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10章

526.ステータス確認

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ミヅキ達はエルフの国に行く準備を整えると…

「じゃあ向かおうか」

アルフノーヴァさんの案内でプルシアの籠に乗りながらエルフの国への入り口を目指す。

「エルフの国って何処にあるんですか?」

ミヅキがアルフノーヴァさんとエヴァさんを見つめると

「エルフの国に行く入り口は沢山あるんだ、ただ道に魔力を込めないとエルフの国への入り口は開かない」

エヴァさんが教えてくれる。

「へぇー!じゃあエルフしか入れないの?」

「入り口を繋げられる魔力があれば大丈夫だよ」

「ならミヅキなら大丈夫そうだな」

アルフノーヴァさんの説明にコジローさんが頷く。

「そうだね、この中でもミヅキさんの魔力はずば抜けているからね」

「えっ…そうかな?」

「ミヅキさんならエルフの魔力を上回っていると思うよ」

「うーん…あんまり限界まで使った事ないからよく分からないなぁ」

「「えっ…あれで?」」

アルフノーヴァさんとエヴァさんがぎょっとする。

「シルバ達が常に魔物を倒したりするからレベルもちょこちょこ上がってるみたいだし、この前も大量に魔物を倒したからまた魔力あがったかもね」

呑気に話していると

「それはあまりエルフ達に言わないようにしようね…」

アルフノーヴァさんが顔をひきつらせてお願いする。

「私からも頼む、むやみに魔力を使うなよ」

エヴァさんが心配そうに私を見つめてきた。

「エルフにとって魔力ってなんなんですか?」

「エルフにとって魔力は社会的地位をあらわす。魔力が高ければ高いほど尊敬され敬われる…ミヅキさんはもしかしたらエルフの国王と同等ぐらいの魔力を持っているのかもしれないね…」

「えっ…それってなんかバレると不味い気がします」

顔をひきつらせると

「ええ、非常に不味いね。今まで人がエルフの魔力を上回った事など聞いた事がない…それを聞いてエルフ達がどんな反応をするか見当もつかない」

「恐れるか…憧れるか…どう転んでもろくな事にならなそうだ」

エヴァさんが私の手を取ると

「私にとってミヅキは恩人であり、大切な存在だ。ミヅキの為なら同胞達と争うことも辞さない」

真剣な顔で見つめてきた。
綺麗なお姉さんにそんな顔でお願いされたら…

「エヴァさんにそんな事させられないよ」

「なら、いい子に私達の言うことを聞くんだぞ」

エヴァさんがにっこりと笑うと

「はい…」

私は素直に頷いた。

【ミヅキに言い聞かせるなんてあの女なかなかやるな】

シルバが関心していると

【でも…ミヅキだよ?思い通りになると思う?】

【無理だな】

プルシアが即答すると

【酷いなぁ!シルバ達、私だってやる時はやるよ!でもその前に少しステータス確認しておこうかな…】

鑑定!


《 名前 》ミヅキ
《 職業 》テイマー(暴食のマーブリング)
《 レベル 》62→75
《 体力 》2180→3102
《 魔力 》72000→99999
《 スキル 》回復魔法 水魔法 火魔法 土魔法                     風魔法 木魔法 闇魔法 光魔法

《 従魔 》フェンリル(シルバ) 
                 鳳凰(シンク) 
                 天狐(コハク)
                 青龍(プルシア)
                 ヒポグリフ(ヒポ)
                 ゴーレム(レム)

                 
《 備考 》愛し子 転生者 鑑定 癒し 錬金術  
                 料理人 商売人          
                ドラゴンの加護 神木の加護  鬼殺し 
                トラブルメーカー 

あれ?思ったほど上がってないのかな…

ステータスを見るがレベルと体力もそれほど上がっていなかった。

【ねぇみんな今ステータス確認して見たんだけどそんなにレベル上がってなかったよ。今レベル75だって】

【レベルが高くなるほど上がりにくくなるからな】

シルバの言葉になるほどと納得すると

【魔力は99999だって、これ以上上がらないってことかな?】

【99999…ミヅキそんなに魔力高いの?】

シンクが驚いていると

【魔力の上がり方だけは凄いんだよね~その代わり体力とか3000くらい】

【3000!!ミヅキそんなにか弱いのか…やはりちゃんと守ってやらねば】

シルバが驚くと

【えっ…ちなみにシルバの体力は?】

【ん?今はどのくらいだろうなぁ…見てみるか?】

シルバのステータス…そういえば一度も見たことないなぁ…

【じゃあお言葉に甘えて…】

鑑定!

《名前》シルバ
《種族》フェンリル
《職業》ミヅキの従魔
《レベル》182
《体力》35567
《魔力》99999
《スキル》水魔法 火魔法 土魔法 風魔力 木魔法 闇魔法 

《備考》ミヅキの守護者 元聖獣 親馬鹿

【おお!シルバレベル182だって!体力が私の10倍以上。魔力は同じ99999だお揃いだね】

嬉しくてついにっこりと笑いかけると

【そ、そうか!】

ブンブンと尻尾を振っている。

最後の親馬鹿ってのが気になるが触れないでおこう…

【魔力がミヅキとシルバが一緒なのか?それはおかしいな】

プルシアが首を傾げると

【何か変なの?】

【ミヅキの方がシルバより少し高いはずだ】

そうなのか!?

【じゃあここまでしか表示できないのかもね】

結局魔力がどれほどか詳しい事はわからなかった。

しばらく飛んでいると…

「あっ見えてきたね」

アルフノーヴァさんが先の方を指さすとそこには大きな湖が見える。

「えっ…湖だけど、あの中にあるの?エルフの国って水中?」

「いや、あれは入り口だね。そこに魔力を流し道を作ればエルフの国へと入れる。魔力がなければただの湖だよ」

プルシアが湖の側に着地すると、アルフノーヴァさんが湖に手をかざした。

一瞬、湖が光ると…

「はい、開いたよ。じゃあエルフの国に行こうか」

アルフノーヴァさんがニコッと振り返った。

私はゴクッと唾を飲むとシルバが心配して側による。

【何処に行っても側にいるから安心しろ】

シルバが側にいてくれるだけで安心する…

【うん、さぁみんなを連れ戻しに行こう!】

私達はエルフの国へと足を踏み入れた。


シルバに乗って湖の中へと飛び込むと濡れることなくたどり着いたのは暗い洞窟の中だった…

「ここに繋がっていたのか」

アルフノーヴァさんが洞窟の周りを確認する。

「何処に出るのか分からないんですか?」

「色んなところに入り口が繋がってあるからね、しかも昔だし忘れてちゃって」

アルフノーヴァさんがあははと笑う。

「でも大丈夫、ちゃんとエルフの国だよ。ほら証拠にあの草をみて」

アルフノーヴァさんが指す先を見ると、淡く光る苔が生えている。

「光ってる!」

「ヒカリゴケだね、人の国では生えない苔だよ」

「綺麗だね!部屋に飾りたい」

そっと触れようとすると…

「あっ!ダメだ!」

エヴァさんが慌てて止めようとする!

「えっ…」

私は間に合わずに苔に触れてしまった…が何も起こらない…

「あれ?」

「どういう事だ?」

アルフノーヴァさんとエヴァさんが苔に触れてる私をみて首を傾げる。

「ごめんなさい…触れちゃダメだった?」

サッと手を離すと

「いや…ミヅキはなんともないのか?」

「うん?うん平気だよ」

両手を見せる。

「可笑しいな…」

「何がおかしいんですか?」

コジローが聞くと

「いや…ヒカリゴケは美しい見た目から採取される事が多くて身を守るために触れると電撃を流すんだ」

「へっ!な、なんともなかったよ!」

でも電撃か…なんか罰ゲームみたい…

「もう一回触ってみようかな」

私が手を伸ばすと…

「待て、ミヅキ!俺が触ってみる」

コジローさんが私の手を止めてヒカリゴケに触ってみると…

ービリビリッ!

「うっわ!」

ビリッ!と全身に電気が走る!

「結構…くるな」

コジローさんは触れていた手をプラプラと動かすと

「やっぱり電撃あるよね、なんでミヅキさんにはないのかな?」

「うーん…やっぱりもう一回!」

私は苔の感触が忘れられずもう一度触れてみた!

「あー!」

エヴァさんが手を伸ばすが私は苔に先に触れる、だが電撃はおきずにホワホワとした感触だけ感じる。

「うー!このホワホワたまらない!可愛いね~」

するとヒカリゴケの光が強くなる、まるで喜んでいるように明るくなると

【神木の加護があるからじゃないか?】

【あー!なるほど!】

シルバの言葉を伝えると

「神木の加護があれば草木から手を出されることはか…エルフからしたら羨ましい限りだろうな」

エヴァさんが呆れると

「エルフは人より草木達とは友好的な関係だけど…加護には敵わないね。これは心強いな」

アルフノーヴァさんも苦笑しながらも何を思ったのかニヤリと笑った。

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