396 / 687
10章
508.恐怖
しおりを挟む
遠ざかるミヅキ達を見送ると
【あんまり遠くに行くなよ】
【はーい】
シルバが声をかける。
ミヅキ達の気配がある程度遠くなるのを確認して…
【よし行くか!】
シルバがピョンッ!と崖を飛び降りると
「あっ!シルバが行ったぞ!」
ベイカー達も続く!
「よし!一匹も残すなよ!特に王蟲は卵を産むから絶対に殺せ!」
【おい!これって食えるのか!?】
シルバが次々に蟲の体を引き裂きながら聞くと
【蟲って結構美味しいよね!死骸ならミヅキでも平気かな?】
【あれだけ嫌がっていたからなぁ…血の出てないのを少し取っておくか?】
【コハク!ベイカー達に聞いてみてくれ!】
コハクが人型になってベイカー達に聞くと
「おー!蟲を食う奴らもいるぞ!結構美味いって聞いたけどな」
「俺は食ったことあるぞ!脚のところなんていい味だった!」
アランが美味いと言うと
【ならミヅキに料理してもらうか!】
シルバ達は脚の部分なら大丈夫だろうとそこを中心に集めることにした…
そんな恐ろしい事をしているは想像もしていないミヅキはレムと草むらで食べられそうな野草を探していた。
【あー!これ大葉だ!これ大好き!レムいっぱい採っていこう!】
【承知しました!これは雄一郎も好きでした!】
【あっ!やっぱり~そうだよね。わかるよ!】
【ミヅキならこれも好き?】
レムが何かを見つけると…
【あっ!ミョウガだ!ここは薬味のパラダイスか!】
私は興奮して大葉とミョウガを採っていく、籠いっぱいに拾うと満足して収納にしまった。
【沢山取れたね!今回はなんにも持って帰れ無いと思ってけどよかった~】
【あの魔物は食べないのですか?】
レムが聞くと
【絶対無理!】
さっきまでご機嫌だった気持ちが一気に憂鬱になる。
【雄一郎はあれに似たのを食べていた記憶がある】
【ひぃ!ゆ、雄一郎さんは虫が平気な人だったんだ…確かに虫を食べる人達もいるけど…私は苦手なんだよ…】
想像して寒くもないのにブルっと震える。
【小さい頃にさぁ…虫で嫌な思い出があってそれから苦手なんだよね…】
【小さい頃?ミヅキは今も小さいが?】
【あー…もっと前って言うかね】
あははと笑って誤魔化すと
【みんなも倒し終えたかな?そろそろ戻ろうか?】
レムに笑いかけると
【そうですね…向こうの生体反応がほぼ無くなっています。討伐は終えたように思います】
【あっ本当に!?よかった~】
私はほっとしてシルバ達の元に向かった!
みんなと別れた高台に戻ってくるとシルバ達が集まっているのが見える。
「みんなー」
私は声をかけてみんなに近づこうとしてピタリと止まる…
【ミヅキ!】
私にシルバが近づこうとすると…
「いやぁー!」
私は回れ右をして来た道を走って戻る!
【ミ、ミヅキ!どうしたんだ!?】
シルバ達が私の様子に追いかけてくる!
「来ないでー!いやぁ~」
私は涙目になりながら追うなと頼むと…
【なんで逃げるんだ…】
【ミヅキ!待ってよ!】
【ど、どうしたんだ?】
【ミヅキ~!】
シルバ達の慌てる声にチラッと後ろを振り返ると…
「ぎゃあああー!やっぱり無理ー!」
シルバ達の体に付いた緑色のドロッとした液体に全身の毛が逆立つ思いだった!
「ミヅキ待て!」
ベイカーとアランもパニックになってる私の前に回り込むと…
「触らないで!」
全身蟲の体液で汚れた二人に拒否反応を示す!
「えっ…」
「ひでぇなぁ…」
ベイカーさんはショックで言葉を無くし、アランさんは苦笑しながらも少し寂しそうにしている。
しかしそんな様子に気がつく余裕もなく私は遠くへと逃げて行った!
ミヅキに拒否をされた一行は…
ドサッ!
シルバがあまりのショックに倒れこむ…
【ミヅキに嫌われた…生きていけない…】
【どうしよう…どうしよう…どうしよう…】
【今まであんな顔された事ないぞ…】
【ミヅキ…】
プルプル……
「アランさん…どうしたらいいんだ!なんで嫌われた?触られたくないほど嫌いになったのか?」
「知らねえよ…俺だって同じだ…ミヅキはどんな時でも受け止めてくれる奴だと思ってたが…」
珍しくアランさんも凹んでいると…
【あー多分皆さんのその体がいけないと思います…】
レムが声をかけると…
【【【【【どう言う事!だ!】】】】】
シルバ達が一斉にレムに詰め寄る!
【ミヅキは蟲が本当に嫌いだと言ってました…特にその緑色の液体が…そんなのを全身に付けていたら嫌われるのは当たり前だと…】
【な、なんだと…】
【この汚れが?いつも赤い血がついててもなんにも言わないのに?】
【ならこれを落とせばいいのか!?】
【すぐにきれいにする!】
プルプル!
シルバ達は慌てて全身を水魔法で綺麗にしていると、それを見ていたベイカー達が自分の体を見つめる。
「おい、シルバ達が慌てて体を綺麗にしてるぞ…もしかしてこの汚れがいけなかったのか?」
「それしか考えられねぇ!おいベイカーとりあえず綺麗にするぞ!」
二人はお互いに水圧をかけて服の汚れを落としていると…
「きゃあー!」
再びミヅキの叫び声が聞こえる!
【ミヅキ!】
シルバ達は綺麗になった体でミヅキの元に再び駆け出した!
その頃ミヅキは…
無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!!
防御魔法を何重にも重ねて下を向き蹲り耳を塞いでブツブツと呟いていた…
ミヅキの周りにはイモ蟲の魔物がウヨウヨと蠢き…ミヅキの結界を破ろうと群がっている…
チラッと目を開けると自分の体の倍以上あるイモ蟲がうねっているのが目に入る。
その瞬間全身に鳥肌が立ちギュッと目を瞑る!
土魔法で防壁を張り視覚も遮断する。
寄りによって一番嫌いなイモ蟲に…
しかも目のような模様が体の横に付き目が合ったような感覚にさらに恐怖を覚える。
「やだぁ…助けてぇ…シルバ…みんなぁ…ベイカーさん…」
ミヅキは泣きながら結界を張り続けていると
【ミヅキ!】
シルバ達がミヅキに襲いかかっているイモ蟲を見つける!
【このクソ蟲共が!ミヅキに何してやがる!】
シルバが風魔法で吹き飛ばすと
【消えな!】
シンクが体液も残らずに燃やし尽くし、ムーが跡形もなく綺麗に周りに残っていた残骸を溶かしていく。
【【【【【ミヅキ!】】】】】
「「ミヅキ!」」
近づこうとするが結界が邪魔をして近づけない!
さらにミヅキを呼んでいるが全て拒絶していて声も届かないでいた…
【ミヅキ!もう大丈夫だぞ!】
「ミヅキ!こっちをむけ!」
ドンドンと結界を叩くがビクともしない…
「ミヅキの防御魔法すげぇな…これは破るのは大変だぞ…」
「みんなで一箇所に集中して攻撃をすれば何とかなりそうだが…中のミヅキにまで攻撃が届くかもれないしな…」
アランも頭を抱えていると…
ムーがトップンと影に入った!
そしてそのままミヅキの影から出てくると…つんつん…ミヅキを優しく触る。
「きゃぁ!」
急に何かに触られて悲鳴をあげて飛び上がると!
ドンッ!
防壁にぶつかるが痛くない…そっと目を開けるとムーが私を包み込んで守っていた。
【ムー…】
いつもの綺麗なムラサキ色のムーに私はほっとするとギュッと抱きつく。
するとムーが嬉しそうに震えていた…
【ムー…外に蟲がいるんだよ…私はあれが一番嫌いなんだ…】
ブルっと震えると…
【ミヅキ!】
シルバの声が聞こえる!
【シルバ!】
【あー…よかった!ミヅキ大丈夫か?外に出てこれるか?蟲なら全部倒したぞ!】
【ほ、本当に?】
私は防御を一つ一つ解いていくと…解いていくと…あれ?解いていくと…解いても解いても解けない防壁に驚く…ようやくシルバ達の姿が見えてきた!
どんだけ防御を張っていたのか…
外ではなんだが綺麗になってるみんなが心配そうな顔で待っている。
私はみんなの姿にほっとすると…
「シルバァ…みんなぁ…ベイカーしゃーん」
泣きながらみんなに駆け寄った!
私が寄ってきた事にみんなはほっとして手を広げて受け止める。
「もうやだぁー!ここには来ない!二度と来ない!」
泣きながら抱きつく私に…
【ああ…俺達ももう蟲はごめんだ…】
【そうだね…】
「帰ろうぜ…もうこの手の依頼は受けるのやめるから」
なんだかどっと疲れた面々は早々に町に帰ることにした。
「そういや…あの脚…どうする?」
泣き疲れたミヅキをおんぶしながら帰ろうとするベイカーにアランがそっと耳打ちする。
「あれはそのままにしておこう…絶対見せない方がいいよ」
【だな…】
せっかく集めた蟲の脚だったがさすがのアランも持って帰る気はサラサラおきなかった。
【あんまり遠くに行くなよ】
【はーい】
シルバが声をかける。
ミヅキ達の気配がある程度遠くなるのを確認して…
【よし行くか!】
シルバがピョンッ!と崖を飛び降りると
「あっ!シルバが行ったぞ!」
ベイカー達も続く!
「よし!一匹も残すなよ!特に王蟲は卵を産むから絶対に殺せ!」
【おい!これって食えるのか!?】
シルバが次々に蟲の体を引き裂きながら聞くと
【蟲って結構美味しいよね!死骸ならミヅキでも平気かな?】
【あれだけ嫌がっていたからなぁ…血の出てないのを少し取っておくか?】
【コハク!ベイカー達に聞いてみてくれ!】
コハクが人型になってベイカー達に聞くと
「おー!蟲を食う奴らもいるぞ!結構美味いって聞いたけどな」
「俺は食ったことあるぞ!脚のところなんていい味だった!」
アランが美味いと言うと
【ならミヅキに料理してもらうか!】
シルバ達は脚の部分なら大丈夫だろうとそこを中心に集めることにした…
そんな恐ろしい事をしているは想像もしていないミヅキはレムと草むらで食べられそうな野草を探していた。
【あー!これ大葉だ!これ大好き!レムいっぱい採っていこう!】
【承知しました!これは雄一郎も好きでした!】
【あっ!やっぱり~そうだよね。わかるよ!】
【ミヅキならこれも好き?】
レムが何かを見つけると…
【あっ!ミョウガだ!ここは薬味のパラダイスか!】
私は興奮して大葉とミョウガを採っていく、籠いっぱいに拾うと満足して収納にしまった。
【沢山取れたね!今回はなんにも持って帰れ無いと思ってけどよかった~】
【あの魔物は食べないのですか?】
レムが聞くと
【絶対無理!】
さっきまでご機嫌だった気持ちが一気に憂鬱になる。
【雄一郎はあれに似たのを食べていた記憶がある】
【ひぃ!ゆ、雄一郎さんは虫が平気な人だったんだ…確かに虫を食べる人達もいるけど…私は苦手なんだよ…】
想像して寒くもないのにブルっと震える。
【小さい頃にさぁ…虫で嫌な思い出があってそれから苦手なんだよね…】
【小さい頃?ミヅキは今も小さいが?】
【あー…もっと前って言うかね】
あははと笑って誤魔化すと
【みんなも倒し終えたかな?そろそろ戻ろうか?】
レムに笑いかけると
【そうですね…向こうの生体反応がほぼ無くなっています。討伐は終えたように思います】
【あっ本当に!?よかった~】
私はほっとしてシルバ達の元に向かった!
みんなと別れた高台に戻ってくるとシルバ達が集まっているのが見える。
「みんなー」
私は声をかけてみんなに近づこうとしてピタリと止まる…
【ミヅキ!】
私にシルバが近づこうとすると…
「いやぁー!」
私は回れ右をして来た道を走って戻る!
【ミ、ミヅキ!どうしたんだ!?】
シルバ達が私の様子に追いかけてくる!
「来ないでー!いやぁ~」
私は涙目になりながら追うなと頼むと…
【なんで逃げるんだ…】
【ミヅキ!待ってよ!】
【ど、どうしたんだ?】
【ミヅキ~!】
シルバ達の慌てる声にチラッと後ろを振り返ると…
「ぎゃあああー!やっぱり無理ー!」
シルバ達の体に付いた緑色のドロッとした液体に全身の毛が逆立つ思いだった!
「ミヅキ待て!」
ベイカーとアランもパニックになってる私の前に回り込むと…
「触らないで!」
全身蟲の体液で汚れた二人に拒否反応を示す!
「えっ…」
「ひでぇなぁ…」
ベイカーさんはショックで言葉を無くし、アランさんは苦笑しながらも少し寂しそうにしている。
しかしそんな様子に気がつく余裕もなく私は遠くへと逃げて行った!
ミヅキに拒否をされた一行は…
ドサッ!
シルバがあまりのショックに倒れこむ…
【ミヅキに嫌われた…生きていけない…】
【どうしよう…どうしよう…どうしよう…】
【今まであんな顔された事ないぞ…】
【ミヅキ…】
プルプル……
「アランさん…どうしたらいいんだ!なんで嫌われた?触られたくないほど嫌いになったのか?」
「知らねえよ…俺だって同じだ…ミヅキはどんな時でも受け止めてくれる奴だと思ってたが…」
珍しくアランさんも凹んでいると…
【あー多分皆さんのその体がいけないと思います…】
レムが声をかけると…
【【【【【どう言う事!だ!】】】】】
シルバ達が一斉にレムに詰め寄る!
【ミヅキは蟲が本当に嫌いだと言ってました…特にその緑色の液体が…そんなのを全身に付けていたら嫌われるのは当たり前だと…】
【な、なんだと…】
【この汚れが?いつも赤い血がついててもなんにも言わないのに?】
【ならこれを落とせばいいのか!?】
【すぐにきれいにする!】
プルプル!
シルバ達は慌てて全身を水魔法で綺麗にしていると、それを見ていたベイカー達が自分の体を見つめる。
「おい、シルバ達が慌てて体を綺麗にしてるぞ…もしかしてこの汚れがいけなかったのか?」
「それしか考えられねぇ!おいベイカーとりあえず綺麗にするぞ!」
二人はお互いに水圧をかけて服の汚れを落としていると…
「きゃあー!」
再びミヅキの叫び声が聞こえる!
【ミヅキ!】
シルバ達は綺麗になった体でミヅキの元に再び駆け出した!
その頃ミヅキは…
無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!!
防御魔法を何重にも重ねて下を向き蹲り耳を塞いでブツブツと呟いていた…
ミヅキの周りにはイモ蟲の魔物がウヨウヨと蠢き…ミヅキの結界を破ろうと群がっている…
チラッと目を開けると自分の体の倍以上あるイモ蟲がうねっているのが目に入る。
その瞬間全身に鳥肌が立ちギュッと目を瞑る!
土魔法で防壁を張り視覚も遮断する。
寄りによって一番嫌いなイモ蟲に…
しかも目のような模様が体の横に付き目が合ったような感覚にさらに恐怖を覚える。
「やだぁ…助けてぇ…シルバ…みんなぁ…ベイカーさん…」
ミヅキは泣きながら結界を張り続けていると
【ミヅキ!】
シルバ達がミヅキに襲いかかっているイモ蟲を見つける!
【このクソ蟲共が!ミヅキに何してやがる!】
シルバが風魔法で吹き飛ばすと
【消えな!】
シンクが体液も残らずに燃やし尽くし、ムーが跡形もなく綺麗に周りに残っていた残骸を溶かしていく。
【【【【【ミヅキ!】】】】】
「「ミヅキ!」」
近づこうとするが結界が邪魔をして近づけない!
さらにミヅキを呼んでいるが全て拒絶していて声も届かないでいた…
【ミヅキ!もう大丈夫だぞ!】
「ミヅキ!こっちをむけ!」
ドンドンと結界を叩くがビクともしない…
「ミヅキの防御魔法すげぇな…これは破るのは大変だぞ…」
「みんなで一箇所に集中して攻撃をすれば何とかなりそうだが…中のミヅキにまで攻撃が届くかもれないしな…」
アランも頭を抱えていると…
ムーがトップンと影に入った!
そしてそのままミヅキの影から出てくると…つんつん…ミヅキを優しく触る。
「きゃぁ!」
急に何かに触られて悲鳴をあげて飛び上がると!
ドンッ!
防壁にぶつかるが痛くない…そっと目を開けるとムーが私を包み込んで守っていた。
【ムー…】
いつもの綺麗なムラサキ色のムーに私はほっとするとギュッと抱きつく。
するとムーが嬉しそうに震えていた…
【ムー…外に蟲がいるんだよ…私はあれが一番嫌いなんだ…】
ブルっと震えると…
【ミヅキ!】
シルバの声が聞こえる!
【シルバ!】
【あー…よかった!ミヅキ大丈夫か?外に出てこれるか?蟲なら全部倒したぞ!】
【ほ、本当に?】
私は防御を一つ一つ解いていくと…解いていくと…あれ?解いていくと…解いても解いても解けない防壁に驚く…ようやくシルバ達の姿が見えてきた!
どんだけ防御を張っていたのか…
外ではなんだが綺麗になってるみんなが心配そうな顔で待っている。
私はみんなの姿にほっとすると…
「シルバァ…みんなぁ…ベイカーしゃーん」
泣きながらみんなに駆け寄った!
私が寄ってきた事にみんなはほっとして手を広げて受け止める。
「もうやだぁー!ここには来ない!二度と来ない!」
泣きながら抱きつく私に…
【ああ…俺達ももう蟲はごめんだ…】
【そうだね…】
「帰ろうぜ…もうこの手の依頼は受けるのやめるから」
なんだかどっと疲れた面々は早々に町に帰ることにした。
「そういや…あの脚…どうする?」
泣き疲れたミヅキをおんぶしながら帰ろうとするベイカーにアランがそっと耳打ちする。
「あれはそのままにしておこう…絶対見せない方がいいよ」
【だな…】
せっかく集めた蟲の脚だったがさすがのアランも持って帰る気はサラサラおきなかった。
218
お気に入りに追加
23,178
あなたにおすすめの小説
収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい
三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです
無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す!
無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
継母の心得 〜 番外編 〜
トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。
【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました
ひより のどか
ファンタジー
ただいま女神様に『行ってらっしゃ~い』と、突き落とされ空を落下中の幼女(2歳)です。お腹には可愛いピンクと水色の双子の赤ちゃんドラゴン抱えてます。どうしようと思っていたら妖精さんたちに助けてあげるから契約しようと誘われました。転生初日に一気に妖精さんと赤ちゃんドラゴンと家族になりました。これからまだまだ仲間を増やしてスローライフするぞー!もふもふとも仲良くなるぞー!
初めて小説書いてます。完全な見切り発進です。基本ほのぼのを目指してます。生暖かい目で見て貰えらると嬉しいです。
※主人公、赤ちゃん言葉強めです。通訳役が少ない初めの数話ですが、少しルビを振りました。
※なろう様と、ツギクル様でも投稿始めました。よろしくお願い致します。
※カクヨム様と、ノベルアップ様とでも、投稿始めました。よろしくお願いしますm(_ _)m
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。