302 / 687
11章
414.模擬授業
しおりを挟む
「では今から教師希望の皆様には模擬授業をおこなって貰います」
マルコさんが教師達に説明する。
「こちらの教室にはこれからこの学校に通う予定の子供に来てもらっています。事前に連絡してあった通り一人15分程で授業をおこなって下さい我々は後ろでその様子を見て雇うか決めたいと思います」
教師達は頷くと…
「こちらでクジを作っておきました。皆さん引いて下さい」
「クジ?」
教師達が聞いた事ない言葉に顔を顰める…
「この箱の中に数字が書いてある紙が入っております。それが授業をおこなう順番になりますので…」
「なるほど…いや、さすがリバーシを作ったリングス商会の会長様ですね!」
マルコさんに教師達から賛辞があがる。
(本当は私ではないのですが…)
マルコは苦笑しながら否定もせずに説明を続けた…
「では1番の方からよろしくお願いします」
マルコさんが教室に入ると1番のクジを引いた教師の方が深呼吸をして教室へと入った。か
ガラガラ…
この世界では珍しい引き戸を引いて入ってくると…
「きた…」
「どんな授業かな?」
「楽しみですね!」
子供達がソワソワしだす。
「えっと…運がいいのか悪いのか…1番最初に授業をする事になりました。数字を教える予定のダイヤと申します…よろしくお願い致します」
最初に教壇にたった先生は髪をバッチリと束ね、服もきっちりと着て真面目そうな雰囲気の女性の先生だった。
「よろしくお願いします」
ミヅキが先生の挨拶に言葉を返すと
「「「「よ、よろしくお願いします」」」」
イチカ達もミヅキに続き先生に挨拶を返す。
「では、時間もありませんので今日は基本の数字を教えていきたいと思います」
そう言うとダイヤは聞いていた目の前の板にもらっていたチョークで数字を書く。
(凄い…本当にかけるわ。やっぱりここで働ければ…)
ダイヤは1から10までの数字を書くと…
「では…この数がわかる方はいますか?」
「「えー?」」
「なにそれ!」
「それまじで言ってる?」
子供達から不満そうな声があがる…
(やっぱり…こんなのもわからない子に教えるのか…これは前途多難だわ…)
ダイヤは心の中でため息をつく。
「そんなのわかるに決まってんじゃん…おばさん舐めてるの?」
リクがやる気無さそうに声をかける。
「えっ?ああ…君はみんなより大きそうねこのくらいはわかるのね」
ダイヤがリクを見て納得して頷くと
「だからぁーここにいるみんなわかるって!なぁ?」
リクがみんなに同意を求める。
「まさか…君くらいの子ならまだしもそこの子なんてまだ小さいしわからないでしょ?」
ダイヤがディアとミト、ラバに顔を向けると
「「「わかりまーす!」」」
三人が声を揃えて答えた。
「えっ…じゃ、じゃあこれは」
ダイヤが数字の5を指さす。
「「「5ー!」」」
「あ、合ってます…じゃ!これ!」
「「「8~」」」
「ど、どういうこと…」
ダイヤが唖然とする。
(この前教えてた貴族の子なんて数字を教えるだけで何日かかった事か…)
「え、えっと…みんなはいくつまで数を数えられるの?」
ダイヤが恐る恐る聞くと…
「僕達はほぼ大丈夫です。こっちの小さい子達は50~100を覚え中ですけどそこまでいけばもうほぼわかるよね?」
「うん!同じ風に数字が大きくなっていくんだもんね!」
「な、なら…私は何を教えれば…」
「す、すみません…このクラスは上位クラスの子で…計算問題でも大丈夫です…でも普通の子達は今のように一から数字から教えて頂ければ大丈夫ですから」
マルコさんがダイヤさんに助け舟を出す。
「計算問題を!?嘘…じゃ!じゃあ君!1+1は!?」
今度はミヅキに指を指して聞いてくる。
「あの人…ミヅキ様にこんな馬鹿な問題を…許せない…」
イチカがボソッと呟く。
ミヅキは後ろに座っていたイチカの方を見て…
「イチカ落ち着いて、ここでは私は生徒なんだから」
イチカを宥めるとダイヤを見つめて
「はい!2です」
ミヅキが笑顔で答える。
「先生!もう少し難しいくして貰えませんか?」
たまらずイチカが先生に発言する。
「も、もっと…では、7+8…」
「15」
言い終わらないうちにイチカが食い気味に答える。
「な、なんで…」
「あー…ダイヤさん、この子達はリバーシ工場で働いている子達なんですよ…ですから計算は結構得意で…」
マルコさんが汗を拭きならが答える。
「僕は今、かけ算習ってる!」
ラバが元気よく答えると…
「かけ算!嘘でしょ?」
「そうだぞラバ嘘つくなお前はまだ二の段しか言えねぇだろ?」
リクがラバを笑うと
「三の段まで言えるようになったもん!」
ラバがいーっとリクに噛み付く!
騒ぎ出した教室に…
「ちょ!ちょっと待って!なんでこんな子供が掛け算まで?おかしいです!」
ダイヤさんが叫ぶと教室がシーンとなってしまった…。
「ほらみんな!先生が困ってるから少し静かにしてちゃんと授業受けよう」
ミヅキが慌ててみんなを宥めるとみんなが集中して先生に注目する。
「ダイヤ先生すみませんでした、続けて下さい」
ミヅキがニコッと笑って先を促す。
「は、はい…」
ダイヤは一変した子供達にたじろぎながらも授業を続けた…途中マルコさん達が少し席を外したがダイヤさんの態度は変わる事なく終わった。
「はい、ダイヤさんお時間ですのでそこまでで大丈夫です」
マルコさんが時間が来たので扉を開けて声をかける。
「は、はい…すみません…不甲斐ないですもう少し勉強してからまた臨みます…」
ダイヤさんがしょんぼりとしながらみんなに頭を下げて教室を出ようとすると、マルコさんは慌てて
「ダイヤさん!まだ合否出てませんから控え室で待ってて下さい!」
「ダイヤ先生の教え方とても丁寧で分かりやすかったです!また教えて欲しいから頑張って下さい」
ミヅキが先生に声をかけた。
「あっ…ダイヤさん合格決まりましたね。あちらの控え室に移動しておいて下さい…」
案内役のビリーがミヅキの言葉を聞いてダイヤ先生を先導する。
「えっ…今ので決まったんですか?私…何も出来ませんでしたけど…」
不安そうにビリーと歩きながらダイヤが聞くと
「あー…うちの面接ってあんな感じなんで大丈夫ですよ、それに驚くのはこれからですから…頑張って下さい」
ビリーは苦笑いしながらダイヤを部屋へと連れていった。
「では次の方どうぞ」
マルコがまた声をかけると2番のクジを引いた教師が颯爽と入ってきた…。
「よろしく!ウエスト国の歴史や経済、産業等を教える予定のジェダだ」
若々しくハキハキと喋る姿は自信に溢れている、綺麗な顔立ちのいかにもモテそうなタイプの先生だった。
「では早速この国の歴史から…」
教室をサッと見渡すとニコッと笑って授業を始めた。
「…とのこのようにウエスト国は今の国王で15代目代となっているんだ!」
「「「へー!」」」
子供達から興味深げな声があがる。
マルコさん達が頃合を見て席を外すと…
「じゃあ授業はここら辺までにしてお互いを知るために質問とかないか?」
ジェダ先生が子供達の顔を見ると
「君はどうかな?」
そう言ってライラをみる。
「私ですか?うーん…では、なんで獣人達の差別が始まったのかお聞きしても?」
「獣人?そうだなぁ~あれは差別とは言わないよ」
「えっ?どういう意味ですか?」
ライラが眉尻を下げて先生を見つめる。
「あれは戦争による正しい判断だよ。よって今のあの待遇は仕方がない事なんだ。最近はそれを無くそうなんて声が多く出ているけど僕は反対だな!」
ジェダがハッキリと答えると…教室の空気が張り詰める…
「…それは…ジェダさんは獣人は奴隷のような扱いは当然だと仰っているんですか?」
ミヅキが先生に聞く。
「そうだね」
ジェダが笑って頷く。
「この学校には獣人の子供も受け入れると聞いてますが…そこはどう考えていますか?」
「えっ!そうなの?そんなこと説明でなんにも聞いてないけどなぁ…それって君の勘違いじゃないかい?こんな素晴らしい学校に獣人の子は入れないよ」
ミヅキはにっこりと笑うと…
バタバタ!ガラッ!
マルコさん達が慌てて教室に飛び込んで来た!
「ジェダさんありがとうございました!お時間です!」
ジェダを外に出してビリーに案内させる。
「ありがとう!じゃあみんなまた授業で会おうね!」
ジェダは笑って子供達に手を振った…
しかし手を振り返す子供は一人もいなかった…。
マルコさんが教師達に説明する。
「こちらの教室にはこれからこの学校に通う予定の子供に来てもらっています。事前に連絡してあった通り一人15分程で授業をおこなって下さい我々は後ろでその様子を見て雇うか決めたいと思います」
教師達は頷くと…
「こちらでクジを作っておきました。皆さん引いて下さい」
「クジ?」
教師達が聞いた事ない言葉に顔を顰める…
「この箱の中に数字が書いてある紙が入っております。それが授業をおこなう順番になりますので…」
「なるほど…いや、さすがリバーシを作ったリングス商会の会長様ですね!」
マルコさんに教師達から賛辞があがる。
(本当は私ではないのですが…)
マルコは苦笑しながら否定もせずに説明を続けた…
「では1番の方からよろしくお願いします」
マルコさんが教室に入ると1番のクジを引いた教師の方が深呼吸をして教室へと入った。か
ガラガラ…
この世界では珍しい引き戸を引いて入ってくると…
「きた…」
「どんな授業かな?」
「楽しみですね!」
子供達がソワソワしだす。
「えっと…運がいいのか悪いのか…1番最初に授業をする事になりました。数字を教える予定のダイヤと申します…よろしくお願い致します」
最初に教壇にたった先生は髪をバッチリと束ね、服もきっちりと着て真面目そうな雰囲気の女性の先生だった。
「よろしくお願いします」
ミヅキが先生の挨拶に言葉を返すと
「「「「よ、よろしくお願いします」」」」
イチカ達もミヅキに続き先生に挨拶を返す。
「では、時間もありませんので今日は基本の数字を教えていきたいと思います」
そう言うとダイヤは聞いていた目の前の板にもらっていたチョークで数字を書く。
(凄い…本当にかけるわ。やっぱりここで働ければ…)
ダイヤは1から10までの数字を書くと…
「では…この数がわかる方はいますか?」
「「えー?」」
「なにそれ!」
「それまじで言ってる?」
子供達から不満そうな声があがる…
(やっぱり…こんなのもわからない子に教えるのか…これは前途多難だわ…)
ダイヤは心の中でため息をつく。
「そんなのわかるに決まってんじゃん…おばさん舐めてるの?」
リクがやる気無さそうに声をかける。
「えっ?ああ…君はみんなより大きそうねこのくらいはわかるのね」
ダイヤがリクを見て納得して頷くと
「だからぁーここにいるみんなわかるって!なぁ?」
リクがみんなに同意を求める。
「まさか…君くらいの子ならまだしもそこの子なんてまだ小さいしわからないでしょ?」
ダイヤがディアとミト、ラバに顔を向けると
「「「わかりまーす!」」」
三人が声を揃えて答えた。
「えっ…じゃ、じゃあこれは」
ダイヤが数字の5を指さす。
「「「5ー!」」」
「あ、合ってます…じゃ!これ!」
「「「8~」」」
「ど、どういうこと…」
ダイヤが唖然とする。
(この前教えてた貴族の子なんて数字を教えるだけで何日かかった事か…)
「え、えっと…みんなはいくつまで数を数えられるの?」
ダイヤが恐る恐る聞くと…
「僕達はほぼ大丈夫です。こっちの小さい子達は50~100を覚え中ですけどそこまでいけばもうほぼわかるよね?」
「うん!同じ風に数字が大きくなっていくんだもんね!」
「な、なら…私は何を教えれば…」
「す、すみません…このクラスは上位クラスの子で…計算問題でも大丈夫です…でも普通の子達は今のように一から数字から教えて頂ければ大丈夫ですから」
マルコさんがダイヤさんに助け舟を出す。
「計算問題を!?嘘…じゃ!じゃあ君!1+1は!?」
今度はミヅキに指を指して聞いてくる。
「あの人…ミヅキ様にこんな馬鹿な問題を…許せない…」
イチカがボソッと呟く。
ミヅキは後ろに座っていたイチカの方を見て…
「イチカ落ち着いて、ここでは私は生徒なんだから」
イチカを宥めるとダイヤを見つめて
「はい!2です」
ミヅキが笑顔で答える。
「先生!もう少し難しいくして貰えませんか?」
たまらずイチカが先生に発言する。
「も、もっと…では、7+8…」
「15」
言い終わらないうちにイチカが食い気味に答える。
「な、なんで…」
「あー…ダイヤさん、この子達はリバーシ工場で働いている子達なんですよ…ですから計算は結構得意で…」
マルコさんが汗を拭きならが答える。
「僕は今、かけ算習ってる!」
ラバが元気よく答えると…
「かけ算!嘘でしょ?」
「そうだぞラバ嘘つくなお前はまだ二の段しか言えねぇだろ?」
リクがラバを笑うと
「三の段まで言えるようになったもん!」
ラバがいーっとリクに噛み付く!
騒ぎ出した教室に…
「ちょ!ちょっと待って!なんでこんな子供が掛け算まで?おかしいです!」
ダイヤさんが叫ぶと教室がシーンとなってしまった…。
「ほらみんな!先生が困ってるから少し静かにしてちゃんと授業受けよう」
ミヅキが慌ててみんなを宥めるとみんなが集中して先生に注目する。
「ダイヤ先生すみませんでした、続けて下さい」
ミヅキがニコッと笑って先を促す。
「は、はい…」
ダイヤは一変した子供達にたじろぎながらも授業を続けた…途中マルコさん達が少し席を外したがダイヤさんの態度は変わる事なく終わった。
「はい、ダイヤさんお時間ですのでそこまでで大丈夫です」
マルコさんが時間が来たので扉を開けて声をかける。
「は、はい…すみません…不甲斐ないですもう少し勉強してからまた臨みます…」
ダイヤさんがしょんぼりとしながらみんなに頭を下げて教室を出ようとすると、マルコさんは慌てて
「ダイヤさん!まだ合否出てませんから控え室で待ってて下さい!」
「ダイヤ先生の教え方とても丁寧で分かりやすかったです!また教えて欲しいから頑張って下さい」
ミヅキが先生に声をかけた。
「あっ…ダイヤさん合格決まりましたね。あちらの控え室に移動しておいて下さい…」
案内役のビリーがミヅキの言葉を聞いてダイヤ先生を先導する。
「えっ…今ので決まったんですか?私…何も出来ませんでしたけど…」
不安そうにビリーと歩きながらダイヤが聞くと
「あー…うちの面接ってあんな感じなんで大丈夫ですよ、それに驚くのはこれからですから…頑張って下さい」
ビリーは苦笑いしながらダイヤを部屋へと連れていった。
「では次の方どうぞ」
マルコがまた声をかけると2番のクジを引いた教師が颯爽と入ってきた…。
「よろしく!ウエスト国の歴史や経済、産業等を教える予定のジェダだ」
若々しくハキハキと喋る姿は自信に溢れている、綺麗な顔立ちのいかにもモテそうなタイプの先生だった。
「では早速この国の歴史から…」
教室をサッと見渡すとニコッと笑って授業を始めた。
「…とのこのようにウエスト国は今の国王で15代目代となっているんだ!」
「「「へー!」」」
子供達から興味深げな声があがる。
マルコさん達が頃合を見て席を外すと…
「じゃあ授業はここら辺までにしてお互いを知るために質問とかないか?」
ジェダ先生が子供達の顔を見ると
「君はどうかな?」
そう言ってライラをみる。
「私ですか?うーん…では、なんで獣人達の差別が始まったのかお聞きしても?」
「獣人?そうだなぁ~あれは差別とは言わないよ」
「えっ?どういう意味ですか?」
ライラが眉尻を下げて先生を見つめる。
「あれは戦争による正しい判断だよ。よって今のあの待遇は仕方がない事なんだ。最近はそれを無くそうなんて声が多く出ているけど僕は反対だな!」
ジェダがハッキリと答えると…教室の空気が張り詰める…
「…それは…ジェダさんは獣人は奴隷のような扱いは当然だと仰っているんですか?」
ミヅキが先生に聞く。
「そうだね」
ジェダが笑って頷く。
「この学校には獣人の子供も受け入れると聞いてますが…そこはどう考えていますか?」
「えっ!そうなの?そんなこと説明でなんにも聞いてないけどなぁ…それって君の勘違いじゃないかい?こんな素晴らしい学校に獣人の子は入れないよ」
ミヅキはにっこりと笑うと…
バタバタ!ガラッ!
マルコさん達が慌てて教室に飛び込んで来た!
「ジェダさんありがとうございました!お時間です!」
ジェダを外に出してビリーに案内させる。
「ありがとう!じゃあみんなまた授業で会おうね!」
ジェダは笑って子供達に手を振った…
しかし手を振り返す子供は一人もいなかった…。
336
お気に入りに追加
23,228
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子は私が守ります!〜呪いを受けた夫とワケあり義息子を守る転生令嬢の奮闘記〜
梵天丸
恋愛
グリーン侯爵家のシャーレットは、妾の子ということで本妻の子たちとは差別化され、不遇な扱いを受けていた。
そんなシャーレットにある日、いわくつきの公爵との結婚の話が舞い込む。
実はシャーレットはバツイチで元保育士の転生令嬢だった。そしてこの物語の舞台は、彼女が愛読していた小説の世界のものだ。原作の小説には4行ほどしか登場しないシャーレットは、公爵との結婚後すぐに離婚し、出戻っていた。しかしその後、シャーレットは30歳年上のやもめ子爵に嫁がされた挙げ句、愛人に殺されるという不遇な脇役だった。
悲惨な末路を避けるためには、何としても公爵との結婚を長続きさせるしかない。
しかし、嫁いだ先の公爵家は、極寒の北国にある上、夫である公爵は魔女の呪いを受けて目が見えない。さらに公爵を始め、公爵家の人たちはシャーレットに対してよそよそしく、いかにも早く出て行って欲しいという雰囲気だった。原作のシャーレットが耐えきれずに離婚した理由が分かる。しかし、実家に戻れば、悲惨な末路が待っている。シャーレットは図々しく居座る計画を立てる。
そんなある日、シャーレットは城の中で公爵にそっくりな子どもと出会う。その子どもは、公爵のことを「お父さん」と呼んだ。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい
三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです
無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す!
無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。