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8章
407.ランクアップ
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「はぁ…やっぱり地道にランクアップするしかないか…」
リュカがガックリとしていると…
「なんでだ?」
ベイカーが落ち込むリュカに聞くと…
「えっ?だって全く歯がたちませんでした…これじゃあなんの役にもたちませんよね」
「お前は俺に勝つ気でいたのか?」
ベイカーが驚いていると
「まさか!でも少しは何か出来ないと…まさかここまで駄目だったとは…」
「この中で俺に攻撃を加えられる奴がどれだけいると思ってるんだ?」
「えっ?で、でも冒険者ですよね?コジローさんだってB級であんなに強いじゃないですか…ならC級だって…」
「リュカと、BとCの差はでかいぞ。それにコジローはそろそろA級に挑戦出来そうだしな」
ベイカーの言葉にリュカとテオが顔を見合わせると…
「じゃあ俺達…」
「ああ、D級にはしても大丈夫そうだ」
ベイカーが笑って頷く。
「なあギルマス?そのくらいだよな」
ベイカーがギルマスの方に振り向き確認する。
「そうですね、C級でも良さそうですがまだ経験が足りませんからD級が妥当でしょう。これで依頼をこなして行けばC級になるのもすぐですよ」
ギルマスが二人に笑いかけると…
「「やったー!」」
リュカとテオが喜んで抱き合った!
「俺達D級だって!」
「やったな!」
はしゃぐ姿はまだ幼さを感じ、ベイカー達は思わず微笑んだ。
「よし、じゃあ早速討伐に行くぞ。直ぐに用意しろ」
ベイカーが言うと二人は返事をして急いでベイカーの後を追いかけた!
「じゃあギルマス、こいつら連れてバイコーンの討伐に行ってくるわ」
ベイカーがギルマスに声をかけるとミヅキとリュカ、テオを連れて歩き出すと…
「ま、待ってください!その子供達を連れてバイコーンの討伐に行くんですか?」
冒険者が話しかけてきた。
「俺もあの依頼は見たが…あれBランク依頼になってますがA級かそれ以上かと…」
一度バイコーン討伐に参加した冒険者が心配そうに子供達をみる。
「いくらベイカーさんが強くても…子供を連れていくくらいなら俺達を連れて行ってくれ!」
「そうだ!俺達の方が役にたてます」
冒険者達が自分も参加したいと志願しだした。
「悪いが俺は他の奴らと組む気はない。こいつらは家族だから連れて行くんだ…」
「な、なら…ギルマス俺らも別口で討伐に行ってもいいですか?」
どうにか着いてこようとすると…
「来るのは構わんが俺は家族しか護らん。お前らがどうなろうと助ける気はない」
「ベイカーさん…」
ミヅキがベイカーの顔を覗き込むと…
「こいつらを助ける事でお前らに危険が及ぶ事がある。それなら他は切り捨てて俺はお前らしか護る気はない、これは冒険者としての俺の考えだ」
冒険者達が怯むと
「それになぁ、子供子供って言うけどこいつら経験が無いだけでお前らより強いから」
「へっ…」
冒険者達が唖然とすると…
「こいつらの個々の力はさっき見た通りだがリュカとテオは組んでこそ力を発揮するタイプだ、二人一組ならC級は確実だ」
思わずベイカーに褒められて本人達が一番驚いていると…
「よかったね」
ミヅキが嬉しそうにリュカ達をつついた。
「まじか?ベイカーさん」
リュカが確認すると
「冒険者については嘘は言わないよ」
苦笑してリュカ達の頭に手を置く。
「そういう事なんでお前らは邪魔だからくるな、来るなら自分のケツは自分で持て」
ベイカーはそれだけ言うともう振り返る事なくミヅキ達を連れて行ってしまった。
「俺達があんなガキに劣るだと…」
ベイカーの言葉に言い返す事も出来ずに拳を握る。
「しかも隣の子供は更に小さいじゃねえか…」
冒険者達の空気が悪くなると…
「お前らはまだわからんのか…」
冒険者達の態度にギルマスが呆れてため息をついた。
「あの隣にいた子は王都で今一番のテイマーのミヅキさんだぞ」
「えっ!ミヅキさんってあんな子供なんですか!」
「凄腕の冒険者がいるとは聞いていたが…あんな子供…」
「まぁあまり公表はしてないからお前らも広めるなよ…ミヅキさんの事を広めたり噂を流すと鬼神が来るって噂だ…」
「鬼神?まさか!」
冒険者達が笑い飛ばすが…
「いや…それは俺も聞いた…」
冒険者の一人が真っ青になりながら喋りだした。
「面白半分にミヅキさんの事をベラベラと喋った奴がいたんだが…ある時ふと姿を消したと思うと…髪を真っ白にして急に帰って来たんだ…何処に行っていたのか聞いても何も喋らなくて、あんなにおしゃべりな野郎だったのに口を開くことを恐れるようになっちまった…そのうちに冒険者をやめて田舎に戻っちまった…」
「ま、まさか…」
「いや…本当だ」
ギルマスも頷く。
「もう自信が無くなったから田舎に帰りたいと相談を受けた」
「「「えっ…」」」
「じゃあまじで…」
「この話は終わりだ。お前らはあの子らには敵わないその事実をしかと受止めこれから励め!」
ギルマスが冒険者達にそう言うと受付けのお姉さんを促して中へと入っていった。
「やっぱり納得出来ねぇ!俺ちょっと今から依頼を受けてくるぞ!あいつらより先に必ずCランクになってやる!」
「お、俺もだ!お前ら行くぞ!」
「「「おぉ!」」」
冒険者達は子供なんかに負けていられるかと急にヤル気を出して依頼書板へと駆け出した!
「これを頼む!」
バンッ!と依頼書を叩きつける。
「は、はい…」
お姉さんは依頼書を確認してギルドカードを受け取る。
「ではこちらですね。お気をつけて」
受付けのお姉さんが紙を返す。
「おう!行くぞみんな」
冒険者が出ていくと…
「俺達はこれだ!」
次々に冒険者達がたまっていた依頼書を捌いていく。
忙しくなった受付けにお姉さん達が顔を見合わせる…
「一体どうしたの?なんで急にみんなやる気を出したのよ…」
コソコソと話すと…
「なんか…新しく入った新人の冒険者達に刺激されたみたい」
「そうなの?まぁどんどん捌いてくれる方がこちらとしても嬉しいけどね」
「その新人君に感謝ね」
その後も冒険者達の列は途切れることはなかった。
ギルドがそんな事になっているとは知らずにミヅキ達はプルシアの籠に乗ってバイコーンに襲われた村を目指していた。
「ここら辺のはずだが…」
ベイカーが下を見ると…
「ベイカーさん、あれじゃない?」
リュカが前方に見える村らしき影をとらえた。
「リュカよくやった」
ベイカーがプルシアを見上げると
「プルシア、村の上を少し旋回してくれないか?」
【プルシアお願い】
ミヅキも一緒に頼む。
プルシアは頷くとゆっくりと村の上を旋回する…
「なんか…地面が動いてる?」
ミヅキがじぃっと地面を見つめる。
「いや…あれ全部がバイコーンの群れだ」
「「「えっ!」」」
ミヅキ達は驚いてよく見ると、確かに隙間なく馬の姿に角の生えた魔物がひしめき合っていた。
「凄い数だよ…何頭いるんだろ?」
「百…いやもっとかな」
リュカとテオがゴクッと唾を飲む。
「リュカとテオは二人で組んで一頭ずつ確実に仕留めていけ」
「「はい!」」
【でも心配だから誰かリュカ達についてあげてくれない?】
ミヅキがシルバ達を見ると…みんなが顔を逸らす。
【ちょっと!なんで目を逸らすの!】
ミヅキがシルバの頬をギュッとつかんで顔を覗き込む。
【俺はあいつら皆殺しにしたいからパス…】
【シルバ…もう!じゃあシンクは?】
【うーん…僕も暴れたいからパス!】
【コハク?】
ミヅキがコハクを見ると…
【こうきたらこう!こうきたら…パンチ!】
もう既に準備運動をしている…。
【もういいよ!プルシアならやってくれるよね?】
【いや…私は…ほらムーやレムがいいんじゃないか?小さいし邪魔にならんだろ?】
【そうかな?まぁ…その方がいいのかな?プルシアが暴れたくて言ってる訳じゃないよね?】
ミヅキがプルシアに聞くと
【も、もちろんだ!】
プルシアが慌てて答える。
【本当に~?ムーとレムはどうかな?やってくれる?】
ミヅキが二人に聞くと
【問題ありません。彼らを補助すればよろしいんですね】
レムが答える。
【…】
ムーも揺れるとリュカの頭に乗った。
「わっ!な、なんだ?」
リュカがいきなり飛び乗ってきたムーに驚くと、ミヅキが理由を説明する。
「お前達が手伝ってくれるのか?」
リュカとテオがムーとレムを見る。
「ミヅキの従魔なら優秀なんだろうな!助かるよ!よろしくな」
リュカがムーをプニプニとつつくと
「よろしくお願いします。僕はテオです」
テオはレムにペコとお辞儀をした。
【じゃあムーはリュカをレムはテオのフォローをしてあげてね】
ミヅキは二人がすんなりと受け入れた様子にほっとしていた。
リュカがガックリとしていると…
「なんでだ?」
ベイカーが落ち込むリュカに聞くと…
「えっ?だって全く歯がたちませんでした…これじゃあなんの役にもたちませんよね」
「お前は俺に勝つ気でいたのか?」
ベイカーが驚いていると
「まさか!でも少しは何か出来ないと…まさかここまで駄目だったとは…」
「この中で俺に攻撃を加えられる奴がどれだけいると思ってるんだ?」
「えっ?で、でも冒険者ですよね?コジローさんだってB級であんなに強いじゃないですか…ならC級だって…」
「リュカと、BとCの差はでかいぞ。それにコジローはそろそろA級に挑戦出来そうだしな」
ベイカーの言葉にリュカとテオが顔を見合わせると…
「じゃあ俺達…」
「ああ、D級にはしても大丈夫そうだ」
ベイカーが笑って頷く。
「なあギルマス?そのくらいだよな」
ベイカーがギルマスの方に振り向き確認する。
「そうですね、C級でも良さそうですがまだ経験が足りませんからD級が妥当でしょう。これで依頼をこなして行けばC級になるのもすぐですよ」
ギルマスが二人に笑いかけると…
「「やったー!」」
リュカとテオが喜んで抱き合った!
「俺達D級だって!」
「やったな!」
はしゃぐ姿はまだ幼さを感じ、ベイカー達は思わず微笑んだ。
「よし、じゃあ早速討伐に行くぞ。直ぐに用意しろ」
ベイカーが言うと二人は返事をして急いでベイカーの後を追いかけた!
「じゃあギルマス、こいつら連れてバイコーンの討伐に行ってくるわ」
ベイカーがギルマスに声をかけるとミヅキとリュカ、テオを連れて歩き出すと…
「ま、待ってください!その子供達を連れてバイコーンの討伐に行くんですか?」
冒険者が話しかけてきた。
「俺もあの依頼は見たが…あれBランク依頼になってますがA級かそれ以上かと…」
一度バイコーン討伐に参加した冒険者が心配そうに子供達をみる。
「いくらベイカーさんが強くても…子供を連れていくくらいなら俺達を連れて行ってくれ!」
「そうだ!俺達の方が役にたてます」
冒険者達が自分も参加したいと志願しだした。
「悪いが俺は他の奴らと組む気はない。こいつらは家族だから連れて行くんだ…」
「な、なら…ギルマス俺らも別口で討伐に行ってもいいですか?」
どうにか着いてこようとすると…
「来るのは構わんが俺は家族しか護らん。お前らがどうなろうと助ける気はない」
「ベイカーさん…」
ミヅキがベイカーの顔を覗き込むと…
「こいつらを助ける事でお前らに危険が及ぶ事がある。それなら他は切り捨てて俺はお前らしか護る気はない、これは冒険者としての俺の考えだ」
冒険者達が怯むと
「それになぁ、子供子供って言うけどこいつら経験が無いだけでお前らより強いから」
「へっ…」
冒険者達が唖然とすると…
「こいつらの個々の力はさっき見た通りだがリュカとテオは組んでこそ力を発揮するタイプだ、二人一組ならC級は確実だ」
思わずベイカーに褒められて本人達が一番驚いていると…
「よかったね」
ミヅキが嬉しそうにリュカ達をつついた。
「まじか?ベイカーさん」
リュカが確認すると
「冒険者については嘘は言わないよ」
苦笑してリュカ達の頭に手を置く。
「そういう事なんでお前らは邪魔だからくるな、来るなら自分のケツは自分で持て」
ベイカーはそれだけ言うともう振り返る事なくミヅキ達を連れて行ってしまった。
「俺達があんなガキに劣るだと…」
ベイカーの言葉に言い返す事も出来ずに拳を握る。
「しかも隣の子供は更に小さいじゃねえか…」
冒険者達の空気が悪くなると…
「お前らはまだわからんのか…」
冒険者達の態度にギルマスが呆れてため息をついた。
「あの隣にいた子は王都で今一番のテイマーのミヅキさんだぞ」
「えっ!ミヅキさんってあんな子供なんですか!」
「凄腕の冒険者がいるとは聞いていたが…あんな子供…」
「まぁあまり公表はしてないからお前らも広めるなよ…ミヅキさんの事を広めたり噂を流すと鬼神が来るって噂だ…」
「鬼神?まさか!」
冒険者達が笑い飛ばすが…
「いや…それは俺も聞いた…」
冒険者の一人が真っ青になりながら喋りだした。
「面白半分にミヅキさんの事をベラベラと喋った奴がいたんだが…ある時ふと姿を消したと思うと…髪を真っ白にして急に帰って来たんだ…何処に行っていたのか聞いても何も喋らなくて、あんなにおしゃべりな野郎だったのに口を開くことを恐れるようになっちまった…そのうちに冒険者をやめて田舎に戻っちまった…」
「ま、まさか…」
「いや…本当だ」
ギルマスも頷く。
「もう自信が無くなったから田舎に帰りたいと相談を受けた」
「「「えっ…」」」
「じゃあまじで…」
「この話は終わりだ。お前らはあの子らには敵わないその事実をしかと受止めこれから励め!」
ギルマスが冒険者達にそう言うと受付けのお姉さんを促して中へと入っていった。
「やっぱり納得出来ねぇ!俺ちょっと今から依頼を受けてくるぞ!あいつらより先に必ずCランクになってやる!」
「お、俺もだ!お前ら行くぞ!」
「「「おぉ!」」」
冒険者達は子供なんかに負けていられるかと急にヤル気を出して依頼書板へと駆け出した!
「これを頼む!」
バンッ!と依頼書を叩きつける。
「は、はい…」
お姉さんは依頼書を確認してギルドカードを受け取る。
「ではこちらですね。お気をつけて」
受付けのお姉さんが紙を返す。
「おう!行くぞみんな」
冒険者が出ていくと…
「俺達はこれだ!」
次々に冒険者達がたまっていた依頼書を捌いていく。
忙しくなった受付けにお姉さん達が顔を見合わせる…
「一体どうしたの?なんで急にみんなやる気を出したのよ…」
コソコソと話すと…
「なんか…新しく入った新人の冒険者達に刺激されたみたい」
「そうなの?まぁどんどん捌いてくれる方がこちらとしても嬉しいけどね」
「その新人君に感謝ね」
その後も冒険者達の列は途切れることはなかった。
ギルドがそんな事になっているとは知らずにミヅキ達はプルシアの籠に乗ってバイコーンに襲われた村を目指していた。
「ここら辺のはずだが…」
ベイカーが下を見ると…
「ベイカーさん、あれじゃない?」
リュカが前方に見える村らしき影をとらえた。
「リュカよくやった」
ベイカーがプルシアを見上げると
「プルシア、村の上を少し旋回してくれないか?」
【プルシアお願い】
ミヅキも一緒に頼む。
プルシアは頷くとゆっくりと村の上を旋回する…
「なんか…地面が動いてる?」
ミヅキがじぃっと地面を見つめる。
「いや…あれ全部がバイコーンの群れだ」
「「「えっ!」」」
ミヅキ達は驚いてよく見ると、確かに隙間なく馬の姿に角の生えた魔物がひしめき合っていた。
「凄い数だよ…何頭いるんだろ?」
「百…いやもっとかな」
リュカとテオがゴクッと唾を飲む。
「リュカとテオは二人で組んで一頭ずつ確実に仕留めていけ」
「「はい!」」
【でも心配だから誰かリュカ達についてあげてくれない?】
ミヅキがシルバ達を見ると…みんなが顔を逸らす。
【ちょっと!なんで目を逸らすの!】
ミヅキがシルバの頬をギュッとつかんで顔を覗き込む。
【俺はあいつら皆殺しにしたいからパス…】
【シルバ…もう!じゃあシンクは?】
【うーん…僕も暴れたいからパス!】
【コハク?】
ミヅキがコハクを見ると…
【こうきたらこう!こうきたら…パンチ!】
もう既に準備運動をしている…。
【もういいよ!プルシアならやってくれるよね?】
【いや…私は…ほらムーやレムがいいんじゃないか?小さいし邪魔にならんだろ?】
【そうかな?まぁ…その方がいいのかな?プルシアが暴れたくて言ってる訳じゃないよね?】
ミヅキがプルシアに聞くと
【も、もちろんだ!】
プルシアが慌てて答える。
【本当に~?ムーとレムはどうかな?やってくれる?】
ミヅキが二人に聞くと
【問題ありません。彼らを補助すればよろしいんですね】
レムが答える。
【…】
ムーも揺れるとリュカの頭に乗った。
「わっ!な、なんだ?」
リュカがいきなり飛び乗ってきたムーに驚くと、ミヅキが理由を説明する。
「お前達が手伝ってくれるのか?」
リュカとテオがムーとレムを見る。
「ミヅキの従魔なら優秀なんだろうな!助かるよ!よろしくな」
リュカがムーをプニプニとつつくと
「よろしくお願いします。僕はテオです」
テオはレムにペコとお辞儀をした。
【じゃあムーはリュカをレムはテオのフォローをしてあげてね】
ミヅキは二人がすんなりと受け入れた様子にほっとしていた。
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