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6章
303.新たな王
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海の民達が喜びあっていると…
アクアがジョルダン王とリップル王子、エリアルとミヅキの方に歩いて来た…
「ミヅキ…」
アクアが呼ぶと…
「アクア!よかったね!ネーレ…じゃなくて海の木もう大丈夫だよ!」
ミヅキがアクアの手を握りしめると…ギュッと抱きしめられる…
「ありがとう…僕…陸に行ってよかった…ミヅキ達に会えてよかった…」
アクアがミヅキの肩越して涙を流す…
「うん…でも私だけじゃないよ!アクアが頑張ったからでしょ!アクアだけじゃないみんなのおかげだよ」
ミヅキが笑うと…アクアも顔をグチャグチャにしながら笑った…。
「セバスさん…いえ…セバス様…この度は国を救って頂きありがとうございました…」
ジョルダンがエリアルと共にセバス達に頭を下げる…
「あちらの…お嬢様のおかげて海の民達も皆助かることが出来ました…」
「いえ…ミヅキさんの力ではありませんよ…確か…女神様にお借りした力でしたよね」
セバスがにっこりと笑うと…
「…そう…ですね…そういう事にしておきましょう」
ジョルダンが困ったように笑った…。
「それでは…民達が落ち着きましたら…新しい王として紹介させて頂きますね」
ジョルダンがそう言うと…
「えっ!セバスさん王様になるの?」
ミヅキがアクアと近づいて来て…二人の話を聞いてしまうと…
「お父さん…それ本当?」
アクアも驚いている。
「ああ…民達もこんな頼りない王よりセバスさん達のような強い方達なら安心して暮らして行けるだろう…」
ミヅキとアクアが不安そうに二人を見ていると
「では…王として命令しますね。私は王を辞退します、代わりにあなたが王になりなさい」
そう言ってジョルダンを見つめた。
「「はっ?」」
ジョルダンとリップルが間抜けな声を出すと…
「王の命令は絶対だよね~」
ミヅキがクスクスと笑う。
「そうですよね」
セバスも可笑しそうに笑っていた。
納得行かないジョルダンがセバスさんに付きまといながら王に戻ってくれと説得している。
その様子に笑っていると…
「ミヅキ…」
ベイカーが声をかけて来る
「何?ベイカーさん?」
ミヅキが振り返ると…
「さっきの…イカは?」
ベイカーさんが腹を押さえている…そう言えば暴れ回ったし…お腹空いたなぁ~
ミヅキはニコッと笑うと…
「イカパーティーしよっか?」
「待ってました!」
ベイカーは広場にあった邪魔な物を片付け始めた…
【ミヅキ、海熊達が魔力も戻ったし帰ろうとしてるぞ】
シルバが教えてくれると…
【えっ!ちょっと待って!今からご飯作るから食べてってって伝えてー!】
ミヅキが慌てて言うと
【僕が言っとくよ~】
シンクが海熊達の元へ飛んでいった!
「デボットさん!レアルさん!手伝って~エヴァさんもお願いします!」
「おう!何すればいい?」
「先ずはイカを捌いて貰うよ、見ててね!こうやって脚を引っ張ってワタと胴体の間の軟甲を一緒に取るでしょ」
ベロンとワタが出てくると…
「この下足とワタも食べられるから取っておいてね!それでこの胴体部分に切れ目を入れて…串に刺せば…完成!後は醤油と酒とさとうで漬けて焼くだけ!」
横を見るとベイカーさんが黙々と焼き場を作っている…
「そ、そしたらベイカーさんの所に持っていってね!」
「わかった!」
「やってみます」
「じゃ私が串に刺そう!」
「なら私は串を用意しますね」
ククノが木を差し出す…
「ククノ様…それって…」
ミヅキがコソッと話しかけると…
「神木じゃありませんから大丈夫ですよ、燃えにくい木にはしておきますから」
「ありがとうございます!」
こっちはみんなに任せて…
【ムー?】
ミヅキがムーを呼ぶと…ピョン!と影の中から現れる!
【ムー!そこにいたの?】
ミヅキが飛んできたムーを抱きとめると
【もう少しお手伝いお願いしてもいいかな?】
ミヅキがムーに笑いかけた。
ミヅキははじにテーブルを作りそこで作業する。
(えーと確か…鑑定に錬金術って書いてあったよね…)
ミヅキは自分の鑑定を見ると…
(これが…雄一郎さんからの贈り物…だよね…どうやって使うのかな…私が思うようでいいのかな?)
ものは試しとミヅキはムーから溜めて置いてもらった海水を出してもらう…
容器に移して…手を着けると
「えーと…かん水ってアルカリ性の水だよね…それを作り出せればいいんだよね…」
ブツブツと言いながらとりあえずやってみる…
「うお!」
ごっそりと魔力を取られた…
「こっわ!錬金術怖い!」
ミヅキが水から手を離し鑑定してみると…
《かん水》アルカリ性の水。
炭酸ナトリウムを多く含む。
あっ!出来たっぽい!
(でも…これ魔力使うなぁ…)
どうするか…と悩んでいると。
セバスさんが顔を出す…
「どうしましたか?」
「あれ?セバスさん王様はもういいの?」
ミヅキがジョルダン王がいないか見ると…
「ええ…ようやく諦めて下さいました…私が王になったら国をこうしますよ…と説明してね…」
ふふふと笑っている…
「な、なんて言ったんですか?」
「聞きたい…ですか?」
セバスさんがニコッとミヅキを見ると…
「いえ!大丈夫です!でもよかったセバスさんが王様にならなくて…」
ミヅキが笑うと…
「なぜですか?」
セバスが聞くと…
「そりゃあ!セバスさんが海の国の王になったらここに住むんですよね?確かにここの国も素敵だけど…こんなに遠く離ればなれになるのは…寂しいです…」
「ミヅキさん…」
「だから…よかったなぁって!」
嬉しそうに笑うと…
「ミヅキさんを置いてったりしませんよ…安心してくださいね」
「はい!」
ミヅキが上機嫌でいると…
「それで?何を悩んでいたのですか?」
「それが…新しいスキルで錬金術を覚えたんですけど…使い方が難しくて…」
ミヅキが困ったと首を捻っていると…
「錬金術…」
セバスさんの声が変わる…
「あれ?」
ミヅキがセバスさんを見ると…顔が強ばっていた…。
「セ、セバスさん?」
「ミヅキさん…本当に錬金術なんですか?」
セバスさんが声を落として真剣に聞いてくる。
「は、はい…ステータスに書いてありました…」
(贈り物って事は言えない…よね…)
黙ってる事が心苦しく…顔を伏せると…
「すみません…怒ってる訳ではないのですよ…ただ驚いてしまって…」
セバスがふっと表情を和らげると…
「昔に錬金術を使えるものが数人いたと聞いています…私も目にした事はありませんが…」
「えーっと…この水なんですけど…」
ミヅキが桶に入った水を見せると…
「錬金術で作りました…炭酸ナトリウムの多いかん水です…」
「こ、これが?タンサンナトリウム…?かん水?」
コクッとミヅキが頷く…。
セバスさんが舐めようとすると…
「あっ!多分…苦いかも…」
ミヅキが止めると…
「ベイカーさん!」
セバスさんがベイカーを呼んだ…
えっ…もしかして…
ミヅキが黙っていると…
「ベイカーさん、ちょっとこの水味見してみて下さい、ミヅキさんが作りました」
うん…一つも嘘は無いね…
「おっ!そうなのか?どれ?」
ベイカーが舐めると…
「なっ!」
口を抑える!
「ペッ!」
吐き出すと…
「にっが…」
舌を出している…
「ミヅキ…なんてもん作ったんだ…」
ベイカーの言葉を無視して…
「海水より苦いのですか?」
セバスさんが真剣に聞く…
「あっ?ああ…濃くした感じかな?」
「そうですか…ミヅキさん…もう一度作る所を見せてもらってもよろしいですか?」
セバスがお願いすると…
「う、うん…いいよ…」
ミヅキはムーにまた海水を出してもらうと…セバスさんがチョロっと舐める。
「ん?なんかサラッとしてますね…」
「あっ…この海水ムーが不純物を取り除いてくれてるんです…だから錬成しやすいかなって…」
ミヅキが先程と同じように手をつけて濃度を濃くすると…
「あれ?」
ミヅキが固まる…
「どうしました?」
セバスが心配そうにすると…
「さっき作った時はごっそり魔力使ったんですけど…今はその三分の一も使いませんでした!なんでだろ?」
「うーん…二回目…だからでしょうか?それより…魔力を大量に使うとは聞いてませんよ…」
セバスがニコッと笑うと…
「だ、だってセバスさんが見たいって言うから!」
「そんなに魔力を使うなら絶対にやらせませんでした!いえ…知らないとはいえやらせたのは私ですね…申し訳ありません…でもお願いですから言って下さいね…私のせいでミヅキさんが倒れでもしたら…自分が許せませんから…」
「は、はい…気をつけます…」
ミヅキが頷いた…
セバスさんがミヅキの言葉に微笑むと…
出来た水を舐めてみる。
「あっ…」
ミヅキが見ていると
「確かに…違う水になっています…」
不思議そうに見つめる…
「こ、これを使って…料理をしようかなぁ…って…」
ミヅキがかん水を突くと…
「料理…」
「はい!コレで作れる料理が増えると思うんですよねぇ~」
ミヅキが喜んでいると…
「ミヅキさんは…錬金術を料理に使うんですか?」
セバスさんの質問に…
「えっ?それ以外で使い道ありますか?」
ミヅキがキョトンと答える。
セバスはその顔に…
「いえ…無いですね…ミヅキさんだから…ミヅキさんだからこそ授かった力なんでしょうね…」
セバスは微笑むと…
「しかし使う時は誰か信頼できる人がいる所か他の人がいない所でにして下さいね!」
「はーい!」
ミヅキがいい返事を返すと…
「全く…返事だけはいいんですから…」
セバスさんがため息をついた。
アクアがジョルダン王とリップル王子、エリアルとミヅキの方に歩いて来た…
「ミヅキ…」
アクアが呼ぶと…
「アクア!よかったね!ネーレ…じゃなくて海の木もう大丈夫だよ!」
ミヅキがアクアの手を握りしめると…ギュッと抱きしめられる…
「ありがとう…僕…陸に行ってよかった…ミヅキ達に会えてよかった…」
アクアがミヅキの肩越して涙を流す…
「うん…でも私だけじゃないよ!アクアが頑張ったからでしょ!アクアだけじゃないみんなのおかげだよ」
ミヅキが笑うと…アクアも顔をグチャグチャにしながら笑った…。
「セバスさん…いえ…セバス様…この度は国を救って頂きありがとうございました…」
ジョルダンがエリアルと共にセバス達に頭を下げる…
「あちらの…お嬢様のおかげて海の民達も皆助かることが出来ました…」
「いえ…ミヅキさんの力ではありませんよ…確か…女神様にお借りした力でしたよね」
セバスがにっこりと笑うと…
「…そう…ですね…そういう事にしておきましょう」
ジョルダンが困ったように笑った…。
「それでは…民達が落ち着きましたら…新しい王として紹介させて頂きますね」
ジョルダンがそう言うと…
「えっ!セバスさん王様になるの?」
ミヅキがアクアと近づいて来て…二人の話を聞いてしまうと…
「お父さん…それ本当?」
アクアも驚いている。
「ああ…民達もこんな頼りない王よりセバスさん達のような強い方達なら安心して暮らして行けるだろう…」
ミヅキとアクアが不安そうに二人を見ていると
「では…王として命令しますね。私は王を辞退します、代わりにあなたが王になりなさい」
そう言ってジョルダンを見つめた。
「「はっ?」」
ジョルダンとリップルが間抜けな声を出すと…
「王の命令は絶対だよね~」
ミヅキがクスクスと笑う。
「そうですよね」
セバスも可笑しそうに笑っていた。
納得行かないジョルダンがセバスさんに付きまといながら王に戻ってくれと説得している。
その様子に笑っていると…
「ミヅキ…」
ベイカーが声をかけて来る
「何?ベイカーさん?」
ミヅキが振り返ると…
「さっきの…イカは?」
ベイカーさんが腹を押さえている…そう言えば暴れ回ったし…お腹空いたなぁ~
ミヅキはニコッと笑うと…
「イカパーティーしよっか?」
「待ってました!」
ベイカーは広場にあった邪魔な物を片付け始めた…
【ミヅキ、海熊達が魔力も戻ったし帰ろうとしてるぞ】
シルバが教えてくれると…
【えっ!ちょっと待って!今からご飯作るから食べてってって伝えてー!】
ミヅキが慌てて言うと
【僕が言っとくよ~】
シンクが海熊達の元へ飛んでいった!
「デボットさん!レアルさん!手伝って~エヴァさんもお願いします!」
「おう!何すればいい?」
「先ずはイカを捌いて貰うよ、見ててね!こうやって脚を引っ張ってワタと胴体の間の軟甲を一緒に取るでしょ」
ベロンとワタが出てくると…
「この下足とワタも食べられるから取っておいてね!それでこの胴体部分に切れ目を入れて…串に刺せば…完成!後は醤油と酒とさとうで漬けて焼くだけ!」
横を見るとベイカーさんが黙々と焼き場を作っている…
「そ、そしたらベイカーさんの所に持っていってね!」
「わかった!」
「やってみます」
「じゃ私が串に刺そう!」
「なら私は串を用意しますね」
ククノが木を差し出す…
「ククノ様…それって…」
ミヅキがコソッと話しかけると…
「神木じゃありませんから大丈夫ですよ、燃えにくい木にはしておきますから」
「ありがとうございます!」
こっちはみんなに任せて…
【ムー?】
ミヅキがムーを呼ぶと…ピョン!と影の中から現れる!
【ムー!そこにいたの?】
ミヅキが飛んできたムーを抱きとめると
【もう少しお手伝いお願いしてもいいかな?】
ミヅキがムーに笑いかけた。
ミヅキははじにテーブルを作りそこで作業する。
(えーと確か…鑑定に錬金術って書いてあったよね…)
ミヅキは自分の鑑定を見ると…
(これが…雄一郎さんからの贈り物…だよね…どうやって使うのかな…私が思うようでいいのかな?)
ものは試しとミヅキはムーから溜めて置いてもらった海水を出してもらう…
容器に移して…手を着けると
「えーと…かん水ってアルカリ性の水だよね…それを作り出せればいいんだよね…」
ブツブツと言いながらとりあえずやってみる…
「うお!」
ごっそりと魔力を取られた…
「こっわ!錬金術怖い!」
ミヅキが水から手を離し鑑定してみると…
《かん水》アルカリ性の水。
炭酸ナトリウムを多く含む。
あっ!出来たっぽい!
(でも…これ魔力使うなぁ…)
どうするか…と悩んでいると。
セバスさんが顔を出す…
「どうしましたか?」
「あれ?セバスさん王様はもういいの?」
ミヅキがジョルダン王がいないか見ると…
「ええ…ようやく諦めて下さいました…私が王になったら国をこうしますよ…と説明してね…」
ふふふと笑っている…
「な、なんて言ったんですか?」
「聞きたい…ですか?」
セバスさんがニコッとミヅキを見ると…
「いえ!大丈夫です!でもよかったセバスさんが王様にならなくて…」
ミヅキが笑うと…
「なぜですか?」
セバスが聞くと…
「そりゃあ!セバスさんが海の国の王になったらここに住むんですよね?確かにここの国も素敵だけど…こんなに遠く離ればなれになるのは…寂しいです…」
「ミヅキさん…」
「だから…よかったなぁって!」
嬉しそうに笑うと…
「ミヅキさんを置いてったりしませんよ…安心してくださいね」
「はい!」
ミヅキが上機嫌でいると…
「それで?何を悩んでいたのですか?」
「それが…新しいスキルで錬金術を覚えたんですけど…使い方が難しくて…」
ミヅキが困ったと首を捻っていると…
「錬金術…」
セバスさんの声が変わる…
「あれ?」
ミヅキがセバスさんを見ると…顔が強ばっていた…。
「セ、セバスさん?」
「ミヅキさん…本当に錬金術なんですか?」
セバスさんが声を落として真剣に聞いてくる。
「は、はい…ステータスに書いてありました…」
(贈り物って事は言えない…よね…)
黙ってる事が心苦しく…顔を伏せると…
「すみません…怒ってる訳ではないのですよ…ただ驚いてしまって…」
セバスがふっと表情を和らげると…
「昔に錬金術を使えるものが数人いたと聞いています…私も目にした事はありませんが…」
「えーっと…この水なんですけど…」
ミヅキが桶に入った水を見せると…
「錬金術で作りました…炭酸ナトリウムの多いかん水です…」
「こ、これが?タンサンナトリウム…?かん水?」
コクッとミヅキが頷く…。
セバスさんが舐めようとすると…
「あっ!多分…苦いかも…」
ミヅキが止めると…
「ベイカーさん!」
セバスさんがベイカーを呼んだ…
えっ…もしかして…
ミヅキが黙っていると…
「ベイカーさん、ちょっとこの水味見してみて下さい、ミヅキさんが作りました」
うん…一つも嘘は無いね…
「おっ!そうなのか?どれ?」
ベイカーが舐めると…
「なっ!」
口を抑える!
「ペッ!」
吐き出すと…
「にっが…」
舌を出している…
「ミヅキ…なんてもん作ったんだ…」
ベイカーの言葉を無視して…
「海水より苦いのですか?」
セバスさんが真剣に聞く…
「あっ?ああ…濃くした感じかな?」
「そうですか…ミヅキさん…もう一度作る所を見せてもらってもよろしいですか?」
セバスがお願いすると…
「う、うん…いいよ…」
ミヅキはムーにまた海水を出してもらうと…セバスさんがチョロっと舐める。
「ん?なんかサラッとしてますね…」
「あっ…この海水ムーが不純物を取り除いてくれてるんです…だから錬成しやすいかなって…」
ミヅキが先程と同じように手をつけて濃度を濃くすると…
「あれ?」
ミヅキが固まる…
「どうしました?」
セバスが心配そうにすると…
「さっき作った時はごっそり魔力使ったんですけど…今はその三分の一も使いませんでした!なんでだろ?」
「うーん…二回目…だからでしょうか?それより…魔力を大量に使うとは聞いてませんよ…」
セバスがニコッと笑うと…
「だ、だってセバスさんが見たいって言うから!」
「そんなに魔力を使うなら絶対にやらせませんでした!いえ…知らないとはいえやらせたのは私ですね…申し訳ありません…でもお願いですから言って下さいね…私のせいでミヅキさんが倒れでもしたら…自分が許せませんから…」
「は、はい…気をつけます…」
ミヅキが頷いた…
セバスさんがミヅキの言葉に微笑むと…
出来た水を舐めてみる。
「あっ…」
ミヅキが見ていると
「確かに…違う水になっています…」
不思議そうに見つめる…
「こ、これを使って…料理をしようかなぁ…って…」
ミヅキがかん水を突くと…
「料理…」
「はい!コレで作れる料理が増えると思うんですよねぇ~」
ミヅキが喜んでいると…
「ミヅキさんは…錬金術を料理に使うんですか?」
セバスさんの質問に…
「えっ?それ以外で使い道ありますか?」
ミヅキがキョトンと答える。
セバスはその顔に…
「いえ…無いですね…ミヅキさんだから…ミヅキさんだからこそ授かった力なんでしょうね…」
セバスは微笑むと…
「しかし使う時は誰か信頼できる人がいる所か他の人がいない所でにして下さいね!」
「はーい!」
ミヅキがいい返事を返すと…
「全く…返事だけはいいんですから…」
セバスさんがため息をついた。
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