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「イブ、そんなに俺の事を好きでいてくれてありがとうな。でも俺はイブは大切な娘のように思っているんだよ」
「娘?私はケントの娘じゃないよ…」
「そうだけど、イブと俺じゃ歳が離れすぎてる。だから…ごめんな。でもイブはずっとずっと何よりも大切な俺の子だ」
賢人の言葉にイブの捕まる力が一瞬強まると…ふっと離れた。
「わかった…」
イブの声に賢人はほっとした。
わかってくれたんだと賢人は笑って振り返る。
「イブ、ごめんな」
賢人がイブの方を振り返ると唇に柔らかいものがあたった…
え?
賢人は何が起きたのかわからずに固まっていると柔らかいものが離れた。
それはイブの小さな唇だった。
「ケントわかった!私すぐに大人になるね!それたらまた同じことケントに言いに行くから!」
イブはピョン!とケントの背中から飛び降りるとタッ!タッ!と追い抜いて前を走る。
「見てて!すぐにシルビオみたいになるからね!だから待ってて!」
「イブ…」
イブは落ち込んだ様子も見せずに楽しそうに前を走る。
賢人はどうなっても答えは同じだと思ったがイブには言えなかった。
その後、シルビオとケントとイブは洞窟を抜けて三人だけの暮らしを始める。
洞窟の先は人の踏み入れた様子のない森で一からケント達は家を建てた。
そこで三人で仲良く暮らしていくことになるのだが、あの時のイブの言葉はずっと健在だった。
ことある事にイブはケントを親ではなく男として見ていた。
そのうちにイブも成長して少女から女性になってもケントへの思いは変わらなかった。
「ケント、諦めたら?」
シルビオの言葉がきっかけでケントはついに負けてイブを受け入れることになるが…それはまだまだ先の話だった。
今は自分を必要として愛してくれるイブとシルビオとただ幸せに暮らしたいと願っていた。
「娘?私はケントの娘じゃないよ…」
「そうだけど、イブと俺じゃ歳が離れすぎてる。だから…ごめんな。でもイブはずっとずっと何よりも大切な俺の子だ」
賢人の言葉にイブの捕まる力が一瞬強まると…ふっと離れた。
「わかった…」
イブの声に賢人はほっとした。
わかってくれたんだと賢人は笑って振り返る。
「イブ、ごめんな」
賢人がイブの方を振り返ると唇に柔らかいものがあたった…
え?
賢人は何が起きたのかわからずに固まっていると柔らかいものが離れた。
それはイブの小さな唇だった。
「ケントわかった!私すぐに大人になるね!それたらまた同じことケントに言いに行くから!」
イブはピョン!とケントの背中から飛び降りるとタッ!タッ!と追い抜いて前を走る。
「見てて!すぐにシルビオみたいになるからね!だから待ってて!」
「イブ…」
イブは落ち込んだ様子も見せずに楽しそうに前を走る。
賢人はどうなっても答えは同じだと思ったがイブには言えなかった。
その後、シルビオとケントとイブは洞窟を抜けて三人だけの暮らしを始める。
洞窟の先は人の踏み入れた様子のない森で一からケント達は家を建てた。
そこで三人で仲良く暮らしていくことになるのだが、あの時のイブの言葉はずっと健在だった。
ことある事にイブはケントを親ではなく男として見ていた。
そのうちにイブも成長して少女から女性になってもケントへの思いは変わらなかった。
「ケント、諦めたら?」
シルビオの言葉がきっかけでケントはついに負けてイブを受け入れることになるが…それはまだまだ先の話だった。
今は自分を必要として愛してくれるイブとシルビオとただ幸せに暮らしたいと願っていた。
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