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「それで俺は何を…男と戦えって言うんですか?そんなの無理ですよ!さっきのシルビオさんにも勝てませんでしたからね!」
自慢出来ないことを自慢げに言った。
「それは大丈夫です。今では私達女の方が強いので」
エレノアさんの微笑みに背筋がゾッとした。
確かに男のいた場所とここでは明らかにここの方がいい土地だ。
男が強いならここを奪い女達をはべらせるだろう。
「ですが私達はあの男達に自分の身を捧げようとは思えません…それなら死を選びます」
ビクッ!
エレノアさんの真顔に嘘ではないなのだと思った。
「ですがあなたは違います。ケントさんどうかここに留まり誰かと結ばれてくれませんか?」
「え?えー!!」
賢人が思わず大声で叫ぶとシルビオさとエマが飛び込んできた!
「「エレノア様!」」
「大丈夫です。そうだケントさんこのシルビオなんてどうでしょうか?気の良いいい娘なんですよ」
コソッと耳元でエレノアさんに言われてシルビオを見つめる。
確かに綺麗で可愛いが明らかに自分の事を嫌っている。
「無理です、無理無理!」
賢人はエレノアさんから離れて壁際に逃げた。
「とりあえず少し考えて見てください。我々は男達とは違い野蛮な事は致しません、そちらが何かしてこない限りわ…」
十分怖いわ!
と思ったが決して口にはしなかった。
賢人はとりあえずこの村で少し滞在する事にした。
結ばれる等は置いといて少し休みたいのは確かだった。
それにここにいる間は仕事も貰えると言う。
今はお金がとにかく必要だ。
イブをこの村の人達が大切に扱ってくれたのも大きかった。
「じゃああなた達はここを使って」
シルビオに案内されて一軒の小屋まで連れていかれる。
「俺達が使っていいのか?」
「はぁ?馬鹿じゃないの、あんた一人で使うのよ。イブちゃんはお姉ちゃんと寝ましょ」
シルビオはイブに優しく微笑んだ。
そんな顔ができるのかと言うくらい可愛い笑顔だった…
思わず見とれていると…
「何よ」
シルビオがジロっと睨みを効かせる。
「あっ、ごめん。あんまりにも可愛くて…」
恥ずかしくなり頬を熱くして視線を逸らした。
「はっ!な、何言ってんの!馬鹿じゃない!」
シルビオの慌てる様子にイブがじっとその様子を見ている。
「おねえちゃんかおあかいね」
「そ、そんな事ないわよ。さぁイブちゃん行こう」
シルビオは誤魔化すようにイブの手を掴んだ。
するとイブはサッとその手を拒む。
「わたしはケントといる」
そういうと賢人の足にしがみついた。
「イブちゃんがそういうなら…気分が変わったらいつでも言ってね」
シルビオは残念そうにイブの頭を撫でるとイブはありがとうと笑っていた。
「あんた、イブちゃんに何かしたら許さないからね…」
そして耳元できっちりと警告をしていく。
「はぁ…」
男は自分だけなのにちっともハーレム状態じゃ無いことに賢人はため息しか出なかった。
自慢出来ないことを自慢げに言った。
「それは大丈夫です。今では私達女の方が強いので」
エレノアさんの微笑みに背筋がゾッとした。
確かに男のいた場所とここでは明らかにここの方がいい土地だ。
男が強いならここを奪い女達をはべらせるだろう。
「ですが私達はあの男達に自分の身を捧げようとは思えません…それなら死を選びます」
ビクッ!
エレノアさんの真顔に嘘ではないなのだと思った。
「ですがあなたは違います。ケントさんどうかここに留まり誰かと結ばれてくれませんか?」
「え?えー!!」
賢人が思わず大声で叫ぶとシルビオさとエマが飛び込んできた!
「「エレノア様!」」
「大丈夫です。そうだケントさんこのシルビオなんてどうでしょうか?気の良いいい娘なんですよ」
コソッと耳元でエレノアさんに言われてシルビオを見つめる。
確かに綺麗で可愛いが明らかに自分の事を嫌っている。
「無理です、無理無理!」
賢人はエレノアさんから離れて壁際に逃げた。
「とりあえず少し考えて見てください。我々は男達とは違い野蛮な事は致しません、そちらが何かしてこない限りわ…」
十分怖いわ!
と思ったが決して口にはしなかった。
賢人はとりあえずこの村で少し滞在する事にした。
結ばれる等は置いといて少し休みたいのは確かだった。
それにここにいる間は仕事も貰えると言う。
今はお金がとにかく必要だ。
イブをこの村の人達が大切に扱ってくれたのも大きかった。
「じゃああなた達はここを使って」
シルビオに案内されて一軒の小屋まで連れていかれる。
「俺達が使っていいのか?」
「はぁ?馬鹿じゃないの、あんた一人で使うのよ。イブちゃんはお姉ちゃんと寝ましょ」
シルビオはイブに優しく微笑んだ。
そんな顔ができるのかと言うくらい可愛い笑顔だった…
思わず見とれていると…
「何よ」
シルビオがジロっと睨みを効かせる。
「あっ、ごめん。あんまりにも可愛くて…」
恥ずかしくなり頬を熱くして視線を逸らした。
「はっ!な、何言ってんの!馬鹿じゃない!」
シルビオの慌てる様子にイブがじっとその様子を見ている。
「おねえちゃんかおあかいね」
「そ、そんな事ないわよ。さぁイブちゃん行こう」
シルビオは誤魔化すようにイブの手を掴んだ。
するとイブはサッとその手を拒む。
「わたしはケントといる」
そういうと賢人の足にしがみついた。
「イブちゃんがそういうなら…気分が変わったらいつでも言ってね」
シルビオは残念そうにイブの頭を撫でるとイブはありがとうと笑っていた。
「あんた、イブちゃんに何かしたら許さないからね…」
そして耳元できっちりと警告をしていく。
「はぁ…」
男は自分だけなのにちっともハーレム状態じゃ無いことに賢人はため息しか出なかった。
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