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プレゼント
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私はもうすぐ誕生日だ!
お母さんとお父さんに何か欲しいものはないか聞かれて真っ先に答えた物がある。
お母さん達はびっくりした顔をしながら笑っていたのできっと誕生日にはそれをプレゼントされるに決まってる!
私はワクワクしながらその日を待った。
すると誕生日があと指を五つ折った日まで来た時私はプレゼントを見つけてしまった。
「ふふ、やっぱり!」
でも隠してるみたいなので私は気が付かないふりをすることにした。
同じ組のゆりちゃんも押し入れでプレゼントを見つけたけど気が付かないフリをしたと言っていた。
それが「れいぎ」と言うらしい、意味はわかんないけど…
でも私もおとなな女の子だから気が付かないフリをしてあげるのだ。
でもお母さん達ももう少しうまく隠してくれればいいのに…
あと指を二つ折れば誕生日になる日にお母さんは買い忘れをしたと私にお留守番を頼んだ。
ほんの少しだからといい子にご本を読んでてと、もう年中さんなんだからそのくらい簡単だ!
私は大丈夫だからとお母さんを玄関まで見送った。
しかし部屋にお母さんが居なくなるとやけに家が静かに感じる。
すると妹がかくれんぼをしないかと誘ってきた。
確かに遊んでたら楽しいと私は大賛成でかくれんぼをすることにした。
先に私が鬼になってあげて妹を探す。次は交代で私が隠れる。
それを繰り返していると気がつけばお母さんが帰ってきた。
「いい子にしてた?」
「もちろん」
私は得意げに笑ってなんでもないと胸を張った。
「ふふ、もうすぐ誕生日だもん!ひとつおねえちゃんになるからね!」
「そうね」
そして私は誕生日をむかえた!
その日はお母さんが私の好きなものをたくさん作ってくれていちごがたくさん乗ったケーキもある。
いよいよプレゼントを貰う時がきて私はこの瞬間に目をキラキラと輝かせた。
お母さんは大きな箱を持ってくると私の前に置いた。
あれ?
なんか思っていた物より小さい気がする。
「開けていいよ」
私は頷くと箱を開けた、すると中から出てきたのはいま友達の間で人気の魔法少女ポラリスの変身ステッキだった。
「え?これ?」
私はステッキを掴んでニコニコと笑うお母さん達を見上げた。
「ももちゃんポラリス好きよね?あれ?やだった?」
「ううん、ポラリス好きだけどプレゼントちがうのかとおもってた…」
「なにが良かったの?変えてこようか?」
お父さんも眉を下げて私に優しく笑いかけた。
「私…妹が欲しかったのに」
お父さんとお母さんは顔を見合わせて苦笑いした。
「それはすぐには無理なのよ」
「えー!だって押し入れにいたよ!」
あっ!言っちゃった!
私は慌てて口を両手で押さえるがお母さん達は驚いた顔で固まってしまった。
「押し入れに?なにがいるの?」
もうバレてしまったなら仕方ない私は正直に話すことにした。
「押し入れに妹がいたの、かわいい女の子…お母さんがプレゼントでよういして隠してるんだと思ってた…」
「あなた!」
お母さんは私の話を聞くなり私を抱き上げて玄関へと向かった。
お父さんは家中の押し入れを調べたが妹は出てこなかった。
「きっと夢でも見たのよ…」
その日の夜にお母さんは私を抱きしめながらそういった。
でも…あの子私にそっくりだったんだけどな…
何となくお母さんには言わない方がいいと思って黙っていることにした。
お母さんとお父さんに何か欲しいものはないか聞かれて真っ先に答えた物がある。
お母さん達はびっくりした顔をしながら笑っていたのできっと誕生日にはそれをプレゼントされるに決まってる!
私はワクワクしながらその日を待った。
すると誕生日があと指を五つ折った日まで来た時私はプレゼントを見つけてしまった。
「ふふ、やっぱり!」
でも隠してるみたいなので私は気が付かないふりをすることにした。
同じ組のゆりちゃんも押し入れでプレゼントを見つけたけど気が付かないフリをしたと言っていた。
それが「れいぎ」と言うらしい、意味はわかんないけど…
でも私もおとなな女の子だから気が付かないフリをしてあげるのだ。
でもお母さん達ももう少しうまく隠してくれればいいのに…
あと指を二つ折れば誕生日になる日にお母さんは買い忘れをしたと私にお留守番を頼んだ。
ほんの少しだからといい子にご本を読んでてと、もう年中さんなんだからそのくらい簡単だ!
私は大丈夫だからとお母さんを玄関まで見送った。
しかし部屋にお母さんが居なくなるとやけに家が静かに感じる。
すると妹がかくれんぼをしないかと誘ってきた。
確かに遊んでたら楽しいと私は大賛成でかくれんぼをすることにした。
先に私が鬼になってあげて妹を探す。次は交代で私が隠れる。
それを繰り返していると気がつけばお母さんが帰ってきた。
「いい子にしてた?」
「もちろん」
私は得意げに笑ってなんでもないと胸を張った。
「ふふ、もうすぐ誕生日だもん!ひとつおねえちゃんになるからね!」
「そうね」
そして私は誕生日をむかえた!
その日はお母さんが私の好きなものをたくさん作ってくれていちごがたくさん乗ったケーキもある。
いよいよプレゼントを貰う時がきて私はこの瞬間に目をキラキラと輝かせた。
お母さんは大きな箱を持ってくると私の前に置いた。
あれ?
なんか思っていた物より小さい気がする。
「開けていいよ」
私は頷くと箱を開けた、すると中から出てきたのはいま友達の間で人気の魔法少女ポラリスの変身ステッキだった。
「え?これ?」
私はステッキを掴んでニコニコと笑うお母さん達を見上げた。
「ももちゃんポラリス好きよね?あれ?やだった?」
「ううん、ポラリス好きだけどプレゼントちがうのかとおもってた…」
「なにが良かったの?変えてこようか?」
お父さんも眉を下げて私に優しく笑いかけた。
「私…妹が欲しかったのに」
お父さんとお母さんは顔を見合わせて苦笑いした。
「それはすぐには無理なのよ」
「えー!だって押し入れにいたよ!」
あっ!言っちゃった!
私は慌てて口を両手で押さえるがお母さん達は驚いた顔で固まってしまった。
「押し入れに?なにがいるの?」
もうバレてしまったなら仕方ない私は正直に話すことにした。
「押し入れに妹がいたの、かわいい女の子…お母さんがプレゼントでよういして隠してるんだと思ってた…」
「あなた!」
お母さんは私の話を聞くなり私を抱き上げて玄関へと向かった。
お父さんは家中の押し入れを調べたが妹は出てこなかった。
「きっと夢でも見たのよ…」
その日の夜にお母さんは私を抱きしめながらそういった。
でも…あの子私にそっくりだったんだけどな…
何となくお母さんには言わない方がいいと思って黙っていることにした。
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