【完結】ここって天国？いいえBLの世界に転生しました

110.仲良し

お兄様が週末の休みに早速屋敷へと帰ってきた！

しかも王子とダン様を引き連れて！！

聞けば学園でよく三人で居るとの事…確かに見ると三人は気を使うことなく気軽に話している。

「お兄様達仲がいいんですね！」

三人の様子をニコニコと笑顔で見つめる。

ヤバい…顔が緩んでしまう…

なんかゲームと違うかもしれないと感じていたがやはり大丈夫だったみたいだ！

お兄様と王子とダン様が仲睦まじくじゃれ合いながら楽しそうにしている姿にそう確信した。

「お兄様、学園はどうですか？上手くいってますか？」

シリルもお兄様の様子が気になるようで声をかけた。

「ああ、今のところ上手くいってるよ。シリルの方はどうだい？」

「それが…」

シリルは少しだけ顔を曇らせるとちらっとこちらを見てからお兄様と二人でコソコソ話し出した。

なんの話をしてるんだろ？

まぁ二人だけの秘密の話なら大歓迎だ！少し寂しいがいつか二人が話してくれるのを待とう。

それにお兄様とシリルが仲良く寄り添って話してる姿は…うん、控えめに言っても尊い…

思わず手を合わせて目をつぶっていると…

「何をしてるんだ？」

グレイ王子が私に声をかけた。

お兄様が取られて暇になったのだろう、仕方ないから私が相手をして間を繋いであげようかな。

「いえ、気にしないで下さい。それよりも学園でのお兄様はどうですか？王子やダン様から見たイメージを聞きたいのですが！」

グイッと身を乗り出して二人に聞いてみた！

「テオドールか？相変わらず冷淡で他人に厳しいな、勉強は出来るが性格は最悪だな」

「そうですね、真面目で大変尊敬出来るところもありますが…大切な人の事になるとおかしくなりますね」

「冷淡？お兄様が？性悪は…お兄様とっても優しくて頼りになると思うのですが…」

それに大切な人の事でおかしくなるのはしょうがない、まぁ二人とも笑っているからそこも込みでお兄様を受け入れてるのだろう。

「そりゃお前の前ではそうだろうな、だがなあいつは学園では女達からは氷の王子なんて呼ばれてるんだぞ！しかもそれが人気があるし…」

「氷の王子！確かにお兄様は氷のように繊細で美しいですからね」

ウンウンと納得する。

学園の女性達はよくわかっているみちいだ！

「お前…なんか頷いてるけど絶対にお前が思ってるような感じじゃないからな…って聞いてないよ」

王子が何か言うが自分の想像をするのに忙しくてよく聞いてなかった。

「皆さんがお兄様と仲良くしてくださってて嬉しいです！これからもお兄様をよろしくお願いします」

「ああ、僕達は同じ思いで学園にいるからな。いつかマリーが学園に来るの楽しみにしているよ」

ダン様が優しい笑顔で頷くと…

「まぁマリーが来たら楽しそうだ、お前はなんか他の女達とは違うからな」

王子も私が学園に来るのを待っていると言ってくれた！

「お二人共…ありがとうございます！早く大きくなって皆さんの通う学園に一緒に行きたいです！」

そして皆さんのラブラブぶりを間近でみたいです！

私は二人に最高の笑顔を向けた！