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13.終わり
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狭い穴の中を進むが暗くて前が見えない、でも先を歩くラビの足音を頼りに必死について行く。
すると先に光が見えてきた。
「や、やっとついた…」
腰を押さえながら立ち上がるとラビが目の前で心配そうに見上げていた。
ナディアはもう一度しゃがみこむとラビの頭を撫でてお礼を言う。
「ラビ、ありがとう。あなたのおかげで外に出れたよ」
誇らしげなラビを見ると前足がかなり汚れていた…
「こんなになるまで掘ってくれたの?」
ラビの前足をスカートの裾で拭いてあげるとラビが痛そうに鳴いた。
「ブギュ!」
「え…」
見ると拭いたスカートには血が滲んでいる…ラビは地面を掘りすぎて前足の爪が剥がれていた。
「ごめんね、ラビ…」
ナディアはスカートを破くとラビの足に巻き付ける。
そしてラビを大事そうに抱き上げた。
「ラビ、みんなのところに案内してくれる?」
ラビに話しかけるが首を傾げる。
意味が通じて無いのか…
ナディアは歯がゆくなる、こんな時言葉が通じたらと思っていた。
「その必要はないよ」
ビクッ!
ナディアとラビだけかと思っていたら森の暗闇の中からルシファーが現れた。
「ルシファーさん!」
ナディアは思わずルシファーに駆け寄り抱きついた。
「ごめんなさい、私のせいでみんなが…ラビが…」
ナディアは目に涙をためてルシファーに謝った。
「ラビは大丈夫だよ」
ルシファーがそういうとナディアからラビを預かる。
「それにみんなも大丈夫、人間達が魔物に何か出来るわけないからね」
「そうなの?」
「ああ、魔物達がいる場所は人間には見えないし入れないようになっているんだ。だから森に来たとしても彷徨って終わりだよ」
「そうだったんだ」
ナディアはホッとして腰が抜けた。
ルシファーは優しくナディアの手を掴むと起き上がらせてくれる。
「だからナディアは安心してあの屋敷で暮らせばいい、僕らはもう君に会いに来ることもない」
「え…」
ナディアはそう聞くとポロポロと涙をこぼした。
「ど、どうしたの?」
ルシファーが会ってから初めて動揺した。
ナディアの顔を心配そうに覗き込んだ。
「私、お父様のお屋敷が戻ってきても何故か嬉しくなかった。町の人達に戻ってこいって言われても心に響かない。だってあれはうわべだけの言葉だってわかってるから…それよりも話せないラビや感情の見えないルシファーさんの言葉の方が嬉しい…今ルシファーさん達にもう会えないって聞いて胸が締め付けられるほど苦しい、涙が止まらないほど悲しいの」
ルシファーの袖を掴んだ。
「でも、僕らと来たらもう人間の世界には戻れないかもしれないよ」
ナディアに迷いはなかった。
「それでいい…いえ、それがいい!私みんなと居たい!」
ルシファーはナディアの必死な思いにふっと肩の力が抜けた。
「ふふ、せっかく人間の世界に戻してあげようとしたのに…」
「だって…ルシファーさん達といたいんだもん、だめ?」
ナディアは恐る恐るルシファーを見上げた。
上目遣いに見つめるナディアに苦笑して抱きしめた。
「ル、ルシファーさん?」
いきなり抱きしめられてナディアは驚いて目を見開いた。
「我慢してたのに…覚悟は出来てるよね?」
「覚悟?」
ナディアは首を傾げる。
「魔物世界に来るなら僕と一緒になるって事だよ」
ナディアはルシファーの言葉の意味を考える…
それって…そいうこと?
チラッとルシファーを見ると、同意するように微笑まれる。
その笑顔に顔が真っ赤になった。
「嫌かな?」
ルシファーは意地悪そうな笑顔でナディアに問いかける。
「嬉しい…そうなれたらって、ずっと思ってた」
ナディアの無垢な笑顔にルシファーは顔を押さえて逸らした。
「本当にそういうとこ…」
「え?なに?」
ナディアは少し顔が赤くなったルシファーに聞こえないと顔を近づけた。
「なんでもないよ、それよりもそろそろ行こう。人間達が騒ぎ出す、それにラビがイライラしてる」
ルシファーはそっとナディアを自分に引き寄せると森の奥の方へと歩きながらラビをみた。
「そうなの?ラビごめんね」
ナディアはラビの顎を優しく撫でた。
「ふふ、ラビはナディアが好きだよね。撫でられればすぐに機嫌が直る」
ルシファーがからかうとラビが後ろ足でルシファーを叩いた。
「そんな事はないって?」
ルシファーはラビと会話をしながら笑っていた。
ナディアはその様子を羨ましそうに見つているとルシファーが気がついた。
「何か言いたいことがありそうだね」
「ルシファーさんはラビと話ができるんだよね?それは魔族だから?私は無理なのかな…」
ナディアの寂しそうな顔にルシファーは笑った。
「ある方法でラビ達の言葉がわかるようになるんだよ」
「え!本当に!?」
ルシファーは笑顔で頷く。
「よかったら話せるようにしてあげようか?」
「うん!ラビと話が出来たらってずっと思ってたからそうなれたら嬉しい!」
「よかった、じゃあ目を瞑って」
ナディアは素直を目を閉じる。
「ちょっと素直すぎるね、だから悪い奴に騙されちゃうんだろうな」
「え、なぁに?」
つぶやく声に目を開けると目の前にルシファーの顔があった。
驚くナディアにルシファーはそっと口付けをする。
ナディアは驚きのあまり固まってしまった。
「なっ、なっ、何を…」
「何って口付けだよ、僕の口付けで魔物達と話せるようになるんだ」
「え?え?」
ナディアは口を押さえてパニックになってしまう。
【ルシファー様!ナディア驚いてる!】
ルシファー様の腕の中のラビから声が聞こえた!
「あっ!ラビの言葉がわかる!」
【え?本当に?】
ラビはナディアを見つめた。
【うん!ラビ、嬉しい!】
ナディアはキスされた事を一瞬忘れてルシファーを見つめる。
「よかったね、でも効果はずっとじゃないよ。話したくなったらいつでも言って、すぐに話せるようにしてあげるから」
そう言われてナディアはボンッ!と顔が真っ赤になる。
「ルシファーさんはいつもこんな事するの…」
ナディアは心配になりながら顔をそらす。
「うーん、ナディアにしかした事ないよ。それにナディアにしかしたくないかな?」
「ほ、本当に?」
「本当だよ」
ルシファーの言葉にナディアは胸を撫で下ろす。
「でも…どのくらいで効果無くなっちゃうの?」
「そうだな、まぁ一日ってところかな」
「一日…結構短いね」
「一日一回口付けするだけだよ、毎日の挨拶みたいなもんだよね」
口付けと聞いてまた頬を赤く染めた。
「それもいいけどもっと長く効果が続く方法があるよ」
「え!?本当に!」
ナディアは顔を輝かせた!
「試してみる?」
ルシファーの笑顔にナディアは少し警戒する。
「キスで一日でしょ、って事は…」
チラッとルシファーを見ればニヤリと笑う。
「まぁいずれはそうなるから焦らなくていいよ」
固まるナディアにルシファーはそっとキスを落とす。
慌てて口を隠すがすでに遅し…
「嫌なら言ってね」
ナディアは意地悪なルシファーを恨めしげに睨む。
でもちっとも嫌じゃない自分に呆れて笑いだした。
【別にさっさとつがいになればいいのに?】
見つめ合い笑い合う二人にラビはわけが分からないと首を傾げていた。
すると先に光が見えてきた。
「や、やっとついた…」
腰を押さえながら立ち上がるとラビが目の前で心配そうに見上げていた。
ナディアはもう一度しゃがみこむとラビの頭を撫でてお礼を言う。
「ラビ、ありがとう。あなたのおかげで外に出れたよ」
誇らしげなラビを見ると前足がかなり汚れていた…
「こんなになるまで掘ってくれたの?」
ラビの前足をスカートの裾で拭いてあげるとラビが痛そうに鳴いた。
「ブギュ!」
「え…」
見ると拭いたスカートには血が滲んでいる…ラビは地面を掘りすぎて前足の爪が剥がれていた。
「ごめんね、ラビ…」
ナディアはスカートを破くとラビの足に巻き付ける。
そしてラビを大事そうに抱き上げた。
「ラビ、みんなのところに案内してくれる?」
ラビに話しかけるが首を傾げる。
意味が通じて無いのか…
ナディアは歯がゆくなる、こんな時言葉が通じたらと思っていた。
「その必要はないよ」
ビクッ!
ナディアとラビだけかと思っていたら森の暗闇の中からルシファーが現れた。
「ルシファーさん!」
ナディアは思わずルシファーに駆け寄り抱きついた。
「ごめんなさい、私のせいでみんなが…ラビが…」
ナディアは目に涙をためてルシファーに謝った。
「ラビは大丈夫だよ」
ルシファーがそういうとナディアからラビを預かる。
「それにみんなも大丈夫、人間達が魔物に何か出来るわけないからね」
「そうなの?」
「ああ、魔物達がいる場所は人間には見えないし入れないようになっているんだ。だから森に来たとしても彷徨って終わりだよ」
「そうだったんだ」
ナディアはホッとして腰が抜けた。
ルシファーは優しくナディアの手を掴むと起き上がらせてくれる。
「だからナディアは安心してあの屋敷で暮らせばいい、僕らはもう君に会いに来ることもない」
「え…」
ナディアはそう聞くとポロポロと涙をこぼした。
「ど、どうしたの?」
ルシファーが会ってから初めて動揺した。
ナディアの顔を心配そうに覗き込んだ。
「私、お父様のお屋敷が戻ってきても何故か嬉しくなかった。町の人達に戻ってこいって言われても心に響かない。だってあれはうわべだけの言葉だってわかってるから…それよりも話せないラビや感情の見えないルシファーさんの言葉の方が嬉しい…今ルシファーさん達にもう会えないって聞いて胸が締め付けられるほど苦しい、涙が止まらないほど悲しいの」
ルシファーの袖を掴んだ。
「でも、僕らと来たらもう人間の世界には戻れないかもしれないよ」
ナディアに迷いはなかった。
「それでいい…いえ、それがいい!私みんなと居たい!」
ルシファーはナディアの必死な思いにふっと肩の力が抜けた。
「ふふ、せっかく人間の世界に戻してあげようとしたのに…」
「だって…ルシファーさん達といたいんだもん、だめ?」
ナディアは恐る恐るルシファーを見上げた。
上目遣いに見つめるナディアに苦笑して抱きしめた。
「ル、ルシファーさん?」
いきなり抱きしめられてナディアは驚いて目を見開いた。
「我慢してたのに…覚悟は出来てるよね?」
「覚悟?」
ナディアは首を傾げる。
「魔物世界に来るなら僕と一緒になるって事だよ」
ナディアはルシファーの言葉の意味を考える…
それって…そいうこと?
チラッとルシファーを見ると、同意するように微笑まれる。
その笑顔に顔が真っ赤になった。
「嫌かな?」
ルシファーは意地悪そうな笑顔でナディアに問いかける。
「嬉しい…そうなれたらって、ずっと思ってた」
ナディアの無垢な笑顔にルシファーは顔を押さえて逸らした。
「本当にそういうとこ…」
「え?なに?」
ナディアは少し顔が赤くなったルシファーに聞こえないと顔を近づけた。
「なんでもないよ、それよりもそろそろ行こう。人間達が騒ぎ出す、それにラビがイライラしてる」
ルシファーはそっとナディアを自分に引き寄せると森の奥の方へと歩きながらラビをみた。
「そうなの?ラビごめんね」
ナディアはラビの顎を優しく撫でた。
「ふふ、ラビはナディアが好きだよね。撫でられればすぐに機嫌が直る」
ルシファーがからかうとラビが後ろ足でルシファーを叩いた。
「そんな事はないって?」
ルシファーはラビと会話をしながら笑っていた。
ナディアはその様子を羨ましそうに見つているとルシファーが気がついた。
「何か言いたいことがありそうだね」
「ルシファーさんはラビと話ができるんだよね?それは魔族だから?私は無理なのかな…」
ナディアの寂しそうな顔にルシファーは笑った。
「ある方法でラビ達の言葉がわかるようになるんだよ」
「え!本当に!?」
ルシファーは笑顔で頷く。
「よかったら話せるようにしてあげようか?」
「うん!ラビと話が出来たらってずっと思ってたからそうなれたら嬉しい!」
「よかった、じゃあ目を瞑って」
ナディアは素直を目を閉じる。
「ちょっと素直すぎるね、だから悪い奴に騙されちゃうんだろうな」
「え、なぁに?」
つぶやく声に目を開けると目の前にルシファーの顔があった。
驚くナディアにルシファーはそっと口付けをする。
ナディアは驚きのあまり固まってしまった。
「なっ、なっ、何を…」
「何って口付けだよ、僕の口付けで魔物達と話せるようになるんだ」
「え?え?」
ナディアは口を押さえてパニックになってしまう。
【ルシファー様!ナディア驚いてる!】
ルシファー様の腕の中のラビから声が聞こえた!
「あっ!ラビの言葉がわかる!」
【え?本当に?】
ラビはナディアを見つめた。
【うん!ラビ、嬉しい!】
ナディアはキスされた事を一瞬忘れてルシファーを見つめる。
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「ルシファーさんはいつもこんな事するの…」
ナディアは心配になりながら顔をそらす。
「うーん、ナディアにしかした事ないよ。それにナディアにしかしたくないかな?」
「ほ、本当に?」
「本当だよ」
ルシファーの言葉にナディアは胸を撫で下ろす。
「でも…どのくらいで効果無くなっちゃうの?」
「そうだな、まぁ一日ってところかな」
「一日…結構短いね」
「一日一回口付けするだけだよ、毎日の挨拶みたいなもんだよね」
口付けと聞いてまた頬を赤く染めた。
「それもいいけどもっと長く効果が続く方法があるよ」
「え!?本当に!」
ナディアは顔を輝かせた!
「試してみる?」
ルシファーの笑顔にナディアは少し警戒する。
「キスで一日でしょ、って事は…」
チラッとルシファーを見ればニヤリと笑う。
「まぁいずれはそうなるから焦らなくていいよ」
固まるナディアにルシファーはそっとキスを落とす。
慌てて口を隠すがすでに遅し…
「嫌なら言ってね」
ナディアは意地悪なルシファーを恨めしげに睨む。
でもちっとも嫌じゃない自分に呆れて笑いだした。
【別にさっさとつがいになればいいのに?】
見つめ合い笑い合う二人にラビはわけが分からないと首を傾げていた。
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お読みいただきありがとうございます(*^^*)
本当に大切なものはすぐそばにありました!