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エイトはドラゴンをじっと見つめると…

「うーん…じゃあ君の名前は…クイーン!」

「クイーン?」

「うん!クイーン!ジャックともピッタリ合うでしょ?」

「女の子みたいじゃないか?」

カズキが顔をしかめると

「えっ?だって君、女の子だよね?」

エイトは驚いてクイーンを見ると、クイーンは恥ずかしそうにコクッと頷く。

【さすが我が子が選んだ人だ】

母ドラゴンは満足そうに頷いた。

「え?えー!?」

カズキはクイーンをまじまじと見つめる。

「エイトは何処を見て女の子だって思ったんだ!?」

「じいちゃん…失礼だよ。どう見ても女の子だよ?」

エイトが顔をしかめるとクイーンは恥ずかしそうにエイトの後ろに隠れる。

「いや、すまなかったな…そうか女の子か、確かによく見ると可愛い顔をしてるな」

カズキはニコッと笑うとエイトとクイーンの頭をガシッと掴んでグリグリと撫でる。

「クイーン、エイトと一心同体になった今お前は俺にとっても大事な子供だ!遠慮なく頼れよ」

【子供?ぼくのお義父さん?】

「そうだよ、じいちゃん…って呼んでるけど僕の…お父さん…」

エイトは恥ずかしそうにカズキを見るとそう説明する。

その言葉にカズキは嬉しくて顔を崩した…

【じゃあ…ママとカズキは結婚するの?】

【それは無い】

ママドラゴンがすかさずに否定する。

「ん?なんだ?」

話の分からないカズキは三人を見つめた…

エイトから話を聞くとカズキも笑って否定する。

「確かにあんたは強くて綺麗だがすまんな、俺には生涯を共にすると誓った相手がもういるんだ」

「そう!ナナミって言うの!すっごく可愛くて綺麗で優しいんだよ」

エイトの言葉にクイーンはぷぅと頬を膨らませる。

【それってぼくより…?】

「えっ?」

エイトがクイーンの言葉に振り返ると

「うーん…ナナミもクイーンも可愛いからなぁ~どっちって言えない…ごめんね」

エイトがクイーンに謝ると

【わかった…ぼく早くそのナナミに会いたい!エイト行こ!】

クイーンがエイトを背中に乗せようとすると…

「お、おい!ちょっとまて!お前達その姿だと町に入るのは目立つから…少し体制が整うまでここで待っててくれないか?」

カズキがクイーンと母ドラゴンに頼むと

【心配には及ばん…】

母ドラゴンはそういうとその身体を変化させた…
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