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エイト達は村に戻るとギルドに向かう、師匠が少しギルマスと話してすぐにカズキ達の元に帰ることになった。
「じいちゃん達何してるかなぁ~」
エイトは帰り道ウキウキしながら歩いていると
「お前も来るのか?」
エイトのあとをついて歩くラルクがダレンに話しかける。
「ここまで来たらちゃんと挨拶して勝負してもらうわ!あの時は本調子じゃなかったし」
「お前…まさかカズキとやる気が?」
「そうよ!今は魔力も戻ったし…勝てるとは思ってないけど少しくらいなら何かできるでしょ?」
「馬鹿な事を…やめておけ。このままエイトと別れておいた方がいいんじゃないか?」
ラルクが忠告するがダレンは考えを変える気は無いようだった。
帰れる事が嬉しいエイトの足に合わせて予定より早く帰ってくると…
「エイト~!」
まだ家に着くには少し遠い場所でカズキが出迎えに来ていた!
「じいちゃん!」
エイトはカズキの姿にダッシュして駆け寄ると、勢いそのままに抱きついた!
「じいちゃん!ただいま!」
「おお、おかえり!なんかちょっと見なかっただけで大きくなったんじゃないか?」
重くなったか?と言いながら軽々とエイトを抱き上げ肩車すると…
「カズキ…お前なんでこんなところにいるんだよ」
ラルクが呆れる。
「いや…気配を探っていたらエイト達がこっちに近づいて来るのがわかったからもしかして帰ってくるのかと思って様子を見に来たんだ」
「あら、じゃあお家はもうすぐなのかしら…」
ダレンはキョロキョロと周りを見るが、どう見ても生い茂った山の細い山道があるだけにしか見えない…
「いや…まだだ、後二つほど山を越える…」
「えっ…山二つ?どれだけ遠くの気配を探ってたの…」
ダレンの言葉にめんどくさいそうにカズキは顔を向けると
「あ?そんなの…本気でやれば数百キロくらいかな…まぁ面倒だからそんなことしないがな…てかお前なんで来てるんだ?」
「す、数百キロ…」
「お前本当にこんな化け物みたいなカズキに挑戦するのか?せっかく助かった命を無駄にするなよ」
ラルクが呆れてダレンを見ると
「そ、それでこそ挑戦しがいがあるわ!」
ダレンは、武者震いすると…今からと、少しずつ魔力を貯め始めた。
「あれ?じいちゃんダレンさんのこと知ってるの?」
初対面のはずなのに知ったように話し出す三人に首を傾げていると
「い、いや…初めてだ…ダレンだった?よろしくな」
カズキが手を差し出すと
「カズキさんね、ダレンよよろしくね」
ダレンはカズキの手を掴んで握りしめると…ギュッ…話すなよと言うように手を掴まれた。
カズキはパッと切り替えると
「じゃあ家に向かうか、ナナミも首を長くして帰りを待ってるぞ」
「うん!早くナナミにも会いたい!」
「よーし!じゃあ久しぶりに家まで競走するか!?」
「うん!」
カズキとエイトがよーいドンと走り出すと、ジャックが二人に続く!
「師匠!ダレンさんも早く早くー!」
チラッと後ろを見ると呆れるラルクと手を見つめているダレンにエイトは手を振って笑顔を向けた!
「じいちゃん達何してるかなぁ~」
エイトは帰り道ウキウキしながら歩いていると
「お前も来るのか?」
エイトのあとをついて歩くラルクがダレンに話しかける。
「ここまで来たらちゃんと挨拶して勝負してもらうわ!あの時は本調子じゃなかったし」
「お前…まさかカズキとやる気が?」
「そうよ!今は魔力も戻ったし…勝てるとは思ってないけど少しくらいなら何かできるでしょ?」
「馬鹿な事を…やめておけ。このままエイトと別れておいた方がいいんじゃないか?」
ラルクが忠告するがダレンは考えを変える気は無いようだった。
帰れる事が嬉しいエイトの足に合わせて予定より早く帰ってくると…
「エイト~!」
まだ家に着くには少し遠い場所でカズキが出迎えに来ていた!
「じいちゃん!」
エイトはカズキの姿にダッシュして駆け寄ると、勢いそのままに抱きついた!
「じいちゃん!ただいま!」
「おお、おかえり!なんかちょっと見なかっただけで大きくなったんじゃないか?」
重くなったか?と言いながら軽々とエイトを抱き上げ肩車すると…
「カズキ…お前なんでこんなところにいるんだよ」
ラルクが呆れる。
「いや…気配を探っていたらエイト達がこっちに近づいて来るのがわかったからもしかして帰ってくるのかと思って様子を見に来たんだ」
「あら、じゃあお家はもうすぐなのかしら…」
ダレンはキョロキョロと周りを見るが、どう見ても生い茂った山の細い山道があるだけにしか見えない…
「いや…まだだ、後二つほど山を越える…」
「えっ…山二つ?どれだけ遠くの気配を探ってたの…」
ダレンの言葉にめんどくさいそうにカズキは顔を向けると
「あ?そんなの…本気でやれば数百キロくらいかな…まぁ面倒だからそんなことしないがな…てかお前なんで来てるんだ?」
「す、数百キロ…」
「お前本当にこんな化け物みたいなカズキに挑戦するのか?せっかく助かった命を無駄にするなよ」
ラルクが呆れてダレンを見ると
「そ、それでこそ挑戦しがいがあるわ!」
ダレンは、武者震いすると…今からと、少しずつ魔力を貯め始めた。
「あれ?じいちゃんダレンさんのこと知ってるの?」
初対面のはずなのに知ったように話し出す三人に首を傾げていると
「い、いや…初めてだ…ダレンだった?よろしくな」
カズキが手を差し出すと
「カズキさんね、ダレンよよろしくね」
ダレンはカズキの手を掴んで握りしめると…ギュッ…話すなよと言うように手を掴まれた。
カズキはパッと切り替えると
「じゃあ家に向かうか、ナナミも首を長くして帰りを待ってるぞ」
「うん!早くナナミにも会いたい!」
「よーし!じゃあ久しぶりに家まで競走するか!?」
「うん!」
カズキとエイトがよーいドンと走り出すと、ジャックが二人に続く!
「師匠!ダレンさんも早く早くー!」
チラッと後ろを見ると呆れるラルクと手を見つめているダレンにエイトは手を振って笑顔を向けた!
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