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ラルクは森の出口を見ると…
「フー…」
足を緩めた…森を抜けて後ろを振り返ると
「クソっ!カズキといいラルクといいなんで人の方が速いんだ!」
悔しそうに遅れて到着する。
「お前はまだ子供だろ?これからもっともっと速くなれるよ」
ラルクが笑うと
「本当だな!」
ジャックが噛み付く勢いでラルクに詰め寄る!
するとエイトもようやく二人に追いついた。
「はぁ…やっぱり二人とも速いなぁ」
残念そうなエイトの様子に
「疲れてないか?」
ラルクがエイトに近づくと
「うん、大丈夫!」
「すごいなお前…俺もあと少ししたら抜かれそうだなぁ~もう少し頑張らねぇとな」
「えー?ラルクおじさんもじいちゃんも全然追いつける気がしないよー」
エイトが納得いかない様子で顔を顰めた。
とりあえず勝負はエイトの負けなので広場に出て料理の準備を始める。
「ラルクおじさんは嫌いなものはある?」
エイトがナナミから持たされた食材をあさっていると
「何もないぞ、なんでも食べるからな!」
「わかった!じゃあ僕が準備するからラルクおじさんとジャックで何か魔物の肉を取ってきてね」
「なんだ?そのカバンに入ってるんじゃないのか?」
「肉は現地調達が基本だってじいちゃんが言ってた!」
「まぁいいけど…」
ラルクは魔物避けをしまうと焚き火の火を大きくする。
「これて魔物が寄ってくるだろ」
エイトが料理の準備をしているのを守るようにジャックとラルクで立っているとジャックがピクッと動いた。
「何か来たな。エイトの料理の匂いに釣られてきたかな?」
「じゃあ俺が負けたから俺が捕まえて来る!ラルクはエイトを頼む」
そう言うとジャックが気配がする方へと飛び出して行った。
ラルクは大丈夫だろうとエイトの料理を見学に行く。
「何作るんだ?」
大きな鍋に野菜を切って煮ているエイトに聞くと
「ジャックがなんのお肉を取ってきてもいいように肉団子スープにするよ!」
「エイトは料理も出来るんだな」
「ラルクおじさんだって作れるでしょ?」
エイトが聞くと
「まぁ焼くだけとかならな…あんまりこったもんは作れんぞ」
「そうなの?なら僕が料理担当するよ!」
「いいのか?それなら助かるなぁ~」
ラルクはエイトの頭を撫でると
ズルズル…
何かを引きずってくる音が近づいてくる。
「ジャックが帰ってきたみたいだな」
ラルクがジャックの手伝いに向かうと、ジャックが大きな鳥の様な魔物の首を咥えながら戻ってきた。
ラルクが少し離れた場所で肉を解体するとエイトに解体したばかりの肉を渡す。
「ありがとう!ジャックお疲れ様!」
エイトは肉をナイフで叩きミンチにすると調味料で味付けして団子状にするとスープに放り込んだ。
残りの肉に違う味付けをすると細く削った枝に巻き付け焚き火で焼いていく。
何度かタレを付けて焼いていると辺りにいい香りがしてきた…
「うーん…いい匂いだな、たまらん」
ラルクとジャックも匂いに釣られて近づいてくると…
「やばいなこの匂いは…」
ラルクの顔色が変わると…
「えっ?駄目だった?」
エイトが心配する。
「いや!最高だが良くない者も引き寄せたみたいだ…」
ラルクは腹が減ったのに…と面倒くさそうに腹を撫でた。
「フー…」
足を緩めた…森を抜けて後ろを振り返ると
「クソっ!カズキといいラルクといいなんで人の方が速いんだ!」
悔しそうに遅れて到着する。
「お前はまだ子供だろ?これからもっともっと速くなれるよ」
ラルクが笑うと
「本当だな!」
ジャックが噛み付く勢いでラルクに詰め寄る!
するとエイトもようやく二人に追いついた。
「はぁ…やっぱり二人とも速いなぁ」
残念そうなエイトの様子に
「疲れてないか?」
ラルクがエイトに近づくと
「うん、大丈夫!」
「すごいなお前…俺もあと少ししたら抜かれそうだなぁ~もう少し頑張らねぇとな」
「えー?ラルクおじさんもじいちゃんも全然追いつける気がしないよー」
エイトが納得いかない様子で顔を顰めた。
とりあえず勝負はエイトの負けなので広場に出て料理の準備を始める。
「ラルクおじさんは嫌いなものはある?」
エイトがナナミから持たされた食材をあさっていると
「何もないぞ、なんでも食べるからな!」
「わかった!じゃあ僕が準備するからラルクおじさんとジャックで何か魔物の肉を取ってきてね」
「なんだ?そのカバンに入ってるんじゃないのか?」
「肉は現地調達が基本だってじいちゃんが言ってた!」
「まぁいいけど…」
ラルクは魔物避けをしまうと焚き火の火を大きくする。
「これて魔物が寄ってくるだろ」
エイトが料理の準備をしているのを守るようにジャックとラルクで立っているとジャックがピクッと動いた。
「何か来たな。エイトの料理の匂いに釣られてきたかな?」
「じゃあ俺が負けたから俺が捕まえて来る!ラルクはエイトを頼む」
そう言うとジャックが気配がする方へと飛び出して行った。
ラルクは大丈夫だろうとエイトの料理を見学に行く。
「何作るんだ?」
大きな鍋に野菜を切って煮ているエイトに聞くと
「ジャックがなんのお肉を取ってきてもいいように肉団子スープにするよ!」
「エイトは料理も出来るんだな」
「ラルクおじさんだって作れるでしょ?」
エイトが聞くと
「まぁ焼くだけとかならな…あんまりこったもんは作れんぞ」
「そうなの?なら僕が料理担当するよ!」
「いいのか?それなら助かるなぁ~」
ラルクはエイトの頭を撫でると
ズルズル…
何かを引きずってくる音が近づいてくる。
「ジャックが帰ってきたみたいだな」
ラルクがジャックの手伝いに向かうと、ジャックが大きな鳥の様な魔物の首を咥えながら戻ってきた。
ラルクが少し離れた場所で肉を解体するとエイトに解体したばかりの肉を渡す。
「ありがとう!ジャックお疲れ様!」
エイトは肉をナイフで叩きミンチにすると調味料で味付けして団子状にするとスープに放り込んだ。
残りの肉に違う味付けをすると細く削った枝に巻き付け焚き火で焼いていく。
何度かタレを付けて焼いていると辺りにいい香りがしてきた…
「うーん…いい匂いだな、たまらん」
ラルクとジャックも匂いに釣られて近づいてくると…
「やばいなこの匂いは…」
ラルクの顔色が変わると…
「えっ?駄目だった?」
エイトが心配する。
「いや!最高だが良くない者も引き寄せたみたいだ…」
ラルクは腹が減ったのに…と面倒くさそうに腹を撫でた。
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