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第70話 依頼報酬

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 ヴァルシーザ王国の主要都市の一つ、城塞都市ソレント。

 かつて、ヴァルシーザ王国の首都を、このソレントに遷都する計画があったほどに栄えているこの都市には、常に様々な人々が往来し、とても活気に溢れていた。

 そんな城塞都市ソレントには、東西南北に一つづつ大きな門が設置されていた。
 その門からは、それぞれ近隣の街へと繋がる道幅の広い大きな街道が伸びており、ギルドから依頼を受けたソレントの冒険者たちは、その街道の治安を守るため、日夜、魔物討伐に勤しんでいた。

 彼女もまた、そんなソレントの冒険者の一人であった。

 このソレントで、ソロの冒険者として活躍し、
 “慈しみの愛剣姫“という二つ名を持つ、一人の女冒険者。

 マチルダ。

 エトとサフィア達が冒険者ギルドで合流していたその少し後、彼女もこの冒険者ギルドに、一人でやって来ていた。





「おはようございます。本日は、どういったご用件でしょうか」
「依頼の完了報告に来たんだが」
「はい、かしこまりました……って、あら?マチルダさんじゃないですか。今日は早いですね」
「ああ、ちょっとな。そう言うお前もこの時間からは珍しいな」

 私が冒険者ギルドの受付に来ると、そこには、いつもの見知った顔の受付嬢がいた。
 私はこの街の冒険者として、ほぼ毎日ギルドには顔を出しているので、当然ギルド職員ともそれなりに交流はある。
 特に受付嬢は、このギルドでもなかなか砕けた性格をしている事で有名な受付嬢だ。

「はい。ちょっと別の受付嬢に色々あったみたいで。応援で急遽応援で呼び出されちゃいまして」
「そうか大変だな」
「いえいえ。時間外手当ゲットなので問題ないです」
「ならいいが」

 受付嬢は拳をグッと握りながら不敵な笑みを浮かべながらそう答える。
 まあ、本人がそう言うのなら問題ないのだろう。
 いつ話しても、変わった受付嬢だ。

「で、確か鉱山の調査依頼でしたっけ?」
「ああ。その依頼の報告と、報酬の受け取りに来た。たしか、動猛獣の牙のガルカンが先に連絡は入れている筈だが、確認してもらえるか」
「はい。かしこまりました。では、確認のため一旦デバイスをお預かりしますね」
「ああ」
「それでは少々お待ちください」

 私は、自分のデバイスを受付嬢に手渡し、先程までの砕けた言動とは裏腹に、とてもテキパキと働く受付嬢の様子を尻目に、私はギルド内の様子を何となく見回した。

 多くの冒険者達は昼過ぎあたりから活動をし始めるため、まだ昼前のこの時間は、冒険者達の姿もそれほど多くなく、五つほど並ぶ受付も、それほど混んだ様子は見受けられない。
 あと一時間か二時間もすれば、このギルト内には多くの冒険者が訪れて賑わい、夕方過ぎともなればこの受付前に順番待ちの長蛇の列が並んでいる事も珍しくはない。

 私もそれらの冒険者達と同様、普段ならば昼過ぎから色々と動き始めるのだが、昨日は流石に疲れが出たのか、ほとんど一日寝て過ごしてしまった為、今日は別に用事もあるので、いつもより少し早めに冒険者ギルドへと赴いていた。

 私はそんなことを考えながら、奥の方に行ってしまった受付嬢が戻ってくるまでの間、辺りをキョロキョロと見回し、何気なく、少し離れた場所にある掲示板の方に目をやった。

「ん?あれはたしか……」

 そこに張り出されている依頼の多くは、ギルド発行の“魔物の調査“クエストだった。

 掲示板までは少し距離があるので、見出しの大きな文字の部分くらいしか読み取れないが、恐らくそれらは、私達の受けていた依頼書と大体同じようなものだろう。
 違うのは、私の受けた時の依頼は“古代種討伐“だったのに対し、今張り出されているのは“魔物調査“となっているところだ。

 しかも、私が受けた時には、山と海と鉱山の三か所の依頼しか無かったが、見たところ、その他にも調査対象の場所が増えているように見えた。
 以前に比べて、この様なクエストが増えているのは、いまだ、先日の鉱山と同じケースが各地方でも、起こっているということだろうか。

「ふむ。この異変はあのカラミティが原因だったと思っていたのだが、まだ治まっていないのか?と言うか、むしろ増えているというのは……どういうことだ?」

 恐らく、カラミティの事については既にガルカンがギルドへ報告済みだろう。
 それでもこれだけの依頼がまだ出でいるという事は、カラミティを倒してもなお、この異変はまだ続いているという事だろう。

「何故だ?この件にカラミティは無関係だったのか?」

 いや、百歩譲ってカラミティがこの件の黒幕ではなかったとしても、全く関係が無いという事はないだろう。
 しかもこの増え方、何だか嫌な予感しかしない。

 その証拠に、その依頼の多くは、Bランク以上の依頼掲示板に張り出されていた。

 はっきり言って、この場所にこれほどの数の依頼書が貼り付けられているのはかなり珍しい。
 私が受けた時は、Cランク以上が条件の依頼だったが、今はBランク以上にまで引き上げられている。
 しかも、その依頼内容は魔物討伐や重鎮の護衛などの依頼ではなく、ただの“魔物の調査”の依頼書だ。

 おそらくギルドとしても、ガルカンからの報告を受けて、各地で起こる魔物の異変に私と同じような嫌な予感を感じているのだろう。

「という事は、まだ、終わっていないという事か……」
「いえ、今、依頼詳細の確認が取れました。すみません、ちょっと待たせ過ぎちゃいましたか?」
「あ、いや、すまない。今のは別の話だ。気にしないでくれ」
「??はあ……」

 そんな私の言葉に、不思議な顔をする受付嬢。
 取り敢えず時間もないので、さっさと用事を済ませてしまおう。 

「で、どうだった」
「あ、はい。問題ありません。依頼完了になります」
「そうか」

 そう言って、受付嬢は私のデバイスをこちらに返却し、そして、受付台の下から別のデバイスを取り出して来た。

「では、依頼完了の内容確認と本人確認の為に、こちらのデバイスで認証をお願いします」
「うむ」

  そう言って受付嬢は、取り出したデバイスを私の方へと差し出して来る。

 私はいつものようにそのデバイスの画面に手のひらをかざすと、デバイスの画面は薄っすらと緑色に光を帯び、認証確認の文字と、私の情報が表示された。


【認証確認】

 名:マチルダ
 職業:戦士
 功績ポイント:85362→108325
 冒険者ランク:B→A
 クラン:無所属

 受注中のミッション:0件
 達成したミッション:5件

 受注中のクエスト:3件
 達成したクエスト:62件

今回達成したクエスト:グランベル鉱山古代種討伐

「!?」

 私はデバイスに表示された内容を見て目を丸くして驚愕した。

「かなりの苦戦のなか、マチルダさんは特に活躍されたと聞いていますよ。ご苦労様でした」
「あ、ありがとう。いやそれより、ラ、ランクが!?」
「はい。今回の功績ポイントでランクAとなりました。おめでとうございます。かなりのポイントを獲得したようですね。これからも頑張ってください」
「あ、ああ!」

 私は嬉しさのあまり、周りも気にせずつい、そう声を張って答えてしまった。
 特別、ランクアップにこだわりがあったわけではないが、なってみればやはりこれは嬉しいものだ。
 Aランクと言えば、事実上の最高ランク。
 冒険者なら、誰もがそれを目指して活動している筈だ。
 普段ならば、こんなに大きく感情を出す事はどこか気恥ずかしく、ついつい抑えてしまうのだが、流石に今回は抑えきれなかった。
 今が昼前で、冒険者の数も少なかったのは幸いだったが、逆にギルド内は普段より静かだった為、無駄に目立ってしまったような気もしなくもない。
 だがまあ、このくらいの人数ならば良いとしよう。
 過ぎてしまった事は仕方ないしな。

「うふふ。恥ずかしがる事は無いですよ。パーティーも組まずにソロでランクAなんて、そうそうなれるものじゃ無いですから」
「あ、ああ。ありがとう」

 それは確かに凄い事だと自分でもよく分かっている。
 だからそこのこの喜びだ。
 まさかこの私が、あのガルカンやサフィアとランクで肩を並べる事になるとは。
 実際のところ、実力ではまだまだあの二人には遠く及ばないが、あの二人と同じ土俵に上がることができたと言うのは、やはり嬉しいものがある。
 そう考えると、エトの強さは本当に意味不明なんだなと思い知らされる。

「それから、今回の報酬もデバイスに入金済みです。確認しておいて下さいね」
「あ、ああ」

 そう言われて、私は改めて自分のデバイスを確認する。
 うん。報酬額もきっちり入金されている。
 まあ、あの戦いの激しさを考えると全然割に合わない金額だが、それでランクAになれるのなら安過ぎるものだ。
 私がランクAになるには、いくら頑張ってもまだ数年はかかると思っていたが、まさかこの一回で軽々超えてしまうとは思わなかった。

 通常、一度でこれほどの功績ポイントが付くことはまずあり得ない。
 だが、ギルドがこれほどの功績ポイントを私に付与したのは、恐らく、先に報告をしたガルカンが、だいぶ話を盛りでもしたのだろう。
 受付嬢は先程、「かなりの苦戦」とかなんとかと言っていたが、あの常に勝ち気で見栄っ張りな、そしてランクAクランのリーダーであるガルカンの口からそんな言葉が出てくれば、それはもう、丸ごと鵜呑みしてもおかしくない。
 それに、ガルカンの持つ武器の損傷具合を見せれば反論すらできないだろう。

 それにしたって、このポイントはやり過ぎな気もするが……まあ、あの場の全員まとめて死んでいてもおかしくなかったくらいだし、ガルカンとしても、命を張ったみんなにできる限りのリターンを勝ち取ろうとしたのだろう。

 しかし、それだけにやるせない……。

 確かに私も最前線で戦っていたうちの一人だったが、あの戦いの幕を最終的に下ろしたのは、間違いなくあのエトだ。
 エトがいなければ、本当に全員やられしまっていただろう。

 本来ならば、エトこそが一番の功績を上げた人物であり、一番多くのポイントを手にするべきなのだが、しかし、エトはこのクエストを受けていない。
 というか、何故かエトのランクは一番下位のランクFで、あの鉱山に立ち入る事すら本来は許されていない。
 守衛の目を盗んで入り込んだエトは、むしろ規則違反で下手をしたら罰則ものだ。

 もしエトが正式な形でクエストを受けることがが出来ていれば、ギルドからは、どれほどの評価を得ていたのだろう。

 私はその事を残念に思ったが、恐らく当の本人は、名声などには興味はなく、むしろ厄介事だとさえ考えていそうだ。

 懸命に冒険者稼業を営んでいる私としては、もはや苦笑いをするしかなかったが、改めて考えてみると、その無欲さや純粋さが、エトの長所なんだろうなと、思えてしまう。

  全く、あいつという奴は。

「ところで、マチルダさんはこれまでソロでの活動をされているようですが、パーティーを組んだりクランに入ったりする予定はないんですか?」
「ん?特にそんな予定はないが、それがなにか?」

 私がエトの事について考えていると、突然受付嬢がそんな事を尋ねて来た。

「いえ、マチルダさんならご存知だとは思いますが、ランクAともなると、事実上、最上位ランクの冒険者となります。そうなると、今後ギルドからの指名依頼なども出させていただく事になると思うんですよ」
「ああ。そうらしいな」
「ですが、高ランクの冒険者の多くは、とてもめんどくさ……いえ、やたらとクセが強すぎ……いえ、とっても個性豊かな方が多くてですね」
「お、おう」
「なので、マチルダさんのような常識人で素行の良い冒険者の方には、優先して依頼したいと考えているんですよ」
「そ、そうか」

 おいおい、この受付嬢、本音溢れ過ぎだろ。
 まあ、気持ちはわからんではないが。
 血の気の多い冒険者達を相手にしているわけだし、ギルドの苦労もなかなかのものだろう。

「それで、ギルドからの指名依頼の場合、その依頼を出す対象の条件がほとんどパーティー、あるいはクランでの発注となっててですね……」
「あー、なるほど」
「はい。出来ればマチルダさんにも、せめてパーティーでも組んでいてもらえると凄く助かるんですよね」
「なんと言うか、色々とギルドも大変なんだな」
「はい。あ、い、いえ……あはは」

 確かに、ガルカンも、サフィアも、ついでにエトも、決して協調性がないとまでは言わないが、一癖も二癖もある、所謂、“とっても個性豊かな”性格をしている。
 1パーティーでの発注ならともかく、複数パーティーの合同ミッションなどになれば、とても扱いにくい事だろう。

「まあ、なんだ、そちらの気持ちは痛いほど理解できるし、私を評価してくれているのはとても嬉しいが、私にも色々と訳があってな。すまない」
「いえ、ギルドから冒険者の活動スタイルをとやかく言うつもりはありませんので。ちょっと言ってみただけなので気にしないで下さい」
「まあ、こちらの事情が片付くことがあれば考えておくよ」
「はい。ぜひその際はお願いします」

 そうして私は話を切り上げ、受付窓口を後にした。





 私は冒険者ギルドを出ると、そのままバジリをレンタルする為に、学術区にある、北の城門へと向かって行った。

「パーティーか‥‥」

 確かにこれまで、パーティーやクランからの勧誘は何度かあった。
 しかし私は、その全てを断っていた。

 その理由は、完全に個人的な理由だ。
 ソレントに存在するパーティーやクランには、メンバーを統制する為に、それぞれ独自のルールを適応している事が多い。
 それらのルールの殆どが、パーティーあるいはクランの活動を円滑に行う為のものであり、その結果、どうしても各自の行動が制限されてしまう。
 別に、それが不満というわけではない。
 組織というのはそう言うものだ。
 そもそも、誰も彼もが自由に好き勝手行動していては、組織である意味が全くない。

 私がそう言ったものに所属しない理由は、既に、そう言う制限を別で抱えてしまっているからと言うだけだ。

「まあ、私が好きで勝手に抱え込んでいるだけみたいなところはあるんだが……って、んん??」

 私がそんな事を考えながら歩いていると、突然、鞄の中のデバイスから、メッセージの着信アラームが聞こえて来た。

「ん?何だ?何々……ん?エトから??」

 突然送られてきたメッセージは、エトからのものだった。
 そう言えば、鉱山で別れてからまだ挨拶もしていなかった。
 色々と世話にもなったし、こちらが落ち着いたら声をかけようと思っていたが、先にあちらから声をかけて来るとは。
 エトもなかなか律儀なところがあるじゃないか。

 私はそんな事を思いながら、そのメッセージを開いた。

【件名:マチルダさん!助けてください!!】

「!?!?なんだ!?」

 何があった!?
 あのエトが助けを呼ぶほどの事態だと!?またとんでもない敵でも現れたのか!?!?

 私は思わずその場で足を止め、そのまますぐに本文を開く。

【本文:マリンの女子力が高すぎて私死にそう!!お肌の手入れとか、冒険者の私には必要ないから!なんか色々と身体中に塗りたくられてるんですけど!!トコに助けを求めても、あっさりと向こうに寝返りやがった!!手作りのオムライスで釣るとか卑怯だぞ!!マチルダさん!ヘルプミー!!冒険者とは何たるかを、私と一緒にマリンに見せつけてやってくれませんか!!】

「……は?何をやっているんだあいつは」

【あと、色々あってマリンとパーティーを組む事になったんだけど、マチルダさんにも入って欲しいです!!私一人でマリンとトコの世話をするとか、マジ無理ゲーなんで!!お礼に、パーティーのリーダーはマチルダさんにあげちゃうので!!なのでお願いします!!】

「いや、いらんし。大体、リーダーは自分がやりたくないだけだろうが。気軽に私を巻き込まないでもらいたい」

 やれやれ。心配した私が馬鹿みたいじゃないか。
 だがまあ、取り敢えず何も無かったようで良かった。
 エトとパーティーを組むのは少し面白そうではあるが、多分これは、首を突っ込むと私が一方的に割を食うパターンだ。
 間違いない。
 こんな地雷に誰がわざわざ踏み込むものか。

「……よし、私は何も見なかった。見たとしても、もう忘れた。さあ、自分の用事をさっさと済ませよう」

 私はそう一言呟き、デバイスをそっとカバンの中へと仕舞う。

 ここは華麗に、既読スルーが一番だ。

「……でもまあ、用事が済んだら顔くらい出しに行ってやるか……」

 色々やらかしてから泣き付かれても困るしな。

 やれやれ。本当に仕方のない奴だ。

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