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第一章 暗殺者に手を
5.遂に来た剣神との迎合
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レオが母イレイナに頼んで剣神であり祖父のゲルラリオに手紙を出した十日後。
ヴァルフルト侯爵領にゲルラリオが質素な馬車に乗ってやってきた。
「おお!久しいなイレイナ!妊娠しているのだから出てこなくていいのだぞ?」
目立たないためとの理由で質素な馬車に乗ってきたゲルラリオは、馬車から降りると否や娘のイレイナに大きく手を振る。
目視一九〇センチを超える身長に服の上からでも分かる筋肉質な体。齢五十超えというこの世界では高齢に当たる年齢なのに衰えを感じさせない雰囲気。
こちらに向かってくる姿は巨大な山を幻視した。
「ガレウス殿も元気そうで何より!」
大きな体躯なだけあって声が大きい。母イレイナはどちらかというと穏やかな性格なので、随分と似ていないなとレオは思った。
「お父様お久しぶりです。まだお腹も大きくないので大丈夫ですよ」
「ゲルラリオ様お久しぶりです」
母イレイナと父ガレウスはゲルラリオを少し見上げながら挨拶をする。ガレウスは妊娠しているイレイナに気を使って外に出てこなくていいと言ったのだが、イレイナが大丈夫と言って聞かなかったのだ。
「はっはっはっ、いつも言ってるようにもっと砕けて話してくれても良いのだが……随分大きくなったなレオ!」
「わっ⁉」
大きな手でレオの体を持ち上げるゲルラリオ。ゲルラリオがレオを最後に見たのがおよそ六年前なので、見間違えるほどに大きくなっていたと感じるのだろう。
「確かもう七歳かー?」
「初めましてゲルラリオ様…レオ・ヴァルフルトです…」
両脇に手を入れられて持ち上げられた奇妙な格好で挨拶をするレオ。
「レオよ!」
「ぬごっ…」
「儂のことはそんな他人行儀ではなくお爺ちゃんと呼んでくれんか」
「じ、じゃあ爺ちゃん…」
余程孫にゲルラリオ様と呼ばれるのが嫌だったのか、ゲルラリオは食い気味に呼び方を要求してくる。あまりにも必死な感じだったので、思わずレオは前世でのように爺ちゃんと呼んでしまった。
「お父様?暴走するのもそこまでにして落ち着いてくれます?お母様に言いつけますよ?」
「ひっ…」
そんな冷たい声がイレイナから発せられた瞬間に、ゲルラリオは体を僅かに震わせてレオを地面にそっと戻した。
「い、いやぁすまんな!大きくなったレオを見て歳がいなくはしゃいでしまったわい!」
ごまかす様に笑いながら言い訳をするゲルラリオ。
「次はないですからね?」
「う、うむ…」
この様子を見ていたレオは思った。(うちと同じで爺ちゃんも尻に敷かれてるのか…)と。
王国一の剣の腕を持つ生きる伝説である剣神。その実態が尻に敷かれているということを知って、レオは若干複雑な気持ちだった。
「さあ取り敢えず屋敷に戻りましょう。あなた達は荷物を運んでくださいね」
イレイナが周囲のメイドに指示を出しながら屋敷に戻っていく。物言いは丁寧だが、その姿はヴァルフルト家の権力を握っているように見えた。
「なあ、ガレウス殿。イレイナ…何かどんどん儂の妻に似てきたんだが…」
「親子ですから当たり前なのでしょうか…もう私は妻に逆らえません」
祖父ゲルラリオと父ガレウスは去っていくイレイナを見ながら呟き合う。二人共王国では実力者として活躍しているはずなのだが、何故かその姿は哀愁に染まっていた。
*
屋敷から少しだけ歩いた場所にある訓練場。ここでは屋敷に常駐している騎士が鍛錬したりレオが魔法の鍛錬をしている場所だった。
「さて…確かレオは無属性にしか適性がないから剣術を習いたいのだったな?」
「うん。どうしても無属性だけだと攻撃力にかけるからさ」
動きやすい何時もの黒の服を着たレオはゲルラリオと相対しながら会話をする。
「ふむふむ、その考えは正解だ」
深く頷きながらゲルラリオはレオの考えを肯定した。逆にレオは自分の考えが間違っていなかったことに安心する。
「それにしても儂は剣を教えられるなんて嬉しいぞ。この言い方は好きではないが…イレイナもシュルクも剣の才能は無かったからな」
シュルクというのはイレイナの兄であり、現ハーツクライ伯爵家の当主である。ゲルラリオとしては息子や娘自分の剣を教えたかったが、二人共剣術の才能が無かったので諦めた。
「でも爺ちゃん。俺に剣の才能があるなんてまだわからなくない?」
当然の疑問をレオは尋ねる。レオは前世は勿論今世においても剣を振ったどころか握った事すらない。だから才能があるかどうかなんて分からないはずだった。
「いや、レオに剣の才能はあるぞ」
「え?だって俺一回も剣握ったことないんだけど…」
冗談でなく真剣に断言するゲルラリオにレオは困惑する。
「初めてレオの姿をこの目で見た時、直感で気づいたのだ。ああ、この子供は剣の才能があるな、ってな」
「えぇ?そんな雑な…」
ガハハハと笑うゲルラリオにレオは信じられないと呆れた声を漏らした。直感などという曖昧なもので才能が分かるわけがないだろうと思った。
「まあ取り敢えず剣を振ればわかることだろう?ほれ、これがレオの剣だ」
そう言ってゲルラリオは一振りの剣をレオに手渡す。
「おお…これが…」
手に伝わる革でできた鞘の手触りとずっしりとした重量。勿論大人用の剣ではなく、七歳のレオでも使えそうな長さと重さになっているとレオは感じた。
「この剣はうちのシュルクがレオと同じ歳の時に少しだけ使ったやつだ。結局あまり使わずに倉庫の肥やしになっていたのだが……取っといて正解だったな」
シュルクが七歳の時というと二十年以上前だ。しかし、レオの目には全く古びた様子はない。新品と言っても過言ではないくらい綺麗だった。
「抜いてもいい?」
「うむいいぞ。ただ、刃に触らぬように気をつけろよ。怪我でもさせたら儂がイレイナに大目玉食らってしまうからな」
レオはゲルラリオの言葉にクスリと笑いながら剣を鞘から抜いた。
「おお…これが剣かー…」
剣の全貌が日の光に照らされる。
長さはおおよそ四十から四十五センチほど。両刃の直剣で刃は僅かに細い。両手で剣の柄を握って前に構えてみると、ある程度の重量はあるが丁度良さを感じた。
「どうだ?」
熱心に剣を観察しているレオにゲルラリオは聞く。
「なんか剣って感じ。≪身体強化≫を使えば結構簡単に振れるかも」
「はははっ!剣って感じか!分かるぞレオ。儂も初めて剣を握った時レオと同じ感想だったからな」
パッとしないレオの感想にゲルラリオは笑いながら頷く。ゲルラリオの脳裏に映っているのは、四十年前以上の初めて剣を握った時の記憶だった。
「さて…実際に剣術というものを始めてみようか」
そう言ってニヤリとゲルラリオは笑った。
ヴァルフルト侯爵領にゲルラリオが質素な馬車に乗ってやってきた。
「おお!久しいなイレイナ!妊娠しているのだから出てこなくていいのだぞ?」
目立たないためとの理由で質素な馬車に乗ってきたゲルラリオは、馬車から降りると否や娘のイレイナに大きく手を振る。
目視一九〇センチを超える身長に服の上からでも分かる筋肉質な体。齢五十超えというこの世界では高齢に当たる年齢なのに衰えを感じさせない雰囲気。
こちらに向かってくる姿は巨大な山を幻視した。
「ガレウス殿も元気そうで何より!」
大きな体躯なだけあって声が大きい。母イレイナはどちらかというと穏やかな性格なので、随分と似ていないなとレオは思った。
「お父様お久しぶりです。まだお腹も大きくないので大丈夫ですよ」
「ゲルラリオ様お久しぶりです」
母イレイナと父ガレウスはゲルラリオを少し見上げながら挨拶をする。ガレウスは妊娠しているイレイナに気を使って外に出てこなくていいと言ったのだが、イレイナが大丈夫と言って聞かなかったのだ。
「はっはっはっ、いつも言ってるようにもっと砕けて話してくれても良いのだが……随分大きくなったなレオ!」
「わっ⁉」
大きな手でレオの体を持ち上げるゲルラリオ。ゲルラリオがレオを最後に見たのがおよそ六年前なので、見間違えるほどに大きくなっていたと感じるのだろう。
「確かもう七歳かー?」
「初めましてゲルラリオ様…レオ・ヴァルフルトです…」
両脇に手を入れられて持ち上げられた奇妙な格好で挨拶をするレオ。
「レオよ!」
「ぬごっ…」
「儂のことはそんな他人行儀ではなくお爺ちゃんと呼んでくれんか」
「じ、じゃあ爺ちゃん…」
余程孫にゲルラリオ様と呼ばれるのが嫌だったのか、ゲルラリオは食い気味に呼び方を要求してくる。あまりにも必死な感じだったので、思わずレオは前世でのように爺ちゃんと呼んでしまった。
「お父様?暴走するのもそこまでにして落ち着いてくれます?お母様に言いつけますよ?」
「ひっ…」
そんな冷たい声がイレイナから発せられた瞬間に、ゲルラリオは体を僅かに震わせてレオを地面にそっと戻した。
「い、いやぁすまんな!大きくなったレオを見て歳がいなくはしゃいでしまったわい!」
ごまかす様に笑いながら言い訳をするゲルラリオ。
「次はないですからね?」
「う、うむ…」
この様子を見ていたレオは思った。(うちと同じで爺ちゃんも尻に敷かれてるのか…)と。
王国一の剣の腕を持つ生きる伝説である剣神。その実態が尻に敷かれているということを知って、レオは若干複雑な気持ちだった。
「さあ取り敢えず屋敷に戻りましょう。あなた達は荷物を運んでくださいね」
イレイナが周囲のメイドに指示を出しながら屋敷に戻っていく。物言いは丁寧だが、その姿はヴァルフルト家の権力を握っているように見えた。
「なあ、ガレウス殿。イレイナ…何かどんどん儂の妻に似てきたんだが…」
「親子ですから当たり前なのでしょうか…もう私は妻に逆らえません」
祖父ゲルラリオと父ガレウスは去っていくイレイナを見ながら呟き合う。二人共王国では実力者として活躍しているはずなのだが、何故かその姿は哀愁に染まっていた。
*
屋敷から少しだけ歩いた場所にある訓練場。ここでは屋敷に常駐している騎士が鍛錬したりレオが魔法の鍛錬をしている場所だった。
「さて…確かレオは無属性にしか適性がないから剣術を習いたいのだったな?」
「うん。どうしても無属性だけだと攻撃力にかけるからさ」
動きやすい何時もの黒の服を着たレオはゲルラリオと相対しながら会話をする。
「ふむふむ、その考えは正解だ」
深く頷きながらゲルラリオはレオの考えを肯定した。逆にレオは自分の考えが間違っていなかったことに安心する。
「それにしても儂は剣を教えられるなんて嬉しいぞ。この言い方は好きではないが…イレイナもシュルクも剣の才能は無かったからな」
シュルクというのはイレイナの兄であり、現ハーツクライ伯爵家の当主である。ゲルラリオとしては息子や娘自分の剣を教えたかったが、二人共剣術の才能が無かったので諦めた。
「でも爺ちゃん。俺に剣の才能があるなんてまだわからなくない?」
当然の疑問をレオは尋ねる。レオは前世は勿論今世においても剣を振ったどころか握った事すらない。だから才能があるかどうかなんて分からないはずだった。
「いや、レオに剣の才能はあるぞ」
「え?だって俺一回も剣握ったことないんだけど…」
冗談でなく真剣に断言するゲルラリオにレオは困惑する。
「初めてレオの姿をこの目で見た時、直感で気づいたのだ。ああ、この子供は剣の才能があるな、ってな」
「えぇ?そんな雑な…」
ガハハハと笑うゲルラリオにレオは信じられないと呆れた声を漏らした。直感などという曖昧なもので才能が分かるわけがないだろうと思った。
「まあ取り敢えず剣を振ればわかることだろう?ほれ、これがレオの剣だ」
そう言ってゲルラリオは一振りの剣をレオに手渡す。
「おお…これが…」
手に伝わる革でできた鞘の手触りとずっしりとした重量。勿論大人用の剣ではなく、七歳のレオでも使えそうな長さと重さになっているとレオは感じた。
「この剣はうちのシュルクがレオと同じ歳の時に少しだけ使ったやつだ。結局あまり使わずに倉庫の肥やしになっていたのだが……取っといて正解だったな」
シュルクが七歳の時というと二十年以上前だ。しかし、レオの目には全く古びた様子はない。新品と言っても過言ではないくらい綺麗だった。
「抜いてもいい?」
「うむいいぞ。ただ、刃に触らぬように気をつけろよ。怪我でもさせたら儂がイレイナに大目玉食らってしまうからな」
レオはゲルラリオの言葉にクスリと笑いながら剣を鞘から抜いた。
「おお…これが剣かー…」
剣の全貌が日の光に照らされる。
長さはおおよそ四十から四十五センチほど。両刃の直剣で刃は僅かに細い。両手で剣の柄を握って前に構えてみると、ある程度の重量はあるが丁度良さを感じた。
「どうだ?」
熱心に剣を観察しているレオにゲルラリオは聞く。
「なんか剣って感じ。≪身体強化≫を使えば結構簡単に振れるかも」
「はははっ!剣って感じか!分かるぞレオ。儂も初めて剣を握った時レオと同じ感想だったからな」
パッとしないレオの感想にゲルラリオは笑いながら頷く。ゲルラリオの脳裏に映っているのは、四十年前以上の初めて剣を握った時の記憶だった。
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