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洗礼式
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なんやかんやで穏やかな日々を過ごしつつ、私は無事5歳を迎えることが出来た。
そして今日は洗礼式だ。
無事5歳になれたことを神様に報告するためのもので七五三みたいなものだ。
七五三と違うところはこの洗礼でスキルと加護がわかる事だ。そう!この世界にはスキルがあるらしい!スキルは一般的な人で1から2個、加護は1000人に1人は授かるらしい。私はどんなスキルが貰えるんだろう!ワクワクする!
「ノアー!行くわよ!支度して!」
「はーい!お母さん!」
私は帽子を被り、母と共に乗り合いの馬車に乗り教会へ向かった。
馬車の中で急に不安になったわたしは
「ねえ、お母さん。私はどんなスキルがもらえるんだろう……」
そういうと母は
「ノア、スキルは神様からの授かり物なの!どんなスキルになったとしても神様に感謝するのよ!私はノアのスキルが何でもノアのことを愛してるわ。」
と言った。その言葉を聞いて私は不安が徐々に落ち着いてきた。
ガタンーー!
馬車が止まった。教会に着いたみたいだ。
他にもちらほら子供が見える。
司祭のような人が来て
「こんにちは。お名前は?」
「ノアです。」
「ノアさん、こちらへ」
司祭に連れられ私は教会の一室に入った。
机と椅子があるだけの殺風景な部屋だ。
「ここに手を置いて」
そう言った司祭は水晶玉を取り出した。
私は水晶玉に手を当てた。
すると、チリンっと自転車のベルがなるような音がして次の瞬間頭の中で声が聞こえた。
スキル
【発酵】【観察力】【光魔法】【水魔法】
【火魔法】を獲得しました。
加護
情熱の神ライオドット
その瞬間私は理解した。
これが私のスキルなんだと。
そしてライオドット様の加護を頂いたことにも気がついた。
「お疲れ様です。これで終了です。」
司祭がそういうと母は
「ありがとうございました。」
と頭を下げ私を連れて外へ出た。
「ノア、どうだった?ここでは人がいるからお家に帰ったらお父さんとお母さんに教えてほしいな!」
母がそう言ったので私は
「お母さん、なんで今言っちゃダメなの?」疑問に思ってそう聞いた。
すると、
「それはね、スキルや加護は家族や自分が本当に信頼できる人には教えてはいけないものだからよ。簡単に人に教えてそれを悪用されないようにするためにそう決まっているの。昔は、そのことが決まっていなくて被害を受けた人がたくさんいたそうよ。」
「そうなんだね。わかった!本当に信頼できる人にしか教えないよ!」
そういうと母はにっこりと笑って
「よくできました!いい子ね!」
と言った。私は照れて
「もう、お母さん!」
と言い、そんなたわいもない会話をしながら家に帰った。
そして今日は洗礼式だ。
無事5歳になれたことを神様に報告するためのもので七五三みたいなものだ。
七五三と違うところはこの洗礼でスキルと加護がわかる事だ。そう!この世界にはスキルがあるらしい!スキルは一般的な人で1から2個、加護は1000人に1人は授かるらしい。私はどんなスキルが貰えるんだろう!ワクワクする!
「ノアー!行くわよ!支度して!」
「はーい!お母さん!」
私は帽子を被り、母と共に乗り合いの馬車に乗り教会へ向かった。
馬車の中で急に不安になったわたしは
「ねえ、お母さん。私はどんなスキルがもらえるんだろう……」
そういうと母は
「ノア、スキルは神様からの授かり物なの!どんなスキルになったとしても神様に感謝するのよ!私はノアのスキルが何でもノアのことを愛してるわ。」
と言った。その言葉を聞いて私は不安が徐々に落ち着いてきた。
ガタンーー!
馬車が止まった。教会に着いたみたいだ。
他にもちらほら子供が見える。
司祭のような人が来て
「こんにちは。お名前は?」
「ノアです。」
「ノアさん、こちらへ」
司祭に連れられ私は教会の一室に入った。
机と椅子があるだけの殺風景な部屋だ。
「ここに手を置いて」
そう言った司祭は水晶玉を取り出した。
私は水晶玉に手を当てた。
すると、チリンっと自転車のベルがなるような音がして次の瞬間頭の中で声が聞こえた。
スキル
【発酵】【観察力】【光魔法】【水魔法】
【火魔法】を獲得しました。
加護
情熱の神ライオドット
その瞬間私は理解した。
これが私のスキルなんだと。
そしてライオドット様の加護を頂いたことにも気がついた。
「お疲れ様です。これで終了です。」
司祭がそういうと母は
「ありがとうございました。」
と頭を下げ私を連れて外へ出た。
「ノア、どうだった?ここでは人がいるからお家に帰ったらお父さんとお母さんに教えてほしいな!」
母がそう言ったので私は
「お母さん、なんで今言っちゃダメなの?」疑問に思ってそう聞いた。
すると、
「それはね、スキルや加護は家族や自分が本当に信頼できる人には教えてはいけないものだからよ。簡単に人に教えてそれを悪用されないようにするためにそう決まっているの。昔は、そのことが決まっていなくて被害を受けた人がたくさんいたそうよ。」
「そうなんだね。わかった!本当に信頼できる人にしか教えないよ!」
そういうと母はにっこりと笑って
「よくできました!いい子ね!」
と言った。私は照れて
「もう、お母さん!」
と言い、そんなたわいもない会話をしながら家に帰った。
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