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タイトルのまんま

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「わぁー!」
「おめでとうー!」
「お幸せに」
私の幼なじみであり皇帝であるフリードリヒは今日結婚する。その隣には幸せそうな花嫁がウェディングドレスを着ている。
その姿を見て私は涙が出てきそうだ。
いけない、泣いてはダメ!
笑顔でいないと私の気持ちに気づかれてしまう!それだけはダメ!耐えなきゃ!

フリードが歩いて来た。
「やあ、マリー!今日は来てくれてありがとう!」
「ええ、おめでとう。」
上手く笑えたかな。
どうしてこうなったんだろうーーーー。



数日前に遡る。
私マリー。ウェルストン公爵家の末娘だ。
ウェルストン公爵家は代々続く名門の家系で当主である父アルベルト・ウェルストン
その妻であるオレーリア・ウェルストン、
そして長男であるソレア・ウェルストンと
私マリー・ウェルストンの4人家族だ。
幼なじみで婚約者のフリードリヒは、私の初恋でよく遊んだり、話をしたり良好な関係を築いていた。その日はフリードが私の誕生日のためにパーティでお祝いしてくれた。プレゼントには指輪をもらいプロポーズされた。もう嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
でも・・・・・・

「マリー、悪いけどプロポーズはなかったことにして欲しい。」
「えっ!フリード、どういうことなの?」
「実は帝国との関係が悪化していて、急遽和睦のために帝国の姫を私の妃にしなければならないんだ。だから私は皇帝として、彼女を妃にする。マリーわかってほしい。」
そんなこと言われたら何も言えないじゃない。私も公爵家の娘だから帝国との和平がどれだけ大事なことなのかは分かっている。でも、それでも私はフリードを愛しているのに。

「分かった」
「分かってくれたか!ありがとう!」
そういったフリードはバツが悪いのか、さっさと行ってしまった。
本当に酷い男ーーー。
こんなに酷い男なのに私はなんで惚れてしまったのだろう。




そして結婚式当日、
私は耐えた。
そして家に帰って泣いていると
フリードが我が家に訪ねてきた。

「コンコンコン」
「マリー、フリードだ。開けておくれ、」
「・・・・・・」
「マリー、今日のこと怒っているのか?」
「っ!当たり前でしょ!」
「なんで私が怒らないと思ってるの!」
「婚約者が突然プロポーズを撤回して別の女と結婚したんだから」
「!マリー!今日の結婚式は偽装だ!」
私は意味が分からなくて扉を開けて飛び出した。
バタン!
「どういうことなの?」
「マリー!やっと出てきてくれた!」
フリードが嬉しそうにそう言ったが私はさっきのことが気になって聞き返した。
「そうよ!でてきたわ!それでどういうことなの?」
するとフリードが
「だからいくら偽装とは言え結婚式をして気分が悪いだろうと思って」
といった。
「えっ?」
「だって帝国の姫と結婚したんでしょ?」
「違うよ!帝国の姫の思い人は帝国の軍人なんだ。その軍人に嫉妬させるために王子である私に頼んだんだ。これに協力すれば和睦を締結するという条件で。言ってなかったっけ?」
「えっ!だって結婚式だってしてたし」
「結婚式と行っても本当に知人しか招待していない小規模なものだし、みんなあれが偽装だって知っているから本当にお遊びみたいなものだよ。」
それを聞いて私は涙が出てきた。
「良かった。私どうしてもフリードのことが好きだから本当に結婚しちゃうと思って本当にとても悲しかったのよ!」
フリードはオロオロして
「ごめん。ちゃんと説明すれば良かった。」
そして次の瞬間ニヤニヤして
「でも、こうしてマリーから愛の告白が聞けたからうれしい!」
「なっ!」私は真っ赤になって
「告白なんかしてないし!」
といったが、フリードは笑うばかりだ。
そして「かわいいー!マリー!ほんとに信じられないくらいかわいい!どうしよう?こんなにかわいいマリーが私の奥さんになるなんて!」といった。


こうしてマリーとフリードは
ともに民に慕われる賢君として仲良く幸せに暮らしましたとさ。
END




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