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オズワルドの新たなライバル!?バトル野郎フレア登場!

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昼休みの魔法学校。今日もグリンディアは従者オズワルドを従えて、昼食の確保に精を出していた。オズワルドは彼女の後ろを歩きながら、内心でため息をつく。

(また食べ物争奪戦か…今日は何事もなく終わるといいけど…)

その時、グリンディアが突然叫んだ。

「あああーー出遅れたーーー!ベーコンパンの売店、すごい行列じゃ!」

彼女の焦る声に、オズワルドは冷静に応じる。

「グリンディア様、シチューも買えたし、母さんが作ってくれたパンもあるんですよ。今日はこれで十分じゃないですか?」

「いやいや、今日はベーコンパンも食べたかったんじゃ!」

グリンディアは頑として聞かない。オズワルドが困惑する中、彼女は急に魔法を使い始めた。

「よし、こうなったら!マジックハンド!」

白い魔法の手がグリンディアの指先から伸び、ベーコンパンを掴もうとしたが、先頭にいた男が先にそれを手に取った。

「おっと、これは俺のだ。」男はニヤリと笑い、パンを手に入れる。

「お主、なんじゃ!?ワシが買おうと思ったパンじゃぞ!」グリンディアは抗議するが、男は軽く笑って見下ろす。

「俺が先に狙ってたんだよ。」その男がニヤリと笑ってパンを手に取った。
そして、じっとグリンディアを見つめると、突然名前を呼んだ。

「グリンディアちゃんだろ?」

予想外の言葉に、グリンディアは驚きの表情を浮かべた。
「な…なんじゃ、ちゃん呼びなんて馴れ馴れしいぞ!」

「それに後ろの従者は、オズワルドだろ?」
男はオズワルドに視線を向けた。

「はぁ…どうも…」オズワルドは小さく頭を下げた。

「俺はフレア。同じ一年だ。よろしくな、グリンディアちゃん。」
フレアは手を差し出すが、グリンディアは唇を尖らせている。

「パン持ってかれたし、よろしくしてあげない!」

フレアは軽く笑いながら言う。
「そんなこと言わずにさあ。ところでオズワルド、お前ジェリコとの魔法力勝負で強かったな。俺とも勝負してみないか?」

「いえ、遠慮しておきます。」
オズワルドは心の中でため息をついた。(なんか…面倒くさそうな人だな…)

「じゃあ、このパンをグリンディアちゃんにあげるから、勝負してくれよ。」

「オズ!受けてやれ!」グリンディアはすぐに命じたが、オズワルドは困った顔をした。

「遠慮しておきますよ。グリンディア様。帰ったらチョコクッキーを焼いて差し上げますので、それでご勘弁を…」

「チョコクッキー!?じゃあ、受けなくていいよ♪」
グリンディアは途端に機嫌を直した。

フレアはさらに不満そうに叫んだ。
「なんでだよ!なんで俺と勝負してくれないんだよ!」

「いやー…僕はそもそも魔法力勝負があまり好きじゃないんで…」オズワルドは曖昧に笑う。

「あんなに強かったのにか?」フレアは信じられない様子だ。

「いや、勝てたのは偶然で…ははは…」

「偶然じゃないぞ!ワシが授けた秘策のお陰で勝てたんじゃ!」
グリンディアが割り込んでくると、オズワルドは疲れたように微笑んだ。

「グリンディア様、ナッツクッキーも焼いて差し上げますから…」

「偶然でいいや!」


フレアは悔しそうに眉を寄せて考え込んだが、急に何かを思いついた。
「グリンディアちゃん、もし俺がオズワルドに勝ったら、俺の彼女になってくれよ!」

「ななな…何を言っとるんじゃ!?」

「いいだろ?俺かコイツ、勝った方がグリンディアちゃんの彼氏になるってことにしようぜ。」
フレアは軽い口調で挑発する。

「そんなこと勝手に決めるな!」
グリンディアは怒りを露わにしたが、次の瞬間、いつも冷静なオズワルドが突然吠えた。

「ふざけんな!!お前、僕が相手になってやるぞ!!!」

その言葉に、グリンディアもフレアも驚いてオズワルドを見つめた。
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