8 / 23
8話
しおりを挟む
「おいおいおいおい!!なんだこれぇぇ!!」
「紅血鹿に紅玉兎、それに黒闇狼まで‥‥。こんなに状態のいい上級魔物見たことねぇよ。」
なぜだか放心状態の厳ついお兄さんを放っておいて売れそうなものを出していく。
「まて、まてまてまて!まだあるのか?嘘だろ!嘘だよなぁ!!」
「ありますよ?魔物は大きいのばかりで容量が足りないので結構捨ててきたけど薬草とか果物はたくさん採ってきました!!」
「ふぁっ?!月華草に氷華‥‥。うわっ?!これ星苺じゃねぇか。まじか、ハハっ。
どれも滅多に手に入らない希少なものばかり。魔輝石まであるのか。
それにこの大きさはやばいな。最高級ランクじゃないか?
他にも炎鳥の尾羽に黄金桃、魔女の果実、銀月花、代わり身石、幻惑蝶の粉‥‥。」
「あの‥‥買い取れるものありましたか?」
不安げな顔で見つめる瞳は潤んでいて庇護欲をそそるのを本人は全くわかっていない。
「ああ、どれも高値で売れるもんばかりだぜ。正直滅多にお目にかかれないようなもんばかりだからな。全部買い取りたいがそうもいかねぇ。流石にものなものだからな。」
「??‥‥それはどうゆう?」
「ああ、悪い悪い。いいか、よく聞け。
お前さんわかってなさそうだからな。
お前さんが採ってきたものはどれも素晴らしいものばかりだ。滅多に手に入らないような希少なものばかり。
まあこれだけの物を採って来れるってことは実力も相当あるんだろう。だかな‥‥価値を知らなすぎる。平然とこんな場所で出していいようなもんじゃねぇぞ?まずは価値を知れ!じゃないと悪い奴らに二束三文で騙し取られるぞ。
きっと強いんだろうけどギルドまでの道中気をつけろよ。周りの目を見てみろ。
驚いてる人が大半だが中には打算的な目をしてる奴もいる。これだけ金になるもん持ってたら無理やり奪おうとする奴らもいるだろう。
特にお前見た目は可憐な少女だから弱そうなんだよなぁ。」
「そうですか‥‥。アドバイスありがとうございます!!とりあえずギルド目指してそこで情報を仕入れることに専念します!!」
「ああ、そうしろよ。冒険者は荒くれ者が多いから気をつけろよ。」
「はいっ!!へへっ。」
「何笑ってんだ?」
「いや、なんか心配してくれるのが嬉しくて。」
「はぁ~、なんかお前見てると不安になるんだよなぁ。よしっ!!えーっと、買取だったよな。結構話が脱線しちまったが全部は買い取れねぇ。」
「はい、街に入るだけのお金が手に入れば大丈夫です!!」
「じゃあ紅玉兎と銀雪花を買い取らせてくれ。紅玉兎が金貨3枚で銀雪花が金貨2枚な。」
「?!こんなにっ?」
「あのなぁ。どっちも希少素材だぞ。特に紅玉兎なんて綺麗に仕留められていてこんなに大きなルビーを額につけている個体は珍しい。
銀雪花もそうだ。大森林の奥深く条件が揃った時にしか咲かない花だ。なかなか辿り着ける冒険者はいねぇぞ?自覚しろ自覚!!」
「はっはい!!あの!ありがとうございます!!何かお礼を‥‥。」
「いいっていいって。どうしてもって言うなら‥‥。なあ冒険者になるんだろう?なら指名依頼を出したいからそんときはよろしくな!」
「指名依頼ですか?」
「ああ、ある程度のランクまで上がれば指名依頼がくる。商会としては手に入れたい素材があるときに信頼できる冒険者に依頼を出すことがあるんだが素材の採取依頼って意外と難しくてな。討伐依頼なら簡単にできる冒険者もいるんだが採取依頼は特に繊細さや知識も必要なものが多いから依頼通り完璧な状態で採って来れるやつは少ないんだ。だからお前が引き受けてくれると助かる。」
「わかりました!!任せてください!!」
「ははっ、頼もしい限りだぜ。何かあれば頼れよ。」
「はい!!ありがとうございます!!」
「じゃあな!!」
お金も手に入ったので無事に街に入ることができた。
「紅血鹿に紅玉兎、それに黒闇狼まで‥‥。こんなに状態のいい上級魔物見たことねぇよ。」
なぜだか放心状態の厳ついお兄さんを放っておいて売れそうなものを出していく。
「まて、まてまてまて!まだあるのか?嘘だろ!嘘だよなぁ!!」
「ありますよ?魔物は大きいのばかりで容量が足りないので結構捨ててきたけど薬草とか果物はたくさん採ってきました!!」
「ふぁっ?!月華草に氷華‥‥。うわっ?!これ星苺じゃねぇか。まじか、ハハっ。
どれも滅多に手に入らない希少なものばかり。魔輝石まであるのか。
それにこの大きさはやばいな。最高級ランクじゃないか?
他にも炎鳥の尾羽に黄金桃、魔女の果実、銀月花、代わり身石、幻惑蝶の粉‥‥。」
「あの‥‥買い取れるものありましたか?」
不安げな顔で見つめる瞳は潤んでいて庇護欲をそそるのを本人は全くわかっていない。
「ああ、どれも高値で売れるもんばかりだぜ。正直滅多にお目にかかれないようなもんばかりだからな。全部買い取りたいがそうもいかねぇ。流石にものなものだからな。」
「??‥‥それはどうゆう?」
「ああ、悪い悪い。いいか、よく聞け。
お前さんわかってなさそうだからな。
お前さんが採ってきたものはどれも素晴らしいものばかりだ。滅多に手に入らないような希少なものばかり。
まあこれだけの物を採って来れるってことは実力も相当あるんだろう。だかな‥‥価値を知らなすぎる。平然とこんな場所で出していいようなもんじゃねぇぞ?まずは価値を知れ!じゃないと悪い奴らに二束三文で騙し取られるぞ。
きっと強いんだろうけどギルドまでの道中気をつけろよ。周りの目を見てみろ。
驚いてる人が大半だが中には打算的な目をしてる奴もいる。これだけ金になるもん持ってたら無理やり奪おうとする奴らもいるだろう。
特にお前見た目は可憐な少女だから弱そうなんだよなぁ。」
「そうですか‥‥。アドバイスありがとうございます!!とりあえずギルド目指してそこで情報を仕入れることに専念します!!」
「ああ、そうしろよ。冒険者は荒くれ者が多いから気をつけろよ。」
「はいっ!!へへっ。」
「何笑ってんだ?」
「いや、なんか心配してくれるのが嬉しくて。」
「はぁ~、なんかお前見てると不安になるんだよなぁ。よしっ!!えーっと、買取だったよな。結構話が脱線しちまったが全部は買い取れねぇ。」
「はい、街に入るだけのお金が手に入れば大丈夫です!!」
「じゃあ紅玉兎と銀雪花を買い取らせてくれ。紅玉兎が金貨3枚で銀雪花が金貨2枚な。」
「?!こんなにっ?」
「あのなぁ。どっちも希少素材だぞ。特に紅玉兎なんて綺麗に仕留められていてこんなに大きなルビーを額につけている個体は珍しい。
銀雪花もそうだ。大森林の奥深く条件が揃った時にしか咲かない花だ。なかなか辿り着ける冒険者はいねぇぞ?自覚しろ自覚!!」
「はっはい!!あの!ありがとうございます!!何かお礼を‥‥。」
「いいっていいって。どうしてもって言うなら‥‥。なあ冒険者になるんだろう?なら指名依頼を出したいからそんときはよろしくな!」
「指名依頼ですか?」
「ああ、ある程度のランクまで上がれば指名依頼がくる。商会としては手に入れたい素材があるときに信頼できる冒険者に依頼を出すことがあるんだが素材の採取依頼って意外と難しくてな。討伐依頼なら簡単にできる冒険者もいるんだが採取依頼は特に繊細さや知識も必要なものが多いから依頼通り完璧な状態で採って来れるやつは少ないんだ。だからお前が引き受けてくれると助かる。」
「わかりました!!任せてください!!」
「ははっ、頼もしい限りだぜ。何かあれば頼れよ。」
「はい!!ありがとうございます!!」
「じゃあな!!」
お金も手に入ったので無事に街に入ることができた。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
今さら跡継ぎと持ち上げたって遅いです。完全に心を閉ざします
匿名希望ショタ
恋愛
血筋&魔法至上主義の公爵家に生まれた魔法を使えない女の子は落ちこぼれとして小さい窓しかない薄暗く汚い地下室に閉じ込められていた。当然ネズミも出て食事でさえ最低限の量を一日一食しか貰えない。そして兄弟達や使用人達が私をストレスのはけ口にしにやってくる。
その環境で女の子の心は崩壊していた。心を完全に閉ざし無表情で短い返事だけするただの人形に成り果ててしまったのだった。
そんな時兄弟達や両親が立て続けに流行病で亡くなり跡継ぎとなった。その瞬間周りの態度が180度変わったのだ。
でも私は完全に心を閉ざします
婚約破棄されたおっとり令嬢は「実験成功」とほくそ笑む
柴野
恋愛
おっとりしている――つまり気の利かない頭の鈍い奴と有名な令嬢イダイア。
周囲からどれだけ罵られようとも笑顔でいる様を皆が怖がり、誰も寄り付かなくなっていたところ、彼女は婚約者であった王太子に「真実の愛を見つけたから気味の悪いお前のような女はもういらん!」と言われて婚約破棄されてしまう。
しかしそれを受けた彼女は悲しむでも困惑するでもなく、一人ほくそ笑んだ。
「実験成功、ですわねぇ」
イダイアは静かに呟き、そして哀れなる王太子に真実を教え始めるのだった。
※こちらの作品は小説家になろうにも重複投稿しています。
『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……
Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。
優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。
そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。
しかしこの時は誰も予想していなかった。
この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを……
アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを……
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
お望み通りに婚約破棄したのに嫌がらせを受けるので、ちょっと行動を起こしてみた。
夢草 蝶
恋愛
婚約破棄をしたのに、元婚約者の浮気相手から嫌がらせを受けている。
流石に疲れてきたある日。
靴箱に入っていた呼び出し状を私は──。
婚約破棄されたので実家へ帰って編み物をしていたのですが……まさかの事件が起こりまして!? ~人生は大きく変わりました~
四季
恋愛
私ニーナは、婚約破棄されたので実家へ帰って編み物をしていたのですが……ある日のこと、まさかの事件が起こりまして!?
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
魔力無しの聖女に何の御用ですか?〜義妹達に国を追い出されて婚約者にも見捨てられる戻ってこい?自由気ままな生活が気に入ったので断固拒否します〜
まつおいおり
恋愛
毎日毎日、国のトラブル解決に追われるミレイ・ノーザン、水の魔法を失敗して道を浸水させてしまったのを何とかして欲しいとか、火の魔道具が暴走して火事を消火してほしいとか、このガルシア国はほぼ全ての事柄に魔法や魔道具を使っている、そっちの方が効率的だからだ、しかしだからこそそういった魔力の揉め事が後を絶たない………彼女は八光聖女の一人、退魔の剣の振るい手、この剣はあらゆる魔力を吸収し、霧散させる、………なので義妹達にあらゆる国の魔力トラブル処理を任せられていた、ある日、彼女は八光聖女をクビにされ、さらに婚約者も取られ、トドメに国外追放………あてもなく彷徨う、ひょんなことからハルバートという男に助けられ、何でも屋『ブレーメンズ』に所属、舞い込む依頼、忙しくもやり甲斐のある日々………一方、義妹達はガルシア国の魔力トラブルを処理が上手く出来ず、今更私を連れ戻そうとするが、はいそうですかと聞くわけがない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる