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4話 冒険者ギルド
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真ん中のエリアに行くのはそこまで審査は厳しくなかった。でもあの水晶はあった。聞くところによるとあの水晶は大きな街なら大体どこの審査でも使われているらしい。もともとはダンジョンで見つかった魔道具でそれを国の研究員が長年研究を重ねてようやく量産できるようになって国から配布されたそうだ。これから全国へ広まっていくことだろう。おかげで今よりももっと犯罪を未然に防げるようになる。
さて、冒険者ギルドに行きますか!ギルドへ向けて歩いていると本当にいろいろな人とすれ違う。昼過ぎということもあって人通りが多い。少し歩いただけでも様々な種族を見ることができる。人間が一番多いが獣人やエルフ、ドワーフなどもいる。
通りにはところ狭しと屋台が並んでいる。軽食や道具を扱っているみたいだ。肉の焼けるなんとも食欲をそそるにおいがする。焼いているのが何の肉かは知らないが美味しそうだ。
屋台通りを抜けると冒険者ギルド近くには武器屋が並んでいる。ぱっと見ただけでもたくさんあるが裏通りにも店はたくさんあるみたいだ。
ギルドに近づくに連れて武器を持ったいかにも冒険者であろう人が増えてきた。到着だ!大きな木造の建物で見える範囲でいえば3階建てだ。剣と斧が交差した図柄の看板がかかっている。重厚な扉を開けるとそこはまるでゲームの世界のようだった。正面に受付がある。右にはお決まりの酒場が。左はクエスト掲示板。まさに絵にかいたかのようなつくりだ。
受付は5つある。一つは依頼を出すためのもの。つまり冒険者ではなく依頼主が使うカウンターだ。あとの4つが冒険者の使うカウンターだ。4つあるのになぜか3つにしか列がない。1つががら空きだ。なんでだ?並んじゃいけないっていう暗黙の了解でもあるのか??
まあ急いでいるので誰も並んでいない列に行く。
「ギルドへの登録はここでできるのか?」
「はい、可能ですよ。新規の方ですね?お名前は?」
「ユウだ。」
「ユウさんですね。紹介状か仮の身分証はございますか?」
「これを‥‥。」
「確認します。少々お待ちください。」
にこやかな美しい受付嬢はそういうとテキパキと動く。おお、仕事できるオーラが半端ない。
「‥‥はい、特に問題はございませんね。当ギルドでは主に4種類の依頼を斡旋しております。討伐、護衛、採取、日雇いです。毎日あちらの掲示板のほうに依頼が張り出されているので受ける依頼の紙をとって受付へもってきてください。なお依頼を受ける際はご自分の実力に見合ったものを受けるようお願いいたします。ではギルドタグをお作りいたしますのでこちらに血を3滴ほど垂らしてください。」
そういって渡されたのは灰色のギルドタグだ。いわれたとおりに血を垂らすと一瞬光った。光が収束するとそこには一見して先ほどと何ら変わりのない灰色のギルドタグがあった。
「はい、これで登録は完了です。ご希望であれば魔法属性の検査ができますがいかがなさいますか?」
「お願いします。」
「ではこちらに触れてください。」
そういって示されたのは9つの小さな水晶が連なった道具だ。言われたとおりに手をかざしてみると全ての水晶が光った!それぞれ水色、赤、緑、茶、金、黒、青、黄、銀色に光っている。ただ若干光り方が弱いような‥‥?
「わあっ!素晴らしいですよ!まさか全属性とは‥‥。長いことここで働いていましたけど初めて見ました。かつて王国の危機を救った英雄以来なのでは‥‥?」
「あっあの‥‥?」
「ハッ‥‥私としたことが失礼いたしました。ご説明させていただきます。こちらの魔道具は9つの水晶がそれぞれ各属性の魔力に反応して光るようになっております。今回は全てが光っておりますので全属性を持っているということです。水、火、風、土、光、闇、氷、雷、聖属性です。本来ならば火と水や光と闇のように反発しあう属性は同時には発現しないのですが‥‥本当に稀にこういう事例が起こることがあるのです。全属性は過去に一人しか記録はないのですが‥‥。」
え?あれ?もしかしてこれチートじゃね?俺TUEEEEEEできるんじゃ?え、魔王とか倒しちゃう??
「ですが‥‥その‥‥魔力量が‥‥。なんて言ったらいいのでしょう。非常に少ないのです。初級魔法を数発撃てる程度の魔力量しかないのです‥‥。」
すいません!調子乗りました!魔王なんて絶対倒せません!せっかく全属性あるのにカスみたいな魔力量‥‥。え、泣いていいですか??
剣もダメ、魔法もダメ。剣と魔法の異世界で頼れる人もいなくてなにもかもが俺にとっては未知のものでこれから先どうしたらいいの‥‥?あっ、やばいほんとに泣きそう‥‥。俺の異世界生活いきなりハードモードです(´;ω;`)
「気を落とさないでくださいね?冒険者になりたてなんてみんなこんなもです。それに魔力がない人だって大勢います。むしろない人の方が多いくらいなんですから!」
その慰めがさらに心を抉ってくる‥‥。よしっ!心を改めて頑張るぞ!できることはなんだってやるんだ!!自分の身を守れるくらい強くなって最終的に目指すのは悠々自適なスローライフだ!!
さて、冒険者ギルドに行きますか!ギルドへ向けて歩いていると本当にいろいろな人とすれ違う。昼過ぎということもあって人通りが多い。少し歩いただけでも様々な種族を見ることができる。人間が一番多いが獣人やエルフ、ドワーフなどもいる。
通りにはところ狭しと屋台が並んでいる。軽食や道具を扱っているみたいだ。肉の焼けるなんとも食欲をそそるにおいがする。焼いているのが何の肉かは知らないが美味しそうだ。
屋台通りを抜けると冒険者ギルド近くには武器屋が並んでいる。ぱっと見ただけでもたくさんあるが裏通りにも店はたくさんあるみたいだ。
ギルドに近づくに連れて武器を持ったいかにも冒険者であろう人が増えてきた。到着だ!大きな木造の建物で見える範囲でいえば3階建てだ。剣と斧が交差した図柄の看板がかかっている。重厚な扉を開けるとそこはまるでゲームの世界のようだった。正面に受付がある。右にはお決まりの酒場が。左はクエスト掲示板。まさに絵にかいたかのようなつくりだ。
受付は5つある。一つは依頼を出すためのもの。つまり冒険者ではなく依頼主が使うカウンターだ。あとの4つが冒険者の使うカウンターだ。4つあるのになぜか3つにしか列がない。1つががら空きだ。なんでだ?並んじゃいけないっていう暗黙の了解でもあるのか??
まあ急いでいるので誰も並んでいない列に行く。
「ギルドへの登録はここでできるのか?」
「はい、可能ですよ。新規の方ですね?お名前は?」
「ユウだ。」
「ユウさんですね。紹介状か仮の身分証はございますか?」
「これを‥‥。」
「確認します。少々お待ちください。」
にこやかな美しい受付嬢はそういうとテキパキと動く。おお、仕事できるオーラが半端ない。
「‥‥はい、特に問題はございませんね。当ギルドでは主に4種類の依頼を斡旋しております。討伐、護衛、採取、日雇いです。毎日あちらの掲示板のほうに依頼が張り出されているので受ける依頼の紙をとって受付へもってきてください。なお依頼を受ける際はご自分の実力に見合ったものを受けるようお願いいたします。ではギルドタグをお作りいたしますのでこちらに血を3滴ほど垂らしてください。」
そういって渡されたのは灰色のギルドタグだ。いわれたとおりに血を垂らすと一瞬光った。光が収束するとそこには一見して先ほどと何ら変わりのない灰色のギルドタグがあった。
「はい、これで登録は完了です。ご希望であれば魔法属性の検査ができますがいかがなさいますか?」
「お願いします。」
「ではこちらに触れてください。」
そういって示されたのは9つの小さな水晶が連なった道具だ。言われたとおりに手をかざしてみると全ての水晶が光った!それぞれ水色、赤、緑、茶、金、黒、青、黄、銀色に光っている。ただ若干光り方が弱いような‥‥?
「わあっ!素晴らしいですよ!まさか全属性とは‥‥。長いことここで働いていましたけど初めて見ました。かつて王国の危機を救った英雄以来なのでは‥‥?」
「あっあの‥‥?」
「ハッ‥‥私としたことが失礼いたしました。ご説明させていただきます。こちらの魔道具は9つの水晶がそれぞれ各属性の魔力に反応して光るようになっております。今回は全てが光っておりますので全属性を持っているということです。水、火、風、土、光、闇、氷、雷、聖属性です。本来ならば火と水や光と闇のように反発しあう属性は同時には発現しないのですが‥‥本当に稀にこういう事例が起こることがあるのです。全属性は過去に一人しか記録はないのですが‥‥。」
え?あれ?もしかしてこれチートじゃね?俺TUEEEEEEできるんじゃ?え、魔王とか倒しちゃう??
「ですが‥‥その‥‥魔力量が‥‥。なんて言ったらいいのでしょう。非常に少ないのです。初級魔法を数発撃てる程度の魔力量しかないのです‥‥。」
すいません!調子乗りました!魔王なんて絶対倒せません!せっかく全属性あるのにカスみたいな魔力量‥‥。え、泣いていいですか??
剣もダメ、魔法もダメ。剣と魔法の異世界で頼れる人もいなくてなにもかもが俺にとっては未知のものでこれから先どうしたらいいの‥‥?あっ、やばいほんとに泣きそう‥‥。俺の異世界生活いきなりハードモードです(´;ω;`)
「気を落とさないでくださいね?冒険者になりたてなんてみんなこんなもです。それに魔力がない人だって大勢います。むしろない人の方が多いくらいなんですから!」
その慰めがさらに心を抉ってくる‥‥。よしっ!心を改めて頑張るぞ!できることはなんだってやるんだ!!自分の身を守れるくらい強くなって最終的に目指すのは悠々自適なスローライフだ!!
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