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16.更紗は真実に近づきたい
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五月。
佳世が命じた襲撃の時に負った怪我から、少しずつ痛みがひいてきた頃。
気になることがあった更紗は保健室へとやってきた。
扉を開けて中に入ると、目当ての人物――市原レイがそこにいた。
「あれ?サラちゃん、具合でも悪いの?」
「先輩に聞きたいことがありして」
「えっ、彼女の有無?……困ったな、彼女のようでいて彼女でない子がたくさんいるから、いるともいないとも言えない状況だし……」
「あはは、市原先輩は冗談が面白いですね。本題ですが……」
「ごめん、調子乗った僕が悪いけど、その作り笑いと切り替えの早さに傷つくからやめて……」
心優しい更紗としては相手の冗談を無下に出来なかったため軽く受け答えしておいたのだが、逆効果だったらしい。
「まぁ今は誰もいないし、座って座って」
差し出された椅子に素直に座り、更紗は本題に入る。
「市原先輩は……えーっと、レイなんですよね?」
レイに対して聞くには不思議な質問だが、その本当の意味を理解したレイは笑顔を浮かべて頷いた。
「うん。僕は君がヒロインをしていたあの世界でレイだった。……全部思い出したの?」
「いいえ、私が思い出したのは――」
1つ目。更紗は"サラ"という名前で乙女ゲームのヒロインをしていたこと。
2つ目。攻略キャラクターとして複数人の男の子が存在していたこと。
3つ目。ヒロインであるサラと攻略キャラクターたちは、魅了する笑顔のような特殊な能力を有していたこと。
4つ目。現世に生まれ変わる時にそれぞれ1つだけ望みを叶えてもらうことができ、更紗はピンク色だった髪とエメラルドグリーンだった瞳を黒に変えてもらえるように願ったこと。
今まで更紗はこの4つのことを段階的に思い出してきた。
「全員の顔と名前を思い出したわけではないんです。断片的で、不明瞭で……」
「でも僕のことは思い出してくれたんだね!嬉しいよ!」
「先輩は変わってないですから」
「サラちゃんは髪と瞳の色が変わってたけど、僕はすぐに分かったよ」
「……姿かたちが変わってると、相手が誰だかはっきり分かっていても驚きますよ」
「その口ぶりだと……会ったんだね。変わり果てた姿になった誰かに」
更紗は軽く頷いた。
「先輩は私のクラスにいる天空瑠奈って子を」
「もちろん存じ上げているとも!あのものすごく造形の美しい女の子だよねー」
女好きであるレイが学園トップクラスの美人を知らないはずもない。
レイは、更紗が瑠奈の名前を出した意味に気づき顔を強張らせた。
「まさか……彼女が」
「瑠奈が"ナクル"だったんです」
「ええええぇぇぇぇ!?」
ナクルは攻略キャラの1人である。サラと友達関係である時間が長く、終盤で恋人に昇格するタイプのストーリーを持っていた。言わずもがな、性別は男であった。
「瑠奈は、この間私と握手した時に思い出しました」
初めて前世の関係者と接触した時に前世について思い出す。更紗もそうだった。
「私は知らないことが多すぎるんです。だから市原先輩に色々お聞きしておきたくて」
「なるほど。だから僕のところに来たわけか」
ふーんと更紗の顔を眺めながら、レイは考える。そして考えがまとまったのか、しばらくして大きく首を縦に振った。
「よし。じゃあこうしようか。これから僕はサラちゃんにお願いをするから、それを叶えてくれたら僕が知ってることを話そうじゃないか!」
「え……」
まさか交換条件を突き付けられるとは思っていなかった更紗は言葉を詰まらせる。
「学校で噂になってるっぽいから知ってると思うけど、僕には双子の兄がいるんだよ」
「あぁ。『マッハンド市原ブラザーズ』ですね」
「自分で説明するのは恥ずかしいけど……僕は女の子に手を出すのが早くて、兄は喧嘩で手を出すのが早いからってことでそう呼ばれてるんだ。その兄が……喧嘩ばっかしてて学校にあまり来てなくて、このままいくと出席日数が足りなくなって留年もありえそうなんだよ」
「それは大変ですね」
「そうそう。ってことでお願い!サラちゃん!ゼロを学校に連れてきて!」
「はぁ…………はぁ!?」
流れで思わず了承してしまいそうだった。
「ちょ……ちょっと待ってください!」
「頑張ってサラちゃん!なんなら魅了する笑顔で無理やり連れてきてもらっても構わないからさ!」
押しに弱く親切心の塊である更紗は、結局この交換条件を飲むことになった。
放課後。更紗は直接家には帰らず、街へと足を運んだ。
レイの話によると、ゼロは街を放浪する喧嘩屋だという。
(街中で喧嘩している人を探せばいいって言われてもなー、そんな人すぐに見つかるはずないし)
建物と建物の間から数人の少年が逃げ出してくる。その後ろから、透空学園の制服を着た生徒も飛び出してきた。
「い、いらっしゃった――!」
茶色に緩いウェーブがかった髪の毛というレイによく似た外見が、疑う余地すら与えない。
更紗は思わず後を追った。
(あれ?そういえば前にもウェーブがかった茶髪って誰かいたような?)
ふと何かを思い出しかけたが、ゼロを含む少年たちがスピードを上げたため更紗も意識を前方に集中させた。
それから数分後。
「な、なるほど……喧嘩屋だ……」
更紗がゼロに追いつくよりも早く、ゼロは逃げる少年数人を捕まえてその意識を奪っていた。
「何か用か?」
屍を見下ろしていたゼロがおもむろに振り返り、更紗を視線で射る。
しかし怖くはなかった。強さを感じさせる目だが、敵意は含まれていない。
「市原ゼロ先輩で合っていますよね?」
「お前は……お前!」
ゼロはずんずんと更紗に近寄り、驚きを瞳に浮かべて更紗を見下ろした。
「サラ?」
(うっわぁ、デジャヴ)
レイとまったく同じ反応をしたゼロに思わず苦笑してしまう。
「市原先ぱ……ゼロ先輩も覚えてるんですね。レイ先輩も覚えてました」
「まぁな。というかお前……前にもどこかで会ったような……?」
「?前世でお会いしてますが?」
「いや、もっと最近……あっ、この前集団リンチ食らってたカップルの女の方!」
「……っ!」
言われて更紗も思い出す。
(道鋏くんが悪鬼羅刹って表現してた人、もしかしてゼロ先輩なの?)
真相に驚くとともに、更紗は聞き逃せない点に修正を入れる。
「私と道鋏くんはカップルじゃありません!」
真実ではあるが悟が聞いたらちょっぴりへこみそうなことを言い、更紗はブンブンと首を振った。
「あの時助けてくれたのゼロ先輩だったんですね。催涙スプレーのせいで全然目が見えなくて、誰か分からなかったんです」
「ったくあいつら、数で囲んでただけじゃなくそんなモンまで使ってたのか。もっといたぶってやりゃあ良かった。……んで、サラは一体なんの用事があってここまで来たんだ?」
「ゼロ先輩に学校に来てほしくて……」
「は?」
ゼロは不審を顔全体で表していた。
その反応はごもっとも、と心の中で呟きつつ更紗は正直に告げる。
「レイ先輩が心配してました。ゼロ先輩に学校に来てほしいって」
「ほぉう」
ゼロの瞳が剣呑に光った。
「つまりこういうことか。お前はレイの好意が欲しくて、おれの行動を変えたいと」
「当たらずとも遠からず……」
レイの好意がどうのではなく単なる交換条件だが、それでもこちらの都合でゼロを動かそうとしているのは事実だ。
(怒らせてしまったのは申し訳ないけど――チャンスかも)
相手が負の感情を抱いている時は魅了する笑顔が効きやすい。
レイも魅了する笑顔でも使って登校させるように言っていたし、遠慮なく使わせてもらおう。
更紗はちょうどいい距離にいるゼロに微笑みかける。
魅了する――
「その手は食わない」
「うぐっ!?」
いきなり顔面をわしづかみにされた。
(しまった。顔が見えてないと効果を発揮しない!)
「前世で何度もそれにやられたからな。……今度はこちらの番だ」
命令する声
「<諦めて帰れ>」
「……っ!」
更紗の身体から自由が奪われる。
ゼロの手が顔から離れ、更紗はしたくないのに回れ右をしてしまう。
ゼロが使う命令する声は、一度笑顔を相手に見せないといけない魅了する笑顔と違ってダイレクトに効果を発揮する。しかしその効力は魅了する笑顔より弱く、意志を強く持てば自由を取り戻すことができる。
(負けない!私は!)
そのまま引き返してしまいそうな足を力ずくで戻し、更紗は身体を反転させる。
力強く、決意を込めて更紗は半ば叫ぶように言った。
「私は帰りませんよ、ゼロ先輩!」
しかし。
振り返った先には誰もいなかった。
「あれ?」
いまだに意識を失ったまま転がる屍を越えたずっと向こうに走り去る背中が見える。
更紗はがっくりと肩を落とした。
「……に、逃げられた」
佳世が命じた襲撃の時に負った怪我から、少しずつ痛みがひいてきた頃。
気になることがあった更紗は保健室へとやってきた。
扉を開けて中に入ると、目当ての人物――市原レイがそこにいた。
「あれ?サラちゃん、具合でも悪いの?」
「先輩に聞きたいことがありして」
「えっ、彼女の有無?……困ったな、彼女のようでいて彼女でない子がたくさんいるから、いるともいないとも言えない状況だし……」
「あはは、市原先輩は冗談が面白いですね。本題ですが……」
「ごめん、調子乗った僕が悪いけど、その作り笑いと切り替えの早さに傷つくからやめて……」
心優しい更紗としては相手の冗談を無下に出来なかったため軽く受け答えしておいたのだが、逆効果だったらしい。
「まぁ今は誰もいないし、座って座って」
差し出された椅子に素直に座り、更紗は本題に入る。
「市原先輩は……えーっと、レイなんですよね?」
レイに対して聞くには不思議な質問だが、その本当の意味を理解したレイは笑顔を浮かべて頷いた。
「うん。僕は君がヒロインをしていたあの世界でレイだった。……全部思い出したの?」
「いいえ、私が思い出したのは――」
1つ目。更紗は"サラ"という名前で乙女ゲームのヒロインをしていたこと。
2つ目。攻略キャラクターとして複数人の男の子が存在していたこと。
3つ目。ヒロインであるサラと攻略キャラクターたちは、魅了する笑顔のような特殊な能力を有していたこと。
4つ目。現世に生まれ変わる時にそれぞれ1つだけ望みを叶えてもらうことができ、更紗はピンク色だった髪とエメラルドグリーンだった瞳を黒に変えてもらえるように願ったこと。
今まで更紗はこの4つのことを段階的に思い出してきた。
「全員の顔と名前を思い出したわけではないんです。断片的で、不明瞭で……」
「でも僕のことは思い出してくれたんだね!嬉しいよ!」
「先輩は変わってないですから」
「サラちゃんは髪と瞳の色が変わってたけど、僕はすぐに分かったよ」
「……姿かたちが変わってると、相手が誰だかはっきり分かっていても驚きますよ」
「その口ぶりだと……会ったんだね。変わり果てた姿になった誰かに」
更紗は軽く頷いた。
「先輩は私のクラスにいる天空瑠奈って子を」
「もちろん存じ上げているとも!あのものすごく造形の美しい女の子だよねー」
女好きであるレイが学園トップクラスの美人を知らないはずもない。
レイは、更紗が瑠奈の名前を出した意味に気づき顔を強張らせた。
「まさか……彼女が」
「瑠奈が"ナクル"だったんです」
「ええええぇぇぇぇ!?」
ナクルは攻略キャラの1人である。サラと友達関係である時間が長く、終盤で恋人に昇格するタイプのストーリーを持っていた。言わずもがな、性別は男であった。
「瑠奈は、この間私と握手した時に思い出しました」
初めて前世の関係者と接触した時に前世について思い出す。更紗もそうだった。
「私は知らないことが多すぎるんです。だから市原先輩に色々お聞きしておきたくて」
「なるほど。だから僕のところに来たわけか」
ふーんと更紗の顔を眺めながら、レイは考える。そして考えがまとまったのか、しばらくして大きく首を縦に振った。
「よし。じゃあこうしようか。これから僕はサラちゃんにお願いをするから、それを叶えてくれたら僕が知ってることを話そうじゃないか!」
「え……」
まさか交換条件を突き付けられるとは思っていなかった更紗は言葉を詰まらせる。
「学校で噂になってるっぽいから知ってると思うけど、僕には双子の兄がいるんだよ」
「あぁ。『マッハンド市原ブラザーズ』ですね」
「自分で説明するのは恥ずかしいけど……僕は女の子に手を出すのが早くて、兄は喧嘩で手を出すのが早いからってことでそう呼ばれてるんだ。その兄が……喧嘩ばっかしてて学校にあまり来てなくて、このままいくと出席日数が足りなくなって留年もありえそうなんだよ」
「それは大変ですね」
「そうそう。ってことでお願い!サラちゃん!ゼロを学校に連れてきて!」
「はぁ…………はぁ!?」
流れで思わず了承してしまいそうだった。
「ちょ……ちょっと待ってください!」
「頑張ってサラちゃん!なんなら魅了する笑顔で無理やり連れてきてもらっても構わないからさ!」
押しに弱く親切心の塊である更紗は、結局この交換条件を飲むことになった。
放課後。更紗は直接家には帰らず、街へと足を運んだ。
レイの話によると、ゼロは街を放浪する喧嘩屋だという。
(街中で喧嘩している人を探せばいいって言われてもなー、そんな人すぐに見つかるはずないし)
建物と建物の間から数人の少年が逃げ出してくる。その後ろから、透空学園の制服を着た生徒も飛び出してきた。
「い、いらっしゃった――!」
茶色に緩いウェーブがかった髪の毛というレイによく似た外見が、疑う余地すら与えない。
更紗は思わず後を追った。
(あれ?そういえば前にもウェーブがかった茶髪って誰かいたような?)
ふと何かを思い出しかけたが、ゼロを含む少年たちがスピードを上げたため更紗も意識を前方に集中させた。
それから数分後。
「な、なるほど……喧嘩屋だ……」
更紗がゼロに追いつくよりも早く、ゼロは逃げる少年数人を捕まえてその意識を奪っていた。
「何か用か?」
屍を見下ろしていたゼロがおもむろに振り返り、更紗を視線で射る。
しかし怖くはなかった。強さを感じさせる目だが、敵意は含まれていない。
「市原ゼロ先輩で合っていますよね?」
「お前は……お前!」
ゼロはずんずんと更紗に近寄り、驚きを瞳に浮かべて更紗を見下ろした。
「サラ?」
(うっわぁ、デジャヴ)
レイとまったく同じ反応をしたゼロに思わず苦笑してしまう。
「市原先ぱ……ゼロ先輩も覚えてるんですね。レイ先輩も覚えてました」
「まぁな。というかお前……前にもどこかで会ったような……?」
「?前世でお会いしてますが?」
「いや、もっと最近……あっ、この前集団リンチ食らってたカップルの女の方!」
「……っ!」
言われて更紗も思い出す。
(道鋏くんが悪鬼羅刹って表現してた人、もしかしてゼロ先輩なの?)
真相に驚くとともに、更紗は聞き逃せない点に修正を入れる。
「私と道鋏くんはカップルじゃありません!」
真実ではあるが悟が聞いたらちょっぴりへこみそうなことを言い、更紗はブンブンと首を振った。
「あの時助けてくれたのゼロ先輩だったんですね。催涙スプレーのせいで全然目が見えなくて、誰か分からなかったんです」
「ったくあいつら、数で囲んでただけじゃなくそんなモンまで使ってたのか。もっといたぶってやりゃあ良かった。……んで、サラは一体なんの用事があってここまで来たんだ?」
「ゼロ先輩に学校に来てほしくて……」
「は?」
ゼロは不審を顔全体で表していた。
その反応はごもっとも、と心の中で呟きつつ更紗は正直に告げる。
「レイ先輩が心配してました。ゼロ先輩に学校に来てほしいって」
「ほぉう」
ゼロの瞳が剣呑に光った。
「つまりこういうことか。お前はレイの好意が欲しくて、おれの行動を変えたいと」
「当たらずとも遠からず……」
レイの好意がどうのではなく単なる交換条件だが、それでもこちらの都合でゼロを動かそうとしているのは事実だ。
(怒らせてしまったのは申し訳ないけど――チャンスかも)
相手が負の感情を抱いている時は魅了する笑顔が効きやすい。
レイも魅了する笑顔でも使って登校させるように言っていたし、遠慮なく使わせてもらおう。
更紗はちょうどいい距離にいるゼロに微笑みかける。
魅了する――
「その手は食わない」
「うぐっ!?」
いきなり顔面をわしづかみにされた。
(しまった。顔が見えてないと効果を発揮しない!)
「前世で何度もそれにやられたからな。……今度はこちらの番だ」
命令する声
「<諦めて帰れ>」
「……っ!」
更紗の身体から自由が奪われる。
ゼロの手が顔から離れ、更紗はしたくないのに回れ右をしてしまう。
ゼロが使う命令する声は、一度笑顔を相手に見せないといけない魅了する笑顔と違ってダイレクトに効果を発揮する。しかしその効力は魅了する笑顔より弱く、意志を強く持てば自由を取り戻すことができる。
(負けない!私は!)
そのまま引き返してしまいそうな足を力ずくで戻し、更紗は身体を反転させる。
力強く、決意を込めて更紗は半ば叫ぶように言った。
「私は帰りませんよ、ゼロ先輩!」
しかし。
振り返った先には誰もいなかった。
「あれ?」
いまだに意識を失ったまま転がる屍を越えたずっと向こうに走り去る背中が見える。
更紗はがっくりと肩を落とした。
「……に、逃げられた」
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