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週刊なにがしインターナショナル
キャプテン翼ユニバース
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「俺さぁ」
「はい」
「キャプテン翼ってちゃんと読んだことないんだけどさぁ」
「読んだ事ないのかよ」
「まったく読んだことない訳じゃないから」
佐々木が手を振る。
「ボールは友達」
「ボールは友達」
ハハハハッと吉田が笑う。
「いかにもほとんど読んだことがない奴が、とりあえず言う台詞」
「まぁまぁあんまり読んだ事ないから分かんないけど、その国内のさぁインターハイを勝ち上がって、その後、そのライバルたちとワールドカップ行くみたいな話じゃん」
「そうですね、ワールドカップじゃなくて、ユースってやつですけどね、あと高校生じゃなくて中学生の話ですけどね」
「あっ、そうなの?」
はい、と吉田は頷く。
「正しくいうと、小学生編と中学生編とそのユースってやつですよ」
「そうなんだ・・・・・」
「確かね・・・・・まぁ俺も何度も読んでないから知らんけど、確かそうですよ」
「なぁとにかく」
「はい、とにかく」
「それまでのライバルたちが集まって、新たな世界の強豪と戦うみたいなの繰り返すんだろ」
「まぁそうですよ」
「それが面白い訳じゃん」
「はい」
「で、そのワールドカップだがユースだかで世界の強豪たちが出て来てさぁ」
「はい」
「その人たちの、三十年後なわけ」
「ハハハハッ、暖簾分けのやつは」
「そうそう」
「もちろん主人公じゃないよ」
「はい、そうですね」
「その・・・・分かんないけどブラジルの選手がいて、そいつが三十年経って監督になって、そこの選手」
「はいはい」
「或いは息子みたいなね」
「そのキャプテン翼のキャラクターたちが三十年経って、おじさんになって出てきて、そこで若者たちが活躍する話」
「まぁ確かにそれだったら面白そうだし、その国の人も面白いでしょうねぇ」
「でね、俺が考えた画期的なシステム」
「はい?」
「ブラジルとイタリアと二つさぁ、暖簾分けして描かせるのね」
「はい」
「で、その二つの漫画で、共に主人公たちがワールドカップまで進むのね」
「えっ?」
吉田が首を捻る。
「まったく同じ世界って事ですか?」
「そうそう同じ世界って事」
ほぉと吉田が声を上げる。
「同じ世界のブラジルとイタリアの話」
「それでブラジルのチームとイタリアのチームが決勝戦で当たる」
「当たるんだ」
「で、どっちが勝つかは、読者の入れたポイントで決まるの」
ハハハハハッと吉田は笑う。
「まったく同じ試合なんすか?」
「まったく同じ試合」
佐々木が頷く。
「まったく同じ試合を、それぞれの側から、ブラジル側とイタリア側から描くの」
「どんな漫画だよ」
「負けた方、納得しないですよ」
「そんなもん、ポイントが少ないだから諦めろ」
「いや・・・そうですけど・・・・いや」
「打ち切りにならないだけマシだ」
えええっと吉田が声を上げる。
「とにかくね」
「はい、とにかく」
「キャプテン翼をどんどん暖簾分けしていくのね」
「暖簾分けって言葉、改めて聞くと笑えますね」
「まぁ、今時の言葉で言うと、フランチャイズ?」
「フランチャイズか?あと今時の言葉じゃないし」
「まぁとにかうね」
「はいとにかく」
「そうやってキャプテン翼を世界に広めていってね」
「広まってはいます」
「だから・・・・・キャプテン翼の世界を広げていくの」
「広げていって」
笑いながら吉田が頷く。
「キャプテン翼ユニバースを作るわけよ」
ハハハハハッと吉田が笑う。
「マーベルのような?」
「そうそうそうマーベルの様な、言うなればアベンジャーズを作るわけよ」
ハハハハハッと笑った後、
「それならドラゴンボールの方がよくないですか?」
と吉田が言う。
「そうだな・・・・まぁどっちでもいいけど」
佐々木がが答える。
「ドラゴンボールでもガンダムでもいいけど」
「ユニバースを作る」
「そうユニバースを作るの」
「はい」
「キャプテン翼ってちゃんと読んだことないんだけどさぁ」
「読んだ事ないのかよ」
「まったく読んだことない訳じゃないから」
佐々木が手を振る。
「ボールは友達」
「ボールは友達」
ハハハハッと吉田が笑う。
「いかにもほとんど読んだことがない奴が、とりあえず言う台詞」
「まぁまぁあんまり読んだ事ないから分かんないけど、その国内のさぁインターハイを勝ち上がって、その後、そのライバルたちとワールドカップ行くみたいな話じゃん」
「そうですね、ワールドカップじゃなくて、ユースってやつですけどね、あと高校生じゃなくて中学生の話ですけどね」
「あっ、そうなの?」
はい、と吉田は頷く。
「正しくいうと、小学生編と中学生編とそのユースってやつですよ」
「そうなんだ・・・・・」
「確かね・・・・・まぁ俺も何度も読んでないから知らんけど、確かそうですよ」
「なぁとにかく」
「はい、とにかく」
「それまでのライバルたちが集まって、新たな世界の強豪と戦うみたいなの繰り返すんだろ」
「まぁそうですよ」
「それが面白い訳じゃん」
「はい」
「で、そのワールドカップだがユースだかで世界の強豪たちが出て来てさぁ」
「はい」
「その人たちの、三十年後なわけ」
「ハハハハッ、暖簾分けのやつは」
「そうそう」
「もちろん主人公じゃないよ」
「はい、そうですね」
「その・・・・分かんないけどブラジルの選手がいて、そいつが三十年経って監督になって、そこの選手」
「はいはい」
「或いは息子みたいなね」
「そのキャプテン翼のキャラクターたちが三十年経って、おじさんになって出てきて、そこで若者たちが活躍する話」
「まぁ確かにそれだったら面白そうだし、その国の人も面白いでしょうねぇ」
「でね、俺が考えた画期的なシステム」
「はい?」
「ブラジルとイタリアと二つさぁ、暖簾分けして描かせるのね」
「はい」
「で、その二つの漫画で、共に主人公たちがワールドカップまで進むのね」
「えっ?」
吉田が首を捻る。
「まったく同じ世界って事ですか?」
「そうそう同じ世界って事」
ほぉと吉田が声を上げる。
「同じ世界のブラジルとイタリアの話」
「それでブラジルのチームとイタリアのチームが決勝戦で当たる」
「当たるんだ」
「で、どっちが勝つかは、読者の入れたポイントで決まるの」
ハハハハハッと吉田は笑う。
「まったく同じ試合なんすか?」
「まったく同じ試合」
佐々木が頷く。
「まったく同じ試合を、それぞれの側から、ブラジル側とイタリア側から描くの」
「どんな漫画だよ」
「負けた方、納得しないですよ」
「そんなもん、ポイントが少ないだから諦めろ」
「いや・・・そうですけど・・・・いや」
「打ち切りにならないだけマシだ」
えええっと吉田が声を上げる。
「とにかくね」
「はい、とにかく」
「キャプテン翼をどんどん暖簾分けしていくのね」
「暖簾分けって言葉、改めて聞くと笑えますね」
「まぁ、今時の言葉で言うと、フランチャイズ?」
「フランチャイズか?あと今時の言葉じゃないし」
「まぁとにかうね」
「はいとにかく」
「そうやってキャプテン翼を世界に広めていってね」
「広まってはいます」
「だから・・・・・キャプテン翼の世界を広げていくの」
「広げていって」
笑いながら吉田が頷く。
「キャプテン翼ユニバースを作るわけよ」
ハハハハハッと吉田が笑う。
「マーベルのような?」
「そうそうそうマーベルの様な、言うなればアベンジャーズを作るわけよ」
ハハハハハッと笑った後、
「それならドラゴンボールの方がよくないですか?」
と吉田が言う。
「そうだな・・・・まぁどっちでもいいけど」
佐々木がが答える。
「ドラゴンボールでもガンダムでもいいけど」
「ユニバースを作る」
「そうユニバースを作るの」
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