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週刊なにがしインターナショナル
キャプテン翼ネクスト
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「でね」
「はい」
「週刊少年ナニガシインターナショナルに、こんなのがあったら面白いと思う漫画のアイデアがあるのね」
ハハハハハッと吉田は笑う。
「そ、存在しない漫画雑誌の?」
そうそうそう、佐々木が頷く。
「存在しない漫画雑誌に、あったら面白い漫画」
ハハハハッ、と笑い、
「なんだそれ」
と吉田は呟く。
「あの・・・サッカーのキャプテン翼って、人気じゃん、海外で」
「はいはいはい、海外でも人気って言いますよね」
「で、そのキャプテン翼が好きな、ブラジル人でもイタリア人でもフランス人でもいいけどさぁ、ファンの人を日本に呼ぶのね」
「はい」
「作者のさぁ、何先生か知らないけどさぁ」
「タカハシ先生ですね確か、陽一だったか陽一郎だったか、そんな名前です」
「まぁそのタカハシ先生の、アシスタントというか弟子にさせるのね」
「そのファンの人をですか?」
「そうそう」
「だからただ好きって言うより、漫画家になりたいっていうファンだよ」
「はいはい」
「で二年か三年、弟子してれば、あの先生の絵ならマスター出来るじゃん」
描く仕草をしながら佐々木が言うと、ハハハハハッと笑った後、
「訴えられろ」
と吉田が言う。
「顔がみんな同じなだけで、絵は素晴らしい」
「ああそうかそうか・・・・お前も訴えられろ」
佐々木が言い返す。
「まぁとにかく、それなりに絵が描けるようになったら、暖簾分けをするのね」
「ラーメン屋か」
吉田が突っ込む。
「それで」
「それで?」
「その弟子が漫画を描くんだけど、その漫画がキャプテン翼の三十年後の話なのね」
「ほおぅ」
「それも」
「それも?」
「弟子がブラジルならブラジル、イタリアならイタリアの三十年後が舞台なのね」
「ほおぅ、ほおぅ、ほおぅ、それは面白いですね」
「はい」
「週刊少年ナニガシインターナショナルに、こんなのがあったら面白いと思う漫画のアイデアがあるのね」
ハハハハハッと吉田は笑う。
「そ、存在しない漫画雑誌の?」
そうそうそう、佐々木が頷く。
「存在しない漫画雑誌に、あったら面白い漫画」
ハハハハッ、と笑い、
「なんだそれ」
と吉田は呟く。
「あの・・・サッカーのキャプテン翼って、人気じゃん、海外で」
「はいはいはい、海外でも人気って言いますよね」
「で、そのキャプテン翼が好きな、ブラジル人でもイタリア人でもフランス人でもいいけどさぁ、ファンの人を日本に呼ぶのね」
「はい」
「作者のさぁ、何先生か知らないけどさぁ」
「タカハシ先生ですね確か、陽一だったか陽一郎だったか、そんな名前です」
「まぁそのタカハシ先生の、アシスタントというか弟子にさせるのね」
「そのファンの人をですか?」
「そうそう」
「だからただ好きって言うより、漫画家になりたいっていうファンだよ」
「はいはい」
「で二年か三年、弟子してれば、あの先生の絵ならマスター出来るじゃん」
描く仕草をしながら佐々木が言うと、ハハハハハッと笑った後、
「訴えられろ」
と吉田が言う。
「顔がみんな同じなだけで、絵は素晴らしい」
「ああそうかそうか・・・・お前も訴えられろ」
佐々木が言い返す。
「まぁとにかく、それなりに絵が描けるようになったら、暖簾分けをするのね」
「ラーメン屋か」
吉田が突っ込む。
「それで」
「それで?」
「その弟子が漫画を描くんだけど、その漫画がキャプテン翼の三十年後の話なのね」
「ほおぅ」
「それも」
「それも?」
「弟子がブラジルならブラジル、イタリアならイタリアの三十年後が舞台なのね」
「ほおぅ、ほおぅ、ほおぅ、それは面白いですね」
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