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週刊なにがしインターナショナル

  週刊少年ナニガシインターナショナル

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「まぁとのかくね」
「はいはい」
「うずまきだかケムマキだか、海外で人気の忍者の漫画がある」
「ケムマキだとハットリくんですけどね」
 一応、吉田はツッコむ。
「で、それが海外で人気だけど、それがある日、終わる訳じゃん」
「はい、そうっすね」
「で海外の人は、アメリカ人かフランス人か、ボツワナ人か分からんけど」
「ボツワナ・・・・ボツワナ」
 ハハハハッと吉田が笑う。

「おい、なんで終わるんだ、このんなに面白いのに、って思う訳じゃん」
「そうっすね」
「そしたら詳しい奴がいて、なんか日本で人気が無くなって終わるらしいよ、って言うのね」
「まぁ・・・・忍者のやつは打ち切りじゃないと思いますけどね」
「まぁまぁまぁ」
「まぁまぁまぁね」

「忍者のやつは違ったとしても、そういう事があったとしよう」
「はいはいはい」
「そのアメリカ人かフランス人か、ボツアナ人かコートジボアール人かは、ふざけんなってなるわけじゃん」
「・・・・・コートジボアールって国名でしたっけ?都市名じゃないですか?」
「どっちでもいいだろう」
「どっちでもいいなら、そういうの出さないでください」

「とにかくね」
「はい、とにかく」
「俺が言いたいのは、海外で人気だけど日本で人気なくなったから終わりってなると、海外の人は納得出来ない訳じゃん」
「まぁ、そうですね・・・・言いたい事はわかります」
「それで俺は考えた」
「はい、こち亀しか漫画を読まない先輩が考えた」
「そうそう、こち亀しか漫画を読まない俺が、世の中の漫画がこち亀とこち亀以外の漫画と、あと横山光輝三国志の俺が考えた」
「ハハハハハッ歪みまくっとるなぁ」

「週刊少年ナニガシを発行している出版社は、週刊少年ナニガシインターナショナルを作るべきだと」
「インターナショナル?」
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