20 / 38
国のタイプ
ガラパゴスは仕方がない
しおりを挟む
「でね」
「はい」
「民族構成も違うけど、人口も違うのね」
「そうですね」
吉田が頷く。
「さっき言ったけど、日本は一億数千万で、韓国は五千万人くらいなのね」
「はいはい」
「だから韓国と日本の違いって、自分達の国で食っていけるかどうかなのね」
「はいはいはい」
「その・・・・韓国の映画とかアイドルとかが、世界中で流行ってると」
「はい」
「で日本はダメだみたいな話するじゃん」
「はいはいはいはい」
「でもあれもさぁ、韓国のそういうのは、自分達の国の需要じゃ食っていけないから、外に出ないといけないか訳じゃん」
「そうですね」
「結構前の話なんですけど」
吉田が話を始める。
「ネットのニュースみたいなの見てて、そこでアメコミが日本で流行ってないみたいな事、書いてあったんすよ」
「・・・・・流行ってるだろう」
いやいや、だから・・・・と吉田が首を振る。
「他の国、韓国や中国に比べて、流行ってないって事です」
「あああっ、そうなんだ」
「で、その理由なんですけど、アメリカのそういうヒーローは日本人の求めるものと違うと」
「確かに」
「だからスパイダーマンだけ受けるらしいんですよね」
「え?そうなんだ」
「ティーネージャーだから、その主役っていうか、スパイダーマンが」
「確かにそうやね」
「で結局、日本は自分達の漫画文化アニメ文化があるから、そういうのが入る余地が無くて、それでもまだスパイダーマンみたいな、日本人が好むものに近いのは入ってこれるけど、そうじゃないのはそんなに流行らないらしいですよ」
うんんん・・・と佐々木が首を捻る。
「日本でもそれなりに流行って気がするけどね」
好きな人好きじゃん、と佐々木が呟く。
「だから韓国や中国ではもっと流行っているらしいんですよね」
「要は自分達のそういう文化が、まだないというか脆弱だからか」
「そうですね」
吉田は頷く。
「だからさぁ」
はい、と吉田が応える。
「ガラパゴスになるのは仕方ないじゃん、って俺は言いたいのね」
「ハハハハハッ、そうですね」
「そうだろ」
「日本には人口がいて、需要があって、その需要に合わせたもの作っているから、アメコミが流行らないし、韓国の映画やアイドルほど世界で受けないと」
「はいはいはい」
「それはもう、こういう国の形なんだから、しかたないじゃん」
佐々木が手を広げる。
「こういう国の形なんだから、人口とか面積とか民族構成とか、社会の成熟度とかがさぁ」
「はいはいはい」
「さっきの人口ランキングで言うと、日本と同じくらいの一億人の国って、メキシコとかフリピンとかそういうのなのね」
「そうですね」
「全部途上国なのね」
「途上国というか、出稼ぎ国」
「ハハハハッ、そうやな」
「だからさぁ、ボクシングっていうか格闘技で言えば、最強の中量級、同じ階級に敵無しの絶対王者なのね、日本は」
「そうですね」
「それも大ベテランの・・・」
「はいはい」
「引退間じかの」
「引退間じかとか言うな」
「それをさぁ、自分達の上の階級や下の階級と比べても、仕方ないんだよね」
「そうですね」
「はい」
「民族構成も違うけど、人口も違うのね」
「そうですね」
吉田が頷く。
「さっき言ったけど、日本は一億数千万で、韓国は五千万人くらいなのね」
「はいはい」
「だから韓国と日本の違いって、自分達の国で食っていけるかどうかなのね」
「はいはいはい」
「その・・・・韓国の映画とかアイドルとかが、世界中で流行ってると」
「はい」
「で日本はダメだみたいな話するじゃん」
「はいはいはいはい」
「でもあれもさぁ、韓国のそういうのは、自分達の国の需要じゃ食っていけないから、外に出ないといけないか訳じゃん」
「そうですね」
「結構前の話なんですけど」
吉田が話を始める。
「ネットのニュースみたいなの見てて、そこでアメコミが日本で流行ってないみたいな事、書いてあったんすよ」
「・・・・・流行ってるだろう」
いやいや、だから・・・・と吉田が首を振る。
「他の国、韓国や中国に比べて、流行ってないって事です」
「あああっ、そうなんだ」
「で、その理由なんですけど、アメリカのそういうヒーローは日本人の求めるものと違うと」
「確かに」
「だからスパイダーマンだけ受けるらしいんですよね」
「え?そうなんだ」
「ティーネージャーだから、その主役っていうか、スパイダーマンが」
「確かにそうやね」
「で結局、日本は自分達の漫画文化アニメ文化があるから、そういうのが入る余地が無くて、それでもまだスパイダーマンみたいな、日本人が好むものに近いのは入ってこれるけど、そうじゃないのはそんなに流行らないらしいですよ」
うんんん・・・と佐々木が首を捻る。
「日本でもそれなりに流行って気がするけどね」
好きな人好きじゃん、と佐々木が呟く。
「だから韓国や中国ではもっと流行っているらしいんですよね」
「要は自分達のそういう文化が、まだないというか脆弱だからか」
「そうですね」
吉田は頷く。
「だからさぁ」
はい、と吉田が応える。
「ガラパゴスになるのは仕方ないじゃん、って俺は言いたいのね」
「ハハハハハッ、そうですね」
「そうだろ」
「日本には人口がいて、需要があって、その需要に合わせたもの作っているから、アメコミが流行らないし、韓国の映画やアイドルほど世界で受けないと」
「はいはいはい」
「それはもう、こういう国の形なんだから、しかたないじゃん」
佐々木が手を広げる。
「こういう国の形なんだから、人口とか面積とか民族構成とか、社会の成熟度とかがさぁ」
「はいはいはい」
「さっきの人口ランキングで言うと、日本と同じくらいの一億人の国って、メキシコとかフリピンとかそういうのなのね」
「そうですね」
「全部途上国なのね」
「途上国というか、出稼ぎ国」
「ハハハハッ、そうやな」
「だからさぁ、ボクシングっていうか格闘技で言えば、最強の中量級、同じ階級に敵無しの絶対王者なのね、日本は」
「そうですね」
「それも大ベテランの・・・」
「はいはい」
「引退間じかの」
「引退間じかとか言うな」
「それをさぁ、自分達の上の階級や下の階級と比べても、仕方ないんだよね」
「そうですね」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る
マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。
思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。
だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。
「ああ、抱きたい・・・」
美しいお母さんだ…担任の教師が家庭訪問に来て私を見つめる…手を握られたその後に
マッキーの世界
大衆娯楽
小学校2年生になる息子の担任の教師が家庭訪問にくることになった。
「はい、では16日の午後13時ですね。了解しました」
電話を切った後、ドキドキする気持ちを静めるために、私は計算した。
息子の担任の教師は、俳優の吉○亮に激似。
そんな教師が
能力実験者になったので思う存分趣味(注おもらし)に注ぎ込みたいと思います
砂糖味醂
大衆娯楽
能力実験者に抜擢された、綾川優
すごい能力ばかりだが、優が使ったのは、おもらしを見るため!
うまく行くのかどうなのか......
でも、実験者になったからには、自分の欲しい能力使わせてもらいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる