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国のタイプ

  ぬるま湯は良いことだ

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「要は日本は生きていける国だけど、韓国や中国は生きていけない国じゃんてことね」
「後、インドも」
「インドもね」
 佐々木が頷く。
「それなのに、なんかそう言う一面だけ見て、日本はダメだ、日本はダメだって言いたがるよね」
「ハハハハッ、まぁそう言うのが売れますからね」

「どうせそういう事言っているのは、若い時アメリカに留学して、授業中寝てて、韓国人や中国人に負けてた様な連中なんだよ」
「ハハハハッ」
「そう言う連中が、日本に帰って来て、日本はダメだ、日本はダメだって言ってんだよ」
「なんてことを言うんですか」
「いやいや、そうだって」
 佐々木が首を振る。
「そんなにダメダメ言うなら日本に住むなよ、アメリカにずっと住んでろよ」
「ハハハハッそうですね」
「でもそしたら、向こうで競争に勝てないんだよね、それもアメリカ人じゃなくて、中国人や韓国人やインド人に」
「まぁ、勝てないですよ」
「まぁ、勝てないよな」
「向こう、死ぬ気で来ているかなら」
「帰る場所がないから」
 そうそうそう、と佐々木が頷く。
「ここで、アメリカで成功するか、死ぬか、どっちかだからね」
「はいはいはい」

「日本はぬるま湯なの、それは良いことなだよね」
 そうですね、と同意した後、
「人が生きていける国」
と吉田は言う。
「そうそうそう、韓国とか人が生きていけない国なんだから」
「ハハハハッ、そうですね」
「日本より自殺率は高いし、出生率は低いって言うじゃん」
「パラサイト家族の国」
 そうそう、と佐々木が頷く。

「国って言うか、社会の価値ってそこだと思うんだけどなぁ」
「人が生きていける国」
「そうそう」
「それを測るバロメーターは、自殺率と出生率」
「インドも酷いいって言うよな、自殺率」
「そうなんすか?」
 ああっ、と佐々木が頷く。
「だから国から逃げるんじゃん」

「まぁ中国人は、そこまで高くないんだろうなぁ」
「そうですね」
「死ぬくらいなら逃げるんだろうね」
 ハハハハッそうですね、と吉田が同意する。
「日本も酷いけど、そういう国に比べればまだマシだし」
「はいはい」
「そして何より、そう言う事をなんとかする事が大切なんだよね」
「そうですね」
「経済的に勝った負けたより、人が生きていける国って事だよ」
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