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 良かれと思って✖️

 スタイリッシュ

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「て言うか」
 吉田が呟く。
「そんなに中二病じゃないですよ」
「そうか?」
 佐々木が首を捻る。
「俺のイメージする中二病だけど」
 ハハハハハハッと吉田が笑う。

「いや、あれは中二病じゃないですよ」
「なんかさぁ・・・・」
 佐々木が手を振る。
「エックスって名称そのものじゃなくてさぁ」
「はい」
「あのロゴ」
 手で四角を佐々木は作る。
「九十年代の、俺らが子供の時、中学高校くらいの時の、オシャレっていうかさぁ」
「はいはい」
「当時の言葉で言うと、スタイリッシュ」
 ハハハハハッと笑い、
「今でも言うでしょ、スタイリッシュくらい」
「言うのかなぁ?」

「とにかくさぁ」
 半笑いの顔で、佐々木が言う。
「昔のオシャレ感、それも日本の、アメリカの感じって言うより、日本の感じがすんだけど」
「言ってる事は分かります」
 苦笑しながら吉田が応じる。



「なんか」
「はい」
「一番、古くてダサくない」
「ハハハハハハッ、そうですね」

「八十年代リバイバル、七十年代リバイバルがあるから、今、逆に新しい、逆にイケてるわけじゃん」
「そうですね」
 吉田が頷く。
「九十年代ぽいあの感じが、今、一番ダサいよね」
「そうですね、その通りです」
 吉田が強く頷く。
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