佐々木と吉田 ドラクエツクールと栄一の野望と、メガテンIf リボーンペルソナ0篇

ペルソナ0

第一、第二迷宮

「で」
　佐々木が話を続ける。
「最初の迷宮は、なんて言うの、チュートリアルの簡単なやつなのね」
「はいはいはい」
「サクッと終わって難しくなくて、こういうゲームです、みたいな」
「まぁ、普通、そうですね」

「それで最初の迷宮をクリアして、学校に戻ると、仲間にしなかった、残り二人のクラスメートのうちの一人を、さらに仲間にできるのね」
「はぁ」
「で、今度は三人パーティーで、次の迷宮に行くと」
「なるほど」

「で、その迷宮は」
　佐々木が手を振る。
「最初の仲間にしたやつの、なんか精神的な世界なのね」
「はい？」
「なんかトラウマ的な、いじめられてるとか、親が離婚してとか、なんかそのそいつの負の部分を、心の負の部分を表現した迷宮なのね」
「はいはいはいはい」
　吉田が頷く。

「だからその迷宮をクリアすれば、そいつのトラウマをクリアするみたいなね」
「なるほど、なるほど」