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ジェンダーフリー漫画

 女の人が描く少年漫画

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「いや、それはおかしいでしょう」
 吉田が首を振る。
「それこそ、水をかぶると女の子になっちゃう漫画描いてた、高橋留美子先生もいるじゃないですか」
「だから高橋瑠美子先生も含めてね」


「それって先輩、差別じゃないですか」
「何が?」
「女の人は少年漫画を描いちゃいけないっていうのは、差別でしょう」
 吉田が指をさすと、いやいや、と佐々木が手を振る。

「俺さっき言っちゃじゃん」
「はい?」
「女の人が描いて、女の人が読んで」
「ああっはい」
「女の人が読んでるんだぞ、鬼滅もナントカ術師も」
「はいはいはい」
「女の人が、女の子が読んでんのにさぁ、少年漫画っておかしくない・・・・・ていうか何が少年なの?」
「ハハハハハハハハッ、まぁそうですね」



「俺が言いたいのは」
「はい」
「女の子が読んでいるだったら、少女漫画雑誌でもバトル漫画描けばいいじゃんって話」
「まぁそうでけどね」
「さっきお前が言ってたけどさぁ」
「はい」
「鬼滅の作者はジョジョが好きだったんだろ」
「はい、そうですね」
「だったら少女漫画雑誌にジョジョみたいなバトル漫画描いたら、読むだろうって事じゃないのって事」
「まぁ、言ってる事はわかりますけど・・・・・・」

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