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二つのドラゴンボール

 ハゲと巨乳

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「で、他の人がね」
「えっ?まだ続くんだ」
「バカだなと」
「はい、まぁバカは貴方ですけどね」
「うるさいわ」
 佐々木が手を振る。

「おっぱい二個じゃぁ、足りんだろう」
「はい」
「あればあるだけ良いと」
「まぁ・・・まぁそうですね」

「あの・・・・豚のキャラいたじゃん」
「豚?」
「変身するヤツ」
「ああっウーロンですか?」
「その豚がさぁ、ドラゴンにパンツくれ、って頼むじゃん」
「はいはいはい、ありましたね、最初の方」
「それでその時、その豚がさぁ」
「はい」
「自分以外を世の中の人間を全部女の子にしてくれって頼むのね」
「ハハハハハッ」
 吉田が大爆笑する。

「でも、もう・・・・全ての登場人物が、女の子なのね」
「はい」
「天津飯からピッコロまで」
「ハゲばっかじゃねぇかよ」
「後、ベジータと来た髭の・・・」
「ナッパですね」
「あれも巨乳」
「デカイ巨乳」
 そうそう、と佐々木が頷く。




「で、元アシスタントが描いたドラゴンボールを鳥山先生と編集者の人が確認するのね」
「はい」
「鳥山先生は、この水を被ると女の子になる漫画、チョー面白くねぇ、て」
「ハハハハハッ知らんのかい」
「ほら鳥山先生は、漫画嫌いだから、描くのも読むのも」
「読むのも?読むのも?」
 吉田が繰り返す。
「子供の時は好きだったんだけど、描くのも読むのも、大人になって漫画家になったら、両方嫌になる」
「ハハハハハッイヤなんだ」

「まぁそれで鳥山先生は、チョー面白いと、俺の弟子に天才がいたって喜ぶんだけど」
「そいつは天才ではなく、泥棒ですけどね」
「編集者の人が、それはダメです先生と」
「ダメですと」
「えっ、面白いのに、って鳥山先生が言うと、面白いのは知ってます、って編集者が答えるのね」
「ハハハハハッみんな知ってるから」

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