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浪人衆
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いずれは卯松を政景の代わりにするとしても、それには十年かかる。
それまでの間、如何するか?
輝虎はある事を、実行に移すことにした。
「神余隼人のところに、使いを頼む」
河田長親を呼び、そう命じた。
「要件なのだが・・・・浪人を集めて欲しい」
「浪人・・・・ですか?」
うむ、と輝虎は頷く。
以前から考えていた事だ。
青苧の商いで得た銭は、城の蔵にうなるほどある。
その銭を使い浪人を雇い、部隊を作るのだ。
城代の問題は当人だけでなく、率いる兵も厄介なのだ。
彼らも領地故郷に帰りたがる。
そこで浪人衆の部隊という事だ。
「頭数だけでは駄目だ」
輝虎は長親に告げる。
「使える者を集めろ、それにその者たちを率いる、将も必要だ」
十数年前、初めて京に上った時、足利公方義輝を都から追い出した三好の浪人衆が、我が物顔で歩いていた。
あの浪人衆の様なものを作りたい。
その為には浪人衆を率いる頭目、三好の浪人衆で言えば、松永長頼の様な人物が欲しい。
それまでの間、如何するか?
輝虎はある事を、実行に移すことにした。
「神余隼人のところに、使いを頼む」
河田長親を呼び、そう命じた。
「要件なのだが・・・・浪人を集めて欲しい」
「浪人・・・・ですか?」
うむ、と輝虎は頷く。
以前から考えていた事だ。
青苧の商いで得た銭は、城の蔵にうなるほどある。
その銭を使い浪人を雇い、部隊を作るのだ。
城代の問題は当人だけでなく、率いる兵も厄介なのだ。
彼らも領地故郷に帰りたがる。
そこで浪人衆の部隊という事だ。
「頭数だけでは駄目だ」
輝虎は長親に告げる。
「使える者を集めろ、それにその者たちを率いる、将も必要だ」
十数年前、初めて京に上った時、足利公方義輝を都から追い出した三好の浪人衆が、我が物顔で歩いていた。
あの浪人衆の様なものを作りたい。
その為には浪人衆を率いる頭目、三好の浪人衆で言えば、松永長頼の様な人物が欲しい。
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