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休載の代打はこち亀
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「後、もう一つ」
「はい」
「他の作品の休載の時に、こち亀が掲載されるのね」
「はい?」
意味が分からず、吉田は首を傾げる。
「例えばさぁ、キン肉マン」
「はい、キン肉マン」
「今、プレイボーイかなんかでやってるっていうじゃん」
「そうですね」
「で、ある週にさぁ、そのプレイボーイを買ってね」
「はい」
「キン肉マンを読もうとする」
「はい」
「そしたら表紙に、キン肉マンだロビンマスクだ、テリーマンが載ってる」
「はい」
「でもなんか、絵のタッチがちょっと変」
「へん?」
「まぁ要は秋本先生が描いたキン肉マンにやテリーマンなのね」
「はいはいはい」
「で一ページめくると、中はこち亀なのね」
「こち亀なんすか」
そうそう、と佐々木は頷く。
「いつもの派出所に両さんがくる」
「はい」
「で、中に入ると、レギュラーメンバー意外に、知らないおじさんが三人いる」
佐々木が手を振る。
「そしたら両さんが、あっゆでたまご先生って言う」
「ハハハハハハハハッ、ゆでたまご先生がいる、キン肉マンの作者の」
「でそこでゆでたまご先生が、実は今週、キン肉マンお休みにしたいんだと」
「はい」
「なんか理由は分かんないけど、肩が痛いだ、息子の結婚式があるだ、なんかでね」
「はいはい」
「で代わりに、キン肉マンの代わりに、こち亀を一話載せてくれませんか、って頼みに来たのね」
「ハハハハハッ、とんでもない事、頼むね」
「で最初、両さんが、ええっ、めんどくせぇなぁ、って言うんだけど」
「はい」
「で、ゆでたまご先生って二人組じゃん」
「そうですね」
「三人目の人は、出版社のプレイボーイの担当者なのね」
「ハハハハハハハハッ、はいはいはい」
「その人が、ギャラはこのくらいでって言うと、両さんが少し値上げしてって、お芝居をやって」
「お芝居なんすか?」
「そうだよ、ギャラは俺らから集めたファンドから出てんだから」
「ああっ、そうでしたね」
「で、そういうお芝居をした後、両さんが、他ならぬゆでたまご先生の頼みなら仕方ありませんねぇ、お引き受けしましょうってなるのね」
「本当は金だけど」
「当たり前だ、本当は全部お芝居だから」
「はい」
「他の作品の休載の時に、こち亀が掲載されるのね」
「はい?」
意味が分からず、吉田は首を傾げる。
「例えばさぁ、キン肉マン」
「はい、キン肉マン」
「今、プレイボーイかなんかでやってるっていうじゃん」
「そうですね」
「で、ある週にさぁ、そのプレイボーイを買ってね」
「はい」
「キン肉マンを読もうとする」
「はい」
「そしたら表紙に、キン肉マンだロビンマスクだ、テリーマンが載ってる」
「はい」
「でもなんか、絵のタッチがちょっと変」
「へん?」
「まぁ要は秋本先生が描いたキン肉マンにやテリーマンなのね」
「はいはいはい」
「で一ページめくると、中はこち亀なのね」
「こち亀なんすか」
そうそう、と佐々木は頷く。
「いつもの派出所に両さんがくる」
「はい」
「で、中に入ると、レギュラーメンバー意外に、知らないおじさんが三人いる」
佐々木が手を振る。
「そしたら両さんが、あっゆでたまご先生って言う」
「ハハハハハハハハッ、ゆでたまご先生がいる、キン肉マンの作者の」
「でそこでゆでたまご先生が、実は今週、キン肉マンお休みにしたいんだと」
「はい」
「なんか理由は分かんないけど、肩が痛いだ、息子の結婚式があるだ、なんかでね」
「はいはい」
「で代わりに、キン肉マンの代わりに、こち亀を一話載せてくれませんか、って頼みに来たのね」
「ハハハハハッ、とんでもない事、頼むね」
「で最初、両さんが、ええっ、めんどくせぇなぁ、って言うんだけど」
「はい」
「で、ゆでたまご先生って二人組じゃん」
「そうですね」
「三人目の人は、出版社のプレイボーイの担当者なのね」
「ハハハハハハハハッ、はいはいはい」
「その人が、ギャラはこのくらいでって言うと、両さんが少し値上げしてって、お芝居をやって」
「お芝居なんすか?」
「そうだよ、ギャラは俺らから集めたファンドから出てんだから」
「ああっ、そうでしたね」
「で、そういうお芝居をした後、両さんが、他ならぬゆでたまご先生の頼みなら仕方ありませんねぇ、お引き受けしましょうってなるのね」
「本当は金だけど」
「当たり前だ、本当は全部お芝居だから」
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