佐々木と吉田 アニメ声優に必要なのは、お約束のギャグ編

面白いところまで放送

「で、俺が考えたシステム」
「はい」
「まぁ、何回も言ってるんだけど」
　はいはい、と吉田が頷く。

「月五百円でアニメが見放題」
「見放題」
「で五百ポイント貰える」
「はい、貰えます」
「それでアニメの表示の隣に、このアニメのシーズン2を作るのにいくらかかります」
「はいはいはい」
「それでシーズン2観たい人は、ポイントを払ってくださいと」
「はい・・・・・」
　吉田が少し首を傾げる。

「一話づつじゃ無いんですか？」
「いや、思ったんだけど・・・・・」
　佐々木が腕を組む。
「一話観て、面白いかどうかって分かんなくない？」
　ハハハハハッと吉田は笑う。
「分かるのもあるけど、難しいのもありますよね」
　そうそう、と佐々木が頷く。

「だから面白いところまで、製作者側が、ここまで観て判断してくれってところまで放送すんのね」
「はいはいはい」
「だから一話で充分のは一話だよ」
「はい」
「四話まで観てくれとかさぁ、七話まで、十話までって言うのは、そこまで出してさぁ」
「そうですね」

「だから一話だけなんだけど、七話目を観てくれって言うのとかさぁ」
「ハハハハハッ、第七話を観てくれたら？」
　そうそうと佐々木が頷く。
「第七話、七話目を観てくれたら、面白さ分かるから」
「はい」
「よかったら一話から作るから」
「ある意味、スターウォーズ方式ですよね、それ」
「ああっ、そうやね」

「ただ三話くらいまでは結構たるい」
「ダメじゃねえか」
「そういうアニメもあるだろう」
「ありますね」