佐々木と吉田 アニメ声優に必要なのは、お約束のギャグ編

グイグイ来るオタク

「で、その友達が、そのラノベとか漫画とか勧めて来たんだけど、俺はあまりピンとこなかったんですよね」
「ああっ」
「ただ・・・・・グイグイくるタイプのオタクで・・・・」
　ハハハハッと佐々木が笑う。
「面白いでしょ、みたいな事、言ってくるんですよ」
「まぁ、自分の趣味を、自分が面白いと思ってるモノ、勧めてるんだから当然だよね」
「でもまぁ俺としたら・・・・・うんまぁいんじゃないん、くらいの」
「くらいの」
　苦笑しながら佐々木が頷く。


「そしたらその友達が、アニメも勧めてきたんですよ」
「まぁ当然だね」
「当然ですね」
　佐々木が頷くと吉田が応える。

「それでアニメ観たんですけど・・・・・・ピンとこない」
「ピンと来ない」
「まぁ・・・・最初はピンと来なかったですよね」

「でもその友達は当然、次の日とか、どうだった？面白かったでしょ？みたいなこと聞いてくるんですよ」
「ハハハハハッそれで？」
「まぁ、俺も他に友達いないですから・・・・・まぁ、面白いんじゃないの、くらいの事をね」
「くらいの事を」
「くらいの事を、答えておりました」