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今の中国は昔の日本で、未来のインド
三十年前の日本は今の中国
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「まぁとにかくさぁ」
「はい」
「三十年前、日本バッシングがあった」
「はいはいはい」
「で、まったく同じとは言わんけど」
佐々木が手を振る。
「今の反中と、根本的なところは同じなのね」
うんうんうん、と吉田は唸る。
「もちろんさぁ」
「はい」
「東側、旧東側っていうことや、国連常任理事国、核保有国、それに台湾の事もあるし、中国が日本と全く同じとは言わんよ」
「はいはいはい、もちろん、もちろん」
吉田が頷く。
「ただ・・・・・」
佐々木が手を回す。
「戦後、第二次大戦後、ヨーロッパが焼け野原になって、アメリカが無傷だったから、アメリカで製造業が盛んになった」
「はい」
「ただそれが二十年、三十年続いたら、成長を終えて、賃金が高くなって、頭打ちになる」
「そうですね」
「で、下請けっていうか、賃金が安い国で作って輸入する方が安上がりってことになる」
「はいはいはい」
「で、それが日本なわけじゃん」
「そうですね」
「それで日本でバンバン、物作って」
「作って」
「アメリカで売る」
「はいはい」
「そしたら今度は日本が成長を終えて、賃金が高くなって、中国に下請けに出す」
「はいはいはい」
「で、後は同じだよ」
佐々木が指を回す。
「そうですね」
吉田が頷く。
「はい」
「三十年前、日本バッシングがあった」
「はいはいはい」
「で、まったく同じとは言わんけど」
佐々木が手を振る。
「今の反中と、根本的なところは同じなのね」
うんうんうん、と吉田は唸る。
「もちろんさぁ」
「はい」
「東側、旧東側っていうことや、国連常任理事国、核保有国、それに台湾の事もあるし、中国が日本と全く同じとは言わんよ」
「はいはいはい、もちろん、もちろん」
吉田が頷く。
「ただ・・・・・」
佐々木が手を回す。
「戦後、第二次大戦後、ヨーロッパが焼け野原になって、アメリカが無傷だったから、アメリカで製造業が盛んになった」
「はい」
「ただそれが二十年、三十年続いたら、成長を終えて、賃金が高くなって、頭打ちになる」
「そうですね」
「で、下請けっていうか、賃金が安い国で作って輸入する方が安上がりってことになる」
「はいはいはい」
「で、それが日本なわけじゃん」
「そうですね」
「それで日本でバンバン、物作って」
「作って」
「アメリカで売る」
「はいはい」
「そしたら今度は日本が成長を終えて、賃金が高くなって、中国に下請けに出す」
「はいはいはい」
「で、後は同じだよ」
佐々木が指を回す。
「そうですね」
吉田が頷く。
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