佐々木と吉田 崩壊するのに、どうやって戦争すんだよ編

言葉は固定観念

ロシアの味方

「同じ話、繰り返すけどさぁ」
「繰り返さないでください」
　苦笑しながら吉田が言う。

「ロシアのウクライナ侵攻の時にさぁ」
「はい」
「まぁそういうなんていうの、右翼というか、そういう手合いの人がね」
「はい、手合いの人が」
　吉田は苦笑する。
「この戦争はすぐに終わるんだ、半年で終わるんだ、もっと早く終わるんだ」
「はいはいはい」
「経済制裁でロシアが破綻して、デフォルトして終わるんだって言ってたのね」
「言ってましたね」
「・・・・・終わってないじゃん」
　ハハハハハハッ、と吉田が笑う。

「まぁ、同じ話だけどさぁ」
「はい」
「そういう人にね俺が、ロシア破綻しませんね、戦争終わりませんねって言うと」
「はい、はい、言うと」
「そういう人らは、こう俺に言うのね」
　はい、とニヤニヤしながら吉田が頷く。
「なんだお前、ロシアの味方をするのか」
　ハハハハハハッと吉田は笑う。

「俺はそういう人らに、これだけ言いたい」
「はい、言いたい」
「してねぇよ」
　ハハハハハハッと吉田は笑う。
「ただ貴方の言ったことが、当たらなかったよねって言っただけじゃん」
「はい、はい」
　笑いながら吉田が頷く。