侵略帝国

砂糖鉢

文字の大きさ
上 下
16 / 19

10.覗きをする時、こちらもまた覗かれている

しおりを挟む
試験から1週間後、帝国城内にある複数の会議室の内の一室

「全員揃っているな」

俺の隣に立つセシリアが会議室によく通る声で喋る

会議室内に集まった20人近くのメイドと女性の護衛騎士達は、セシリアの言葉に表情を引き締める

「今回集まってもらったのは事前に話した通り、第一皇女マリアの『肉便器親衛隊』に選ばれた者たちの顔合わせだ」

セシリアはそう言うと、全員の顔を一人一人見る

「この任務には4人1組で当たってもらう
メンバーの割り振りはこちらで決めさせてもらった

任務の内容は1日、特に朝と夜にマリアの世話をすることだ
試験の過酷さから分かる通り、激務になるだろう
頑張ってくれ」

親衛隊たちは力強く頷く

まあ、親衛隊の本質はマリアの高まり過ぎた性欲処理とふたなりの生殖能力の検証なんだがな

内心嗤いながら、椅子に座ってセシリアの話を聞く

区切りがついたところで、セシリアの隣にいるマリアが喋る

「はいはーい!みんな、私のオチンポ処理よろしくね!」

「…そういうことだ
これからマリアと昼食会を開いた後、早速第一班が任務に当たってもらう

我々はここで退室するから皆は食事を楽しんでくれ」

その言葉を残し、てセシリア達は会議室を出ていった

俺は会議室を出る前に親衛隊の様子を確認する

「グロマン先輩!同じ班になりました、よろしくお願いします」

「あなたは?試験の時見なかったけど…」

「それは…
私は処女で、途中退室したから…」

だんだん言葉が小さくなっていく

「で、でも!特別顧問が処女という特性を活かすってことで処女膜が再生するマンコにしてもらったんです!
マンコ全体も痛みを快感に変換できるようにしてもらったので、お役に立てると思います!」

「特別顧問にしてもらったのなら安心ね、これからよろしく
わからないことがあったら教えるから、なんでも聞いてね」

「はい!」

どこもそんな感じで明るく会話してる

問題なさそうだな

俺はマントのフードを被ると、今度こそ会議室を出た


ーーーーー

会議室から出てきたのは『護衛騎士長とその腹心達の7人』か

そして、その後にメイドに料理を運ばせていたことから、今は会議室内で食事中…と

アタシは、会議室の扉が並ぶ廊下が見える会議室棟と反対の棟にある部屋から会議室を監視して得た情報を手帳に記す

護衛騎士長の連中が固まってるのはいつものことだし…

その護衛騎士長が第一皇女と会うことにもなんの不思議もない

会議室に集められた目的は判明しなかったが、集められた者達は第一皇女周りのメイドと護衛騎士のメンバー…

第一皇女絡みの交流会と考えると納得がいく

…やはり暗部議会の思い過ごしか?

しかし、その室長のお義父様は行方不明になって帰ってきた後の第一皇女の行動を怪しんでいる…

そこまで考えていると、人の気配を感じる

ーーー私の目の前から

「っっっ!?!?!?」

私は瞬時に顔を上げたが…しかし、私は反撃することができず…その顔を見ることもできずに意識を手放した

ーーーー

「で、俺の…いや、第一皇女の監視をしていたと」

自分をレオと名乗った目の前の女に質問する

「はい」

「暗部議会…なるほどね
そこには神聖国情報部からの裏切り者もいるな?」

「はい、女が1人…お義父様が使えるやつだと、一年ほど前から」

「チッ、やっぱりか
…どんなやつだ?」

「金髪で身長は180センチくらいで声が高く、穏和を取り繕っていますが、陰湿な性格です
中指の付け根の傷を隠すために、太い指輪をしています
本人はスパイだと言っていますが、娼婦のような女です」

あいつか…
俺はため息をつく

指の傷のことを抜きにしても、神聖国情報部の中で娼婦のような女と言ったら1人しか思い当たらない

「わかった
それでその、お義父様というには家族なのか?」

「いえ、血縁関係はありません
身寄りのない私を拾っていただいた上に養子にまでしてくださったので、お義父様と呼んでおります」

「名前は?」

「イングヴェイ・ハンクス」

「ご苦労、それでは君はこれから暗部議会に『第一皇女の周辺に不審な人物を見つけたので追跡する、応援はいらない』と連絡した後俺の下まで来い」

「分かりました」

おれはレオに首輪をつけた後、『光学迷彩マント』(女命名:見えなくなーるマント)のフードを被って部屋を出た
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

妻がエロくて死にそうです

菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。 美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。 こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。 それは…… 限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常

【R-18】敗北した勇者、メス堕ち調教後の一日

巫羅
ファンタジー
魔王軍に敗北した勇者がメス堕ち調教され、奉仕奴隷となった後の一日の話 本編全4話 終了後不定期にパーティーメンバーの話とかも書きたいところです。

【完結】エロ運動会

雑煮
恋愛
エロ競技を行う高校の話。

魔法少女ピュアハメ淫らに堕つ~原理主義オタクの催眠調教~

猪熊夜離(いのくま よが)
ファンタジー
魔法少女ピュアハメは愛と正義の魔法少女である。他者からの愛を受け取って戦う彼女のエネルギーは、愛する者の精液。今日も幼馴染と近所の公園で青姦もといエネルギー補給に勤しんでいたはずが、全ては敵の催眠が見せる幻だった! 「幼女の憧れ魔法少女が膣内射精大好き変態女のはずがない。偽物め!」と歪んだ義憤を撒き散らして怪人化した男(元ピュアハメ大好きオタクくん)に捕まり、催眠で身体の自由を奪われ何度もアヘらされる魔法少女の明日はどっちだ!

クラスで一人だけ男子な僕のズボンが盗まれたので仕方無くチ○ポ丸出しで居たら何故か女子がたくさん集まって来た

pelonsan
恋愛
 ここは私立嵐爛学校(しりつらんらんがっこう)、略して乱交、もとい嵐校(らんこう) ━━。  僕の名前は 竿乃 玉之介(さおの たまのすけ)。  昨日この嵐校に転校してきた至極普通の二年生。  去年まで女子校だったらしくクラスメイトが女子ばかりで不安だったんだけど、皆優しく迎えてくれて ほっとしていた矢先の翌日…… ※表紙画像は自由使用可能なAI画像生成サイトで制作したものを加工しました。

チョロイン2人がオイルマッサージ店でNTR快楽堕ちするまで【完結】

白金犬
ファンタジー
幼馴染同士パーティーを組んで冒険者として生計を立てている2人、シルフィとアステリアは王都でのクエストに一区切りをつけたところだった。 故郷の村へ馬車が出るまで王都に滞在する彼女らは、今流行りのオイルマッサージ店の無料チケットを偶然手に入れる。 好奇心旺盛なシルフィは物珍しさから、故郷に恋人が待っているアステリアは彼のためにも綺麗になりたいという乙女心からそのマッサージ店へ向かうことに。 しかしそこで待っていたのは、真面目な冒険者2人を快楽を貪る雌へと変貌させる、甘くてドロドロとした淫猥な施術だった。 シルフィとアステリアは故郷に戻ることも忘れてーー ★登場人物紹介★ ・シルフィ ファイターとして前衛を支える元気っ子。 元気活発で天真爛漫なその性格で相棒のアステリアを引っ張っていく。 特定の相手がいたことはないが、人知れず恋に恋い焦がれている。 ・アステリア(アスティ) ヒーラーとして前衛で戦うシルフィを支える少女。 真面目で誠実。優しい性格で、誰に対しても物腰が柔らかい。 シルフィと他にもう1人いる幼馴染が恋人で、故郷の村で待っている。 ・イケメン施術師 大人気オイルマッサージ店の受付兼施術師。 腕の良さとその甘いマスクから女性客のリピート必至である。 アステリアの最初の施術を担当。 ・肥満施術師 大人気オイルマッサージ店の知らざれる裏の施術師。 見た目が醜悪で女性には生理的に受け付けられないような容姿のためか表に出てくることはないが、彼の施術を受けたことがある女性客のリピート指名率は90%を超えるという。 シルフィの最初の施術を担当。 ・アルバード シルフィ、アステリアの幼馴染。 アステリアの恋人で、故郷の村で彼女らを待っている。

【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】

墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。 主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。 異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……? 召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。 明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。

処理中です...