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第百六十九話 ダンジョン
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ラウラからの頼みごとは実に珍しい物だった。
原理などは一切解明されていないが、時折発生するもので、Aランクであっても少々危険な場所である。
「ダンジョンが発生しました。放置すると内部から強力なモンスターが出てくるのでダンジョン最深部のコアの破壊をお願いしたいのです」
「僕以外のAランクは……?」
「国仕えのライナー様はポシュナー地方のダンジョンの討伐に行っておりまして、クレマン様とディオン様はフレンスブルク地方のダンジョンの討伐にいかれています。どちらもコア破壊までは1年近くかかるかと思われますので、オルペのダンジョンはサイリール様にお願いしたいのです」
「そうか、所で、こんなに同時にダンジョンが出来た事ってあるのかい?」
「いいえ、大変珍しい出来事です」
ラウラの話しによると、ダンジョンはなぜか街の近くに発生し、内部の迷宮のような洞窟内には、強力なモンスターが出現し、階層によって分かれている。
下層に行けば行くほど強力なモンスターが発生しており、危険なのだ。
ダンジョンは、大体5階層くらいなのだが、時折10階層だったりする。
1階層だけなら、Bランクパーティーでも討伐は可能だが、2階層以降は時折死人が出る。
3階層以降はもう別世界で、Aランクでないと討伐不可能だ。
最下層のコアのある部屋は宝箱もあり、とても強力な守護モンスターがいる。
それを倒さないとコアの破壊は難しいだろう。
また、ダンジョン内にはどういう構造なのか、どうしてあるのか、そういった事は一切不明だが、宝箱が設置されており、1.2階の宝箱の中には珍しい宝石であったり、特殊な効果はないが、上質の武具があったりする。
なので、ダンジョンの1階、2階なんかはBランクのパーティがこぞって討伐にきたりする。
だから実質Aランクが討伐するのは3階層以降となる。
しかし時折早まったパーティが、3階層に足を踏み入れてしまい、命を落とす事も多々あるのだ。
なので、ダンジョンは発見され次第Aランクに討伐依頼を出す事になっている。
ダンジョンは、一度階層内のモンスターを討伐すればすぐには再発生はしないが、一つの階層だけ討伐して放置すると1年程でじわじわとモンスターが復活する。
ただ、一つの階層をすべて殲滅し、次の階層をあまり期間を空けずに攻略すると、殲滅した階層は1年経ってもモンスターは復活しないのだ。
それでも、最下層含め、すべてを攻略しても、コアを破壊しない限りは放置すればまた再発生してくる。
しかも、最初の倍の数で復活するので討伐自体が大変厄介で困難になってしまう。
宝箱については一度とってしまえば、再度モンスターが復活しても宝箱は復活しないのでコアを放置するメリットはない。
また、ダンジョン内のモンスターに、一切手をつけずに放置するとそれはそれで、1年経ったあたりでモンスターの数が倍に増え、数年もすればダンジョンからモンスターが溢れてくる事になる。
ダンジョンから溢れたモンスターはそう長くは生きておられず、2~3年で死んでしまうが、その間にどれだけ被害が出るか分かった物ではない。
ちなみにダンジョンの、1、2階に関しては、宝箱は一つの階層に大体10個程あるだろうか。
3階層以降は各階層に宝箱が1個しかないが、代わりに特殊な効果のついたアイテムが出る。
それらは、効果がわからなくても大変高値で買い取りがされるのだ。
だからこそBランクパーティが一攫千金を求めて3階に足を踏み入れてしまう。
特殊なアイテムについては様々な物で、ただのネックレスかと思えば、装備していればあらゆる毒を摂取しても中和してくれたり、ただの剣かと思えば、ふるえば淡く光り切り裂いた相手を凍らせたり燃やしたり毒状態にしたりといった効果があったりする。
ただ、殆どの物が効果がわからなかったりする。
ネックレスなどに関しては、単純にそれをつけていた人が毒殺されかけて、毒物を摂取した時に急にネックレスが光り、詳しく調べたところでそれが判明したのだ。
ちなみに、毒殺されかかったのはこの国の王だった。
なので、代々の王はその時のネックレスを大変大事にして自らがつけている。
他にも指輪や、袋などもある。
袋に関しては魔法の袋と言われる物ばかりだ。
中に入るであろう容量以上に収納出来たり、中にいれた物の時間が止まったりなどだ。
両方が備わっている物は今のところ発見されてはいない。
また、何かしら効果はあるのだろうがよく分からない袋もあったりする。
ただ、この魔法の袋に関しては、本当にごく稀にだが、1,2階の宝箱で出る事もあるのだ。
アクセサリー類は判明していない物がほとんどだ。
それでも今のところ所有者に害を為すどころか、所有者を守る効果ばかりな為効果がわからずとも、ダンジョンの3階以降で取得した物であれば高値で購入される。
だが、基本的には有用なアイテムばかりなので、ダンジョン攻略をするAランクが自分の物とする事が多い。
なので、世に出てくる物といえば有用さの分からない袋や、アクセサリー類、またはすでに持っている為、いらない武具などだろう。
後は、所有者であったAランクが亡くなったり引退した時などに売りに出される事がある。
とはいえ、そもそもダンジョン自体が滅多に発生しないのだ。
どういう条件で、どうして発生するのかは不明のままである。
「今回は通常の依頼とは違い、危険度が高いので報酬については5白金貨となっております。後、サイリール様がお強いのは承知しておりますが、可能であればBランクのパーティをお連れした方がよいかと思います」
10大金貨で1白金貨なので、確かにとても報酬がいい。
ちなみに、1大金貨は、100金貨だ。
ただ、それだけ危険も伴うという事でもある。
これまで色々とAランクの依頼は受けてきたが、白金貨の報酬はなかったので、どれだけ危険かが分かるというものだ。
「いや、Bランクを連れて行っても守りきる自信はないからやめておくよ」
サイリールの言葉にラウラは少し困ったような顔をしたが何も言わずに了承した。
実際彼女の言いたい事は分かっている。
Bランクをいざという時に盾にしろという事なのだろう。
サイリールにそんな選択肢を取れるはずがなかった。
それに、他に人間がいると、少々面倒だという事実もある。
「そうですか。承知しました。ただ、Aランクであっても危険であるのがダンジョンですから、お断りされても致し方ありませんが。サイリール様、どうされますか?出来れば受けて頂けますと本当に助かるのですが」
「ああ、分かった。受けるよ」
サイリールの言葉にラウラはほっとしたような笑みを浮かべ、丁寧に頭を下げた。
実際の所、もし受けて貰えなかった場合はディオンかクレマンに話しを持ち掛けるつもりだったのだ。
それも無理だった場合にのみ強制依頼としてサイリールに持ち掛ける事になる。
「ありがとうございます」
そうしてラウラが脇に置いていた麻袋から、布の袋を取り出した。
「今回はダンジョンという特殊な環境での討伐となります。何度も地上に戻るのは効率もよくありませんし、大変です。ですので、ダンジョン討伐に際しては、こちらの魔法の袋を貸与しております。サイリール様は魔法の袋をお持ちですか?」
「いいや、持っていないからありがたく借りるよ」
実際は必要はないのだが、あれこれ聞かれたり探られるのは面倒なのだ。
ラウラから魔法の袋を受け取り、その後3階層に侵入した後の話しと道具を渡された。
それらを渡して詳しい位置などの話を終えたラウラは屋敷を後にした。
原理などは一切解明されていないが、時折発生するもので、Aランクであっても少々危険な場所である。
「ダンジョンが発生しました。放置すると内部から強力なモンスターが出てくるのでダンジョン最深部のコアの破壊をお願いしたいのです」
「僕以外のAランクは……?」
「国仕えのライナー様はポシュナー地方のダンジョンの討伐に行っておりまして、クレマン様とディオン様はフレンスブルク地方のダンジョンの討伐にいかれています。どちらもコア破壊までは1年近くかかるかと思われますので、オルペのダンジョンはサイリール様にお願いしたいのです」
「そうか、所で、こんなに同時にダンジョンが出来た事ってあるのかい?」
「いいえ、大変珍しい出来事です」
ラウラの話しによると、ダンジョンはなぜか街の近くに発生し、内部の迷宮のような洞窟内には、強力なモンスターが出現し、階層によって分かれている。
下層に行けば行くほど強力なモンスターが発生しており、危険なのだ。
ダンジョンは、大体5階層くらいなのだが、時折10階層だったりする。
1階層だけなら、Bランクパーティーでも討伐は可能だが、2階層以降は時折死人が出る。
3階層以降はもう別世界で、Aランクでないと討伐不可能だ。
最下層のコアのある部屋は宝箱もあり、とても強力な守護モンスターがいる。
それを倒さないとコアの破壊は難しいだろう。
また、ダンジョン内にはどういう構造なのか、どうしてあるのか、そういった事は一切不明だが、宝箱が設置されており、1.2階の宝箱の中には珍しい宝石であったり、特殊な効果はないが、上質の武具があったりする。
なので、ダンジョンの1階、2階なんかはBランクのパーティがこぞって討伐にきたりする。
だから実質Aランクが討伐するのは3階層以降となる。
しかし時折早まったパーティが、3階層に足を踏み入れてしまい、命を落とす事も多々あるのだ。
なので、ダンジョンは発見され次第Aランクに討伐依頼を出す事になっている。
ダンジョンは、一度階層内のモンスターを討伐すればすぐには再発生はしないが、一つの階層だけ討伐して放置すると1年程でじわじわとモンスターが復活する。
ただ、一つの階層をすべて殲滅し、次の階層をあまり期間を空けずに攻略すると、殲滅した階層は1年経ってもモンスターは復活しないのだ。
それでも、最下層含め、すべてを攻略しても、コアを破壊しない限りは放置すればまた再発生してくる。
しかも、最初の倍の数で復活するので討伐自体が大変厄介で困難になってしまう。
宝箱については一度とってしまえば、再度モンスターが復活しても宝箱は復活しないのでコアを放置するメリットはない。
また、ダンジョン内のモンスターに、一切手をつけずに放置するとそれはそれで、1年経ったあたりでモンスターの数が倍に増え、数年もすればダンジョンからモンスターが溢れてくる事になる。
ダンジョンから溢れたモンスターはそう長くは生きておられず、2~3年で死んでしまうが、その間にどれだけ被害が出るか分かった物ではない。
ちなみにダンジョンの、1、2階に関しては、宝箱は一つの階層に大体10個程あるだろうか。
3階層以降は各階層に宝箱が1個しかないが、代わりに特殊な効果のついたアイテムが出る。
それらは、効果がわからなくても大変高値で買い取りがされるのだ。
だからこそBランクパーティが一攫千金を求めて3階に足を踏み入れてしまう。
特殊なアイテムについては様々な物で、ただのネックレスかと思えば、装備していればあらゆる毒を摂取しても中和してくれたり、ただの剣かと思えば、ふるえば淡く光り切り裂いた相手を凍らせたり燃やしたり毒状態にしたりといった効果があったりする。
ただ、殆どの物が効果がわからなかったりする。
ネックレスなどに関しては、単純にそれをつけていた人が毒殺されかけて、毒物を摂取した時に急にネックレスが光り、詳しく調べたところでそれが判明したのだ。
ちなみに、毒殺されかかったのはこの国の王だった。
なので、代々の王はその時のネックレスを大変大事にして自らがつけている。
他にも指輪や、袋などもある。
袋に関しては魔法の袋と言われる物ばかりだ。
中に入るであろう容量以上に収納出来たり、中にいれた物の時間が止まったりなどだ。
両方が備わっている物は今のところ発見されてはいない。
また、何かしら効果はあるのだろうがよく分からない袋もあったりする。
ただ、この魔法の袋に関しては、本当にごく稀にだが、1,2階の宝箱で出る事もあるのだ。
アクセサリー類は判明していない物がほとんどだ。
それでも今のところ所有者に害を為すどころか、所有者を守る効果ばかりな為効果がわからずとも、ダンジョンの3階以降で取得した物であれば高値で購入される。
だが、基本的には有用なアイテムばかりなので、ダンジョン攻略をするAランクが自分の物とする事が多い。
なので、世に出てくる物といえば有用さの分からない袋や、アクセサリー類、またはすでに持っている為、いらない武具などだろう。
後は、所有者であったAランクが亡くなったり引退した時などに売りに出される事がある。
とはいえ、そもそもダンジョン自体が滅多に発生しないのだ。
どういう条件で、どうして発生するのかは不明のままである。
「今回は通常の依頼とは違い、危険度が高いので報酬については5白金貨となっております。後、サイリール様がお強いのは承知しておりますが、可能であればBランクのパーティをお連れした方がよいかと思います」
10大金貨で1白金貨なので、確かにとても報酬がいい。
ちなみに、1大金貨は、100金貨だ。
ただ、それだけ危険も伴うという事でもある。
これまで色々とAランクの依頼は受けてきたが、白金貨の報酬はなかったので、どれだけ危険かが分かるというものだ。
「いや、Bランクを連れて行っても守りきる自信はないからやめておくよ」
サイリールの言葉にラウラは少し困ったような顔をしたが何も言わずに了承した。
実際彼女の言いたい事は分かっている。
Bランクをいざという時に盾にしろという事なのだろう。
サイリールにそんな選択肢を取れるはずがなかった。
それに、他に人間がいると、少々面倒だという事実もある。
「そうですか。承知しました。ただ、Aランクであっても危険であるのがダンジョンですから、お断りされても致し方ありませんが。サイリール様、どうされますか?出来れば受けて頂けますと本当に助かるのですが」
「ああ、分かった。受けるよ」
サイリールの言葉にラウラはほっとしたような笑みを浮かべ、丁寧に頭を下げた。
実際の所、もし受けて貰えなかった場合はディオンかクレマンに話しを持ち掛けるつもりだったのだ。
それも無理だった場合にのみ強制依頼としてサイリールに持ち掛ける事になる。
「ありがとうございます」
そうしてラウラが脇に置いていた麻袋から、布の袋を取り出した。
「今回はダンジョンという特殊な環境での討伐となります。何度も地上に戻るのは効率もよくありませんし、大変です。ですので、ダンジョン討伐に際しては、こちらの魔法の袋を貸与しております。サイリール様は魔法の袋をお持ちですか?」
「いいや、持っていないからありがたく借りるよ」
実際は必要はないのだが、あれこれ聞かれたり探られるのは面倒なのだ。
ラウラから魔法の袋を受け取り、その後3階層に侵入した後の話しと道具を渡された。
それらを渡して詳しい位置などの話を終えたラウラは屋敷を後にした。
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