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第六章 武器と防具
99 レオンとミハエルの戦い(前編)
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翌日、昼過ぎになって俺たちは宿屋前に集合した。
待っていたのはギルドマスターだが、ギルドマスターは眉間に皺を寄せている。
「お待たせしました、ギルドマスター」
「おう。はぁ、しっかしレオンも面倒くさいやつだな。強い奴に挑みたいっていうのは分かりはするが……」
「そうですね」
俺も不愉快な顔をしたつもりだった。
「ま、お前もミハエルも若いせいかねぇ、レオンと戦うとなってからはそうやって微妙に笑みを浮かべてやがるな」
「え、そんなことないですよ」
「ふん、自覚なしか。レオンと戦うことが決まってからはお前もミハエルもずっと薄っすら挑むような笑みをずっと浮かべてるんだぞ」
俺は思わず自分の顔を触ってしまう。
そんなつもりはなかったのに。
確かに少し楽しみというか、心が躍る部分はあるが、笑みを浮かべてる自覚はなかった。
「すみません、自覚はありませんでした」
「別にかまわんがな。俺も若い頃は強いやつに挑めると分かったときはそうやって心が躍ってたからな」
そう言ってギルドマスターは笑う。
ミハエルは楽しみにしていると言われて不機嫌そうな顔になっているが、それでも口元は少し口角があがっている。
なんだかんだ言って、レオンと戦うのは俺としては避けねばならないことなのに、それでもやはり少し心がはずむのは否定できないのだ。
俺よりもミハエルよりも強いであろう相手。
俺が全力を出してなお受け止めきれると思える相手。
それはあのSランクモンスターを思い出すゆえだろうか。
あの時は完全無効化魔法をかけていても、危険を感じた。
きっと死ぬことはなかったと思う、けれど、それだけの恐怖を感じた。
レオンからはあの時の、シュタルクドラッヘと同じ強さを感じるのだ。
そんな実力を持ったであろう相手と戦えるのだと思えば、心が躍らないはずがない。
ギルドマスターが若干呆れた顔をしたまま、俺たちを連れて歩き進めた。
「闘技場まではそう遠くない、今日はレオンの力も使って完全に貸し切りにしてある。レオンの仲間は魔法使いのエアハルトだけが来ているが、他はきていない」
「ああ、エアハルトさんですか」
「そうだ、昨日お前らに話しかけてきたやつだな。お前らに興味があるそうだ」
「そうですか」
「……ルカ、もしお前もやりたいなら、誓約魔法を条件にしてならやっていいぞ。闘技場はダンジョンから出た特殊な結界魔法で保護されてるからお前が魔法を撃ってもそう壊れはしない」
確かに全力でやりたいと思っていた。
それでも、やるとなれば魔法を抑えてやるつもりだった。
ギルドマスターもその方がいいと思っていると思ったのだが……。
俺の疑問の視線に気づいたのか、ギルドマスターが話だす。
「お前、今まで全力で戦ったことないだろ、モンスター以外で」
「そうですね」
「一度やっとけ。その方が自分の実力を理解できる。レオンはその点についてはちょうどいい相手だからな。どうせ絡まれてんだ、利用してやれ」
ギルドマスターがそう言ってニヤリと笑う。
俺は思わず苦笑してしまった。
「すごいことを言いますね、ギルドマスター。仮にもレオンも守るべき冒険者でしょうに」
「はっ 何しても死ななさそうなやつなんかより、俺が今、目をかけてるお前らを優先するに決まってるだろうが。所詮俺もギルドマスター以前にただの人間だからな」
「はは。ありがとうございます。まぁ、様子みて二人には話してみますよ」
そんなことを話ながらも闘技場へとたどりついた。
レオンたちはすでに中にいるらしい。
闘技場の入り口にいる兵士にギルドマスターが声をかけ、俺たちは中へと入っていった。
闘技場内部は完全に人払いをしているらしく、それもレオンの立場を利用したらしい。
利用され放題だな、レオンも。
でもまぁ、それもレオンが絡んできたからと言えばそうなのだが、正直エアハルトさんにああ言ったのは俺も実はレオンと戦いたかったからかもしれない。
そう思うと、ちょっとだけ悪いなとは思う。
通路を歩いて進んでいくと扉が見えてきた。
「あそこから先が闘技場に繋がってるが、俺と嬢ちゃんたち、それとルカは観客席の方に行くぞ。ミハエルはそこの扉の先へ真っ直ぐにいけ。レオンもすでにいるはずだ」
ミハエルは一つ頷くとそのまま扉を開け中へと進んでいった。
俺たちは少し戻って階段を上がっていく。
――ミハエルや俺への強化系魔法は昨日からずっとかけっぱなしなので問題はない。
階段をあがるとアーチ状の出口があり、そこから出ると客席とその中央にぽっかりと開けた円形の場所がある。
いわゆるコロッセオというやつだろう。
中央付近は円形の石畳になっていて、その周囲は土のままだ。
そこを囲うように高い塀があり、客席がある。
かつて前世でみた画像のコロシアムによく似ている。
どこの世界でも闘技場となると似た感じになるのだろうか。
客席に視線を移すと、エアハルトさんが最前列に腰かけていた。
そばまで行くと、エアハルトさんが振り返り苦笑を浮かべた。
「やぁ。ごめんね、レオンが」
「いえ、俺自身エアハルトさんに挑発するようなこと言いましたから」
「はは。うん、まだ君たちは若いからね。でも私たちだから良かったけど、他の冒険者にはああいうのはいけないよ?」
「そうですね、気を付けます」
俺はそのままエアハルトさんの横に腰かけ、エルナとフィーネは後ろの席についた。
ギルドマスターは円形の広場でミハエルと向かい合っているレオンに呼ばれていた。
「ギルマス! 最初の合図頼むわ!」
そう言われて面倒くさそうにしつつも壁を乗り越えて広場へと下りた。
「それじゃあルールを言うぞ」
「おう、頼むわギルマス」
「まず最初の絶対条件だが、殺しはダメだし、再起不能になるような攻撃も禁止だ。武器は自分のを使用してもいい。どっちもアダマンタイトだから問題ないだろ。あと、お前らちゃんと寸前で止めて、負けも素直に認められるな?」
「おう、俺は問題ねぇぜ」
「はい、俺も問題ありません」
そう言ったレオンもミハエルも視線はお互いからまったく外さない。
「それじゃ、少し離れろ」
ギルドマスターがそう言ったところでレオンがミハエルに話かけた。
「お前、ミハエルだったな? なんかこの間と全然違うじゃねぇか。何しやがった?」
「教えるわけねぇだろ。さっさと離れろ」
「へぇ? いいね。お前も気に入った」
レオンが実に嬉しそうな笑みを浮かべている。
対してミハエルは不愉快そうな顔を隠しもしない。
「レオンがあんなに嬉しそうな笑みを浮かべているのを見るのは久々だな」
エアハルトさんがそう呟く。
それもそうだろうな、と思う。
ミハエルは今Aランク相当の強さがある。
レオンからすれば楽しそうな相手なのではあるのだろう。
だけど、余裕ぶってると痛い目を見るぞ、レオン。
ミハエルは強いし、まだまだ伸びる。
仮に今回敗北しても、必ずレオンの強さはすべてミハエルは吸収する。
そうすれば、ミハエルはさらに上にいけるだろう。
レオンとミハエルがお互いに十歩ほど離れた。
ギルドマスターが中央で腕をあげる。
あの腕が振り下ろされたら、試合の開始だ。
「いいか、お前ら、絶対に殺すな、そして再起不能にするなよ」
ミハエルもレオンもギルドマスターの言葉を聞いているのかいないのか、武器をお互いに抜き放ち、獰猛な笑みを浮かべて見合っている。
ギルドマスターがそんな二人に若干溜め息をつきながら、腕を振り下ろした。
「始め!」
その声を合図に、ミハエルとレオンの戦闘が開始された。
待っていたのはギルドマスターだが、ギルドマスターは眉間に皺を寄せている。
「お待たせしました、ギルドマスター」
「おう。はぁ、しっかしレオンも面倒くさいやつだな。強い奴に挑みたいっていうのは分かりはするが……」
「そうですね」
俺も不愉快な顔をしたつもりだった。
「ま、お前もミハエルも若いせいかねぇ、レオンと戦うとなってからはそうやって微妙に笑みを浮かべてやがるな」
「え、そんなことないですよ」
「ふん、自覚なしか。レオンと戦うことが決まってからはお前もミハエルもずっと薄っすら挑むような笑みをずっと浮かべてるんだぞ」
俺は思わず自分の顔を触ってしまう。
そんなつもりはなかったのに。
確かに少し楽しみというか、心が躍る部分はあるが、笑みを浮かべてる自覚はなかった。
「すみません、自覚はありませんでした」
「別にかまわんがな。俺も若い頃は強いやつに挑めると分かったときはそうやって心が躍ってたからな」
そう言ってギルドマスターは笑う。
ミハエルは楽しみにしていると言われて不機嫌そうな顔になっているが、それでも口元は少し口角があがっている。
なんだかんだ言って、レオンと戦うのは俺としては避けねばならないことなのに、それでもやはり少し心がはずむのは否定できないのだ。
俺よりもミハエルよりも強いであろう相手。
俺が全力を出してなお受け止めきれると思える相手。
それはあのSランクモンスターを思い出すゆえだろうか。
あの時は完全無効化魔法をかけていても、危険を感じた。
きっと死ぬことはなかったと思う、けれど、それだけの恐怖を感じた。
レオンからはあの時の、シュタルクドラッヘと同じ強さを感じるのだ。
そんな実力を持ったであろう相手と戦えるのだと思えば、心が躍らないはずがない。
ギルドマスターが若干呆れた顔をしたまま、俺たちを連れて歩き進めた。
「闘技場まではそう遠くない、今日はレオンの力も使って完全に貸し切りにしてある。レオンの仲間は魔法使いのエアハルトだけが来ているが、他はきていない」
「ああ、エアハルトさんですか」
「そうだ、昨日お前らに話しかけてきたやつだな。お前らに興味があるそうだ」
「そうですか」
「……ルカ、もしお前もやりたいなら、誓約魔法を条件にしてならやっていいぞ。闘技場はダンジョンから出た特殊な結界魔法で保護されてるからお前が魔法を撃ってもそう壊れはしない」
確かに全力でやりたいと思っていた。
それでも、やるとなれば魔法を抑えてやるつもりだった。
ギルドマスターもその方がいいと思っていると思ったのだが……。
俺の疑問の視線に気づいたのか、ギルドマスターが話だす。
「お前、今まで全力で戦ったことないだろ、モンスター以外で」
「そうですね」
「一度やっとけ。その方が自分の実力を理解できる。レオンはその点についてはちょうどいい相手だからな。どうせ絡まれてんだ、利用してやれ」
ギルドマスターがそう言ってニヤリと笑う。
俺は思わず苦笑してしまった。
「すごいことを言いますね、ギルドマスター。仮にもレオンも守るべき冒険者でしょうに」
「はっ 何しても死ななさそうなやつなんかより、俺が今、目をかけてるお前らを優先するに決まってるだろうが。所詮俺もギルドマスター以前にただの人間だからな」
「はは。ありがとうございます。まぁ、様子みて二人には話してみますよ」
そんなことを話ながらも闘技場へとたどりついた。
レオンたちはすでに中にいるらしい。
闘技場の入り口にいる兵士にギルドマスターが声をかけ、俺たちは中へと入っていった。
闘技場内部は完全に人払いをしているらしく、それもレオンの立場を利用したらしい。
利用され放題だな、レオンも。
でもまぁ、それもレオンが絡んできたからと言えばそうなのだが、正直エアハルトさんにああ言ったのは俺も実はレオンと戦いたかったからかもしれない。
そう思うと、ちょっとだけ悪いなとは思う。
通路を歩いて進んでいくと扉が見えてきた。
「あそこから先が闘技場に繋がってるが、俺と嬢ちゃんたち、それとルカは観客席の方に行くぞ。ミハエルはそこの扉の先へ真っ直ぐにいけ。レオンもすでにいるはずだ」
ミハエルは一つ頷くとそのまま扉を開け中へと進んでいった。
俺たちは少し戻って階段を上がっていく。
――ミハエルや俺への強化系魔法は昨日からずっとかけっぱなしなので問題はない。
階段をあがるとアーチ状の出口があり、そこから出ると客席とその中央にぽっかりと開けた円形の場所がある。
いわゆるコロッセオというやつだろう。
中央付近は円形の石畳になっていて、その周囲は土のままだ。
そこを囲うように高い塀があり、客席がある。
かつて前世でみた画像のコロシアムによく似ている。
どこの世界でも闘技場となると似た感じになるのだろうか。
客席に視線を移すと、エアハルトさんが最前列に腰かけていた。
そばまで行くと、エアハルトさんが振り返り苦笑を浮かべた。
「やぁ。ごめんね、レオンが」
「いえ、俺自身エアハルトさんに挑発するようなこと言いましたから」
「はは。うん、まだ君たちは若いからね。でも私たちだから良かったけど、他の冒険者にはああいうのはいけないよ?」
「そうですね、気を付けます」
俺はそのままエアハルトさんの横に腰かけ、エルナとフィーネは後ろの席についた。
ギルドマスターは円形の広場でミハエルと向かい合っているレオンに呼ばれていた。
「ギルマス! 最初の合図頼むわ!」
そう言われて面倒くさそうにしつつも壁を乗り越えて広場へと下りた。
「それじゃあルールを言うぞ」
「おう、頼むわギルマス」
「まず最初の絶対条件だが、殺しはダメだし、再起不能になるような攻撃も禁止だ。武器は自分のを使用してもいい。どっちもアダマンタイトだから問題ないだろ。あと、お前らちゃんと寸前で止めて、負けも素直に認められるな?」
「おう、俺は問題ねぇぜ」
「はい、俺も問題ありません」
そう言ったレオンもミハエルも視線はお互いからまったく外さない。
「それじゃ、少し離れろ」
ギルドマスターがそう言ったところでレオンがミハエルに話かけた。
「お前、ミハエルだったな? なんかこの間と全然違うじゃねぇか。何しやがった?」
「教えるわけねぇだろ。さっさと離れろ」
「へぇ? いいね。お前も気に入った」
レオンが実に嬉しそうな笑みを浮かべている。
対してミハエルは不愉快そうな顔を隠しもしない。
「レオンがあんなに嬉しそうな笑みを浮かべているのを見るのは久々だな」
エアハルトさんがそう呟く。
それもそうだろうな、と思う。
ミハエルは今Aランク相当の強さがある。
レオンからすれば楽しそうな相手なのではあるのだろう。
だけど、余裕ぶってると痛い目を見るぞ、レオン。
ミハエルは強いし、まだまだ伸びる。
仮に今回敗北しても、必ずレオンの強さはすべてミハエルは吸収する。
そうすれば、ミハエルはさらに上にいけるだろう。
レオンとミハエルがお互いに十歩ほど離れた。
ギルドマスターが中央で腕をあげる。
あの腕が振り下ろされたら、試合の開始だ。
「いいか、お前ら、絶対に殺すな、そして再起不能にするなよ」
ミハエルもレオンもギルドマスターの言葉を聞いているのかいないのか、武器をお互いに抜き放ち、獰猛な笑みを浮かべて見合っている。
ギルドマスターがそんな二人に若干溜め息をつきながら、腕を振り下ろした。
「始め!」
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