56 / 148
第三章 新米冒険者
56 予想外の敵が出た
しおりを挟む
広場へ侵入した俺たちは最後の一匹を目指して歩き始めた。
大きな岩や土山を避けて移動する。
俺のミニマップではそろそろ見えるはずなのだが……。
そこにあるのは土山や岩ばかりで最後の一匹が見当たらない。
とはいえ、さすがにギルドマスターがいるのであからさまにこの場を探すことは出来ず、普通に探しているように進む。
そして俺のすぐそばに赤い光点がある場所までやってきた。
光点の位置からすると、土山の中にいることになるのだが……。
俺が何気なく土山に近づいた瞬間、ボコリと土山の土が動いた。
瞬間、ミハエルが俺を突き飛ばすと同時に土山から何かが飛び出し、ミハエルは弾き飛ばされる。
土山から出てきたのは、ヴェルクフェではなかった。
出てきたモノは体長二メートルはありそうなモンスターだった。
全身は緑色の鱗に包まれていて、見た目はリザードマンに近い。
しかし、顔はリザードマンの顔を平たくしたような、のっぺりとした顔だ。
鼻の穴はあるが鼻はなく、口は顔の横まで三日月状に裂けていてグパッと開いていて鋭い牙が並んでいる。
そして爬虫類のような縦長の瞳孔がギラギラとしていた。
そんなモンスターが俺に向かってきていた。
闇魔法を咄嗟にかけたが、一瞬動きが鈍っただけで効果がない。
ヤバイ、そう思った時、俺の目の前にギルドマスターが躍り出て、モンスターに切りかかった。
モンスターは素早く後退し、ギルドマスターの剣を躱す。
ギルドマスターはそのままモンスターを追いかけ攻撃を連続で繰り出す。
絶え間なく攻撃を仕掛けながらギルドマスターが叫んだ。
「お前ら今すぐここから逃げろ! これはSランクだ! 俺にも手に負えん! どれくらいもつか分からん! すぐ逃げろ!」
俺は予想外の出来事に一瞬思考が止まりかけたが、すぐにミハエルの確認をした。
吹き飛ばされたミハエルだったが、幸い土山にぶつかったようで、胸を抑えているが無事のようだ。
しかしあれは致死ダメージ軽減魔法をかけていなければ死んでいたかもしれない。
ここに至って魔法を使わないという選択肢はないので、すぐさまミハエルにハイヒールをかけた。
しかし俺はここでミスをした。
まずかけるべきは今Sランクモンスターと対峙しているギルドマスターで、それも発動の速いシールドをかけるべきだったのだ。
「ぐああああ!」
その声に慌てて振り返ると、モンスターの腕が、ギルドマスターの腹を貫いていた。
まずい。
「ルカ!」
俺はその声にハッとした。
「ミハエル! 頼む!」
「任せろ!」
ミハエルの頼もしい声を聞きつつ、俺はモンスターに投げ捨てられたギルドマスターにハイヒールとシールドをかけると、ミハエルに次々魔法をかけていく。
身体強化付魔法、シールド魔法、完全無効化魔法、武器に火属性の付与。
そこまでかけてからギルドマスターのもとへ向かう。
「ギルドマスター!」
「お前! 何してんだ! なんで逃げない! ガハッ」
咄嗟にハイヒールをかけていたが、やはりこれでは足りていなかったようだ。
まだ穴があいている。
俺はすぐにグレーターヒールをかけた。
ギルドマスターの腹に開いていた穴はみるみる塞がっていく。
それを見たギルドマスターは大きく目を見開いている。
何かを言いかけるギルドマスターを俺は無視して立ち上がると、ミハエルに視線を向けた。
身体強化をかけたミハエルですらギリギリの戦いをしている。
いや、ギリギリではない、押されている。
むしろシールドがなければ攻撃が当たって吹き飛ばされているはずだ。
俺も自身に魔法をかけると、ミハエルのサポートをする為に走り始めた。
ミハエルが必死に剣でなんとかしのごうとしているがSランクは次元が違う。
剣でモンスターの攻撃を防ぐ音も聞こえるが明らかにシールドに当たっている音もする。
闇魔法が効かなかった相手だ、もしかしたらシールドも持たないかもしれない。
そもそも、俺の完全無効化魔法だって効くのか?不安しかない。
俺はミハエルに再度シールド魔法をかけた。
そして、モンスターが避けてもミハエルには当たらない位置で氷結槍やウインドバレットを撃ち込む。
しかし俺の魔法があたる前にモンスターはその場から跳躍して避けた。
チラリとミハエルを見ると、大きく肩で息をしている。
ほんの数分でそれだけ体力を持っていかれたということだ。
モンスターがチラリと俺を見た。
途端ゾワリとした感覚が背筋をのぼる。
俺は咄嗟にさらにもう一回自身にシールドをかけた。
そのすぐあと、モンスターが爆発的な速度で俺に迫り、拳を繰り出した。
俺にかけていたシールドはその衝撃でガラスの割れるような音を立てて壊れた。
すぐさま俺はシールドをかけなおした。
再度モンスターが俺に拳を繰り出したが、ガインと音を立ててはじかれる。
モンスターが苦々しいような顔をして、大きく跳躍して俺から離れた。
そこからモンスターは様子を伺うように岩の上から見下ろしていたので、俺は視線を外さないままミハエルと合流した。
「大丈夫か?ミハエル」
「ああ、でもつえーな。今の俺じゃ勝てねえ」
「まさか俺も闇魔法をはじかれたり、シールドを一度とはいえ、打ち破られるとは思わなかった」
「まじかよ。ピンチだな、おい」
「まずいな、本当に。Sランクってあんな強いのか」
「ルカ、どうすりゃ倒せる?お前の魔法を避けたってこたー当たればやばいってことだろ?」
「多分な。しかし一番速度の速いウインドバレットを避けられた。動きを止めるか意識を逸らさないと難しい」
俺たちがそうやって話し合っているといつのまにかギルドマスターがそばに来ていた。
「おう、坊主ども、とりあえず詳しい話はあとにして、動きを止めるか意識を逸らせばあいつを倒せるんだな?」
「はい。俺の魔法で倒せると思います」
俺の言葉にギルドマスターはニヤリと笑った。
「よし、俺も手伝おう。見た限り俺より坊主の方が強いからな、サポート程度だろうが」
「ルカ、もう今更だし、ギルドマスターにも魔法かけようぜ。俺よりきっと強い」
ミハエルの言葉にギルドマスターは目線はモンスターに向けたままだが疑問を浮かべていた。
「そうだな。――ギルドマスター、今からあなたの身体能力を大幅にあげる魔法や防御魔法、武器への魔法付与をします」
「は?それはどういう……いや、今はいいか。分かった。全力であいつをやってやろうじゃねぇか」
俺はミハエルと同じ魔法をギルドマスターにもかけ、軽く説明をした。
かなり驚いていたが、Bランク冒険者でもあるギルドマスターだ、きっとすぐに使いこなせる。
未だこちらを見ているだけのSランクモンスター、シュタルクドラッヘ――強い竜――を見上げ俺たちは作戦を開始することになった。
大きな岩や土山を避けて移動する。
俺のミニマップではそろそろ見えるはずなのだが……。
そこにあるのは土山や岩ばかりで最後の一匹が見当たらない。
とはいえ、さすがにギルドマスターがいるのであからさまにこの場を探すことは出来ず、普通に探しているように進む。
そして俺のすぐそばに赤い光点がある場所までやってきた。
光点の位置からすると、土山の中にいることになるのだが……。
俺が何気なく土山に近づいた瞬間、ボコリと土山の土が動いた。
瞬間、ミハエルが俺を突き飛ばすと同時に土山から何かが飛び出し、ミハエルは弾き飛ばされる。
土山から出てきたのは、ヴェルクフェではなかった。
出てきたモノは体長二メートルはありそうなモンスターだった。
全身は緑色の鱗に包まれていて、見た目はリザードマンに近い。
しかし、顔はリザードマンの顔を平たくしたような、のっぺりとした顔だ。
鼻の穴はあるが鼻はなく、口は顔の横まで三日月状に裂けていてグパッと開いていて鋭い牙が並んでいる。
そして爬虫類のような縦長の瞳孔がギラギラとしていた。
そんなモンスターが俺に向かってきていた。
闇魔法を咄嗟にかけたが、一瞬動きが鈍っただけで効果がない。
ヤバイ、そう思った時、俺の目の前にギルドマスターが躍り出て、モンスターに切りかかった。
モンスターは素早く後退し、ギルドマスターの剣を躱す。
ギルドマスターはそのままモンスターを追いかけ攻撃を連続で繰り出す。
絶え間なく攻撃を仕掛けながらギルドマスターが叫んだ。
「お前ら今すぐここから逃げろ! これはSランクだ! 俺にも手に負えん! どれくらいもつか分からん! すぐ逃げろ!」
俺は予想外の出来事に一瞬思考が止まりかけたが、すぐにミハエルの確認をした。
吹き飛ばされたミハエルだったが、幸い土山にぶつかったようで、胸を抑えているが無事のようだ。
しかしあれは致死ダメージ軽減魔法をかけていなければ死んでいたかもしれない。
ここに至って魔法を使わないという選択肢はないので、すぐさまミハエルにハイヒールをかけた。
しかし俺はここでミスをした。
まずかけるべきは今Sランクモンスターと対峙しているギルドマスターで、それも発動の速いシールドをかけるべきだったのだ。
「ぐああああ!」
その声に慌てて振り返ると、モンスターの腕が、ギルドマスターの腹を貫いていた。
まずい。
「ルカ!」
俺はその声にハッとした。
「ミハエル! 頼む!」
「任せろ!」
ミハエルの頼もしい声を聞きつつ、俺はモンスターに投げ捨てられたギルドマスターにハイヒールとシールドをかけると、ミハエルに次々魔法をかけていく。
身体強化付魔法、シールド魔法、完全無効化魔法、武器に火属性の付与。
そこまでかけてからギルドマスターのもとへ向かう。
「ギルドマスター!」
「お前! 何してんだ! なんで逃げない! ガハッ」
咄嗟にハイヒールをかけていたが、やはりこれでは足りていなかったようだ。
まだ穴があいている。
俺はすぐにグレーターヒールをかけた。
ギルドマスターの腹に開いていた穴はみるみる塞がっていく。
それを見たギルドマスターは大きく目を見開いている。
何かを言いかけるギルドマスターを俺は無視して立ち上がると、ミハエルに視線を向けた。
身体強化をかけたミハエルですらギリギリの戦いをしている。
いや、ギリギリではない、押されている。
むしろシールドがなければ攻撃が当たって吹き飛ばされているはずだ。
俺も自身に魔法をかけると、ミハエルのサポートをする為に走り始めた。
ミハエルが必死に剣でなんとかしのごうとしているがSランクは次元が違う。
剣でモンスターの攻撃を防ぐ音も聞こえるが明らかにシールドに当たっている音もする。
闇魔法が効かなかった相手だ、もしかしたらシールドも持たないかもしれない。
そもそも、俺の完全無効化魔法だって効くのか?不安しかない。
俺はミハエルに再度シールド魔法をかけた。
そして、モンスターが避けてもミハエルには当たらない位置で氷結槍やウインドバレットを撃ち込む。
しかし俺の魔法があたる前にモンスターはその場から跳躍して避けた。
チラリとミハエルを見ると、大きく肩で息をしている。
ほんの数分でそれだけ体力を持っていかれたということだ。
モンスターがチラリと俺を見た。
途端ゾワリとした感覚が背筋をのぼる。
俺は咄嗟にさらにもう一回自身にシールドをかけた。
そのすぐあと、モンスターが爆発的な速度で俺に迫り、拳を繰り出した。
俺にかけていたシールドはその衝撃でガラスの割れるような音を立てて壊れた。
すぐさま俺はシールドをかけなおした。
再度モンスターが俺に拳を繰り出したが、ガインと音を立ててはじかれる。
モンスターが苦々しいような顔をして、大きく跳躍して俺から離れた。
そこからモンスターは様子を伺うように岩の上から見下ろしていたので、俺は視線を外さないままミハエルと合流した。
「大丈夫か?ミハエル」
「ああ、でもつえーな。今の俺じゃ勝てねえ」
「まさか俺も闇魔法をはじかれたり、シールドを一度とはいえ、打ち破られるとは思わなかった」
「まじかよ。ピンチだな、おい」
「まずいな、本当に。Sランクってあんな強いのか」
「ルカ、どうすりゃ倒せる?お前の魔法を避けたってこたー当たればやばいってことだろ?」
「多分な。しかし一番速度の速いウインドバレットを避けられた。動きを止めるか意識を逸らさないと難しい」
俺たちがそうやって話し合っているといつのまにかギルドマスターがそばに来ていた。
「おう、坊主ども、とりあえず詳しい話はあとにして、動きを止めるか意識を逸らせばあいつを倒せるんだな?」
「はい。俺の魔法で倒せると思います」
俺の言葉にギルドマスターはニヤリと笑った。
「よし、俺も手伝おう。見た限り俺より坊主の方が強いからな、サポート程度だろうが」
「ルカ、もう今更だし、ギルドマスターにも魔法かけようぜ。俺よりきっと強い」
ミハエルの言葉にギルドマスターは目線はモンスターに向けたままだが疑問を浮かべていた。
「そうだな。――ギルドマスター、今からあなたの身体能力を大幅にあげる魔法や防御魔法、武器への魔法付与をします」
「は?それはどういう……いや、今はいいか。分かった。全力であいつをやってやろうじゃねぇか」
俺はミハエルと同じ魔法をギルドマスターにもかけ、軽く説明をした。
かなり驚いていたが、Bランク冒険者でもあるギルドマスターだ、きっとすぐに使いこなせる。
未だこちらを見ているだけのSランクモンスター、シュタルクドラッヘ――強い竜――を見上げ俺たちは作戦を開始することになった。
5
お気に入りに追加
2,713
あなたにおすすめの小説
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる