異世界焼き鳥屋

異世界生活の始まり！

#4 この世界はどんなとこ？？

サリアが焼き鳥を食べ終わった後、早速立ち上がるとカナトに目をキラキラさせながら行こ！っと言った。この後は、サリアにこの辺りを案内してもらうことになっている。

「さあ！行くわよ！！」

そういうとカナトとサリアは店を出た。
店を出て、周りをよく見てみると案外店が何店か出ていた。さっきは驚きのあまり見落としてしまっていたのだろう笑

しばらく歩いていると、全面ガラス張りにも見える青いタワーのようなものと、西部劇に出てきそうな居酒屋のような建物、魔法学校などなどいつも店を出している東京にはあるわけないものが多くあってカナトはただ驚いているようだ！
またしばらく歩くと、サリアの店が見えてきた。煉瓦造りで、とても庶民が通うとは思えないくらい高級な建物が見えてきた。そして、ここで１つカナトは疑問を抱いた。ここの世界の通貨はなんというのだろう？？円なわけはないと思われるが...?きになってサリアに聞いてみると、ここの世界では ミル　という通貨が使われているらしい。

サリアの店の前に着き、中へ招き入れられると、木の彫刻や美しい花などの内装の美しさにカナトは思わず「うわあ！」と声をあげた。

「ここにある物のうち、これは私が自分で作ったのよ！」

サリアが指差す方を見ると、包丁のようなものを持った男性のが木彫りされていた。

「これは誰なの？なんか偉い人？？」

「この人はね、昔この国と隣の国でちょっとした争いがあったんだけど、争いの停戦の条約をお互いが結ぼうとしていたんだけど、交渉が決裂しそうになったの。でも、その時にこの人は互いの国の王に向かってこう言ったの。
あなた方が争いを続け、大地をいためつけてしまえばもう作物を育てることはできなくなり、故郷の料理は食べられなくなりますよって。これを聞いた王たちは自分たちの国の領土よりも、故郷の料理が食べられなくなる事を悔やんで争いをやめたの。」

さすが異世界...そんなこともあるんだなあ....それにしても、王たちは領土よりも故郷を大切にしてるっていい人たちだな。じゃあこの国にも長い歴史があるのか？？そんな事を思いながらもサリアは次の場所へ案内しようとしていた。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく！