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日が落ち、空には月が覗く時間帯となった。星々がそれぞれに光り輝き空を覆っている。
先程戦場となった丘陵地帯では、賊たちが野営をしていた。
「頭ぁ、今日はサイコーの日でしたね!」
「ハッハッハ! 俺らには優秀な軍師がついてるからな! 明日はこのまま北に向かって、さらに仲間を増やす。もっともっと大きくして、いずれは【ラードック】に攻め入ってやる。そしてあのクーアイとモルニエを討ち、奴らが所持している魔本も根こそぎ奪ってやるぜ!」
「今は魔本持ちは全員“武器系”ですからね。できれば番号の若い魔本が欲しいですぜ」
「だな。だが安心しろ。それも近いうちに叶う。何といっても俺らには頭脳があるんだからな!」
喧しい連中だと思いつつ、オレ アウォト・ゲヘナムは手に持った酒で喉を潤している。
魔本か……確かに“武器系”は三つある魔本の種の中で最も低ランクのカテゴリーだと言われている。しかしどのような力も使い方次第で強くも弱くもなる。
あの“青の魔本”を持っているはずのクーアイ・タンタニータですら、先の戦場で呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
あくまでも魔本を使うのは人。その感情を揺らし、混乱を誘えば、力を使わせずに勝利を収めることも可能。その証拠に、今回の戦では大勝した。
「こんな連中に策一つ授けた程度で負けているようじゃ、オレの期待には応えられんか」
噂の【ラードック】も、この程度じゃ簡単に落とすことができるかもな。
そう思っていたその時、どこかから矢が飛んできて、賊のリーダーと喋っていた子分の頭を撃ち抜き絶命させた。
「なっ!?」
オレも思わず座っていた岩から立ち上がる。次々と賊たちが矢に倒れていく中で、オレはまず現況を正確に把握していた。
「これは――奇襲っ!? バカな! まさかあの数で攻めてきたのかっ!」
そう思い、矢が飛んできた方向に視線を向ける。そこにはまさしく考えた通りの人物が美しい銀色の馬に跨り数名の部下とともにこちらへ走ってきていた。
「そんな数で攻めてくるとは、本当にバカなのかっ!?」
オレは心底呆れてしまった。見たところ十数名ほどしかいない。今、奇襲で倒されたのも数名ほど。圧倒的に数ではこちらが有利。賊のリーダーも決して慌ててはいない。勝利を確信しているからだろう。
「者どもぉ! 皆殺しにできるチャンスだぞっ! クーアイを殺して魔本を奪えぇぇっ!」
子分たちも誰もが勝つことを信じているようで魔本を持つ者は武器化して手に持って突撃していく。向こうは十数名、こちらは三ケタ数。普通なら勝負にならない。
ただオレは何か違和感を覚えていた。それはクーアイの表情である。何故か悲壮感が漂っていない。あれだけの大敗を喫すれば少なからず恐怖を覚え悲壮感が滲み出る。
しかし彼女の表情からは……いや、その双眸からは勝利を勝ち取ろうという意志しか伝わってこない。
「何故だ? いくら“青の魔本”を持っているとはいえ、情報では手に入れてまだ一年ほど。まだ完璧に使いこなせてもいないはず。この戦力差を埋めることなどできるはずが――」
その時、岩山から何かが音を立てて落下してきた。
それは――巨大な岩盤だ。
「何っ!?」
ようやくそこで奴らの思惑がハッキリした。あそこにいるクーアイは囮だ。本命は、この夜闇に乗じて岩山へと登り、奇襲をかける戦法。さすがに岩を幾つも容易することはできなかったようだが、その分、弓矢や岩盤を崩して落とすという戦法をとっている。
奇しくもオレが賊に授けた作戦を見事に再現させられてしまっている。いや、まだだ!
「後方へ逃げろっ!」
「何故だ!? 前方にはあのクーアイがいるんですよ! これは千載一遇のチャンス!」
「バカかお前っ! 奇襲で子分どもはパニック状態だ。こんな状況で突っ込んでみろ! それこそ今度こそ――」
瞬間、クーアイの前方が瞬時に氷の世界へと変わり、突っ込んでいた賊たちが氷漬けになる。
「ちっ! 言わんこっちゃない! いいか、さっきはあくまでも虚を突いて、奴に魔本を使わせないようにしたからこその結果だ! 今この戦場ではこちらが不利! さっさと後方へ下がれっ!」
「お、おうっ! 野郎どもぉ! 一旦退けぇぇっ!」
だがその時、賊が逃げようとした先の左右の岩壁が次々と破壊され崩れていく。
「何だ!? 誰がやってるっ!?」
オレは目を凝らして、壁を破壊している存在を探す。
「――アイツはっ!?」
それは先の戦場で、クーアイ騎士団を逃がすことに成功した黒髪の少年。その手に持っている武器で壁を崩して道を塞いでしまった。
「お、おいアウォトさん! 逃げ道が無くなっちまった!?」
……これは迂闊だった。まさかあの数で、闇に乗じて奇襲をかけてくるとは考えていなかった。猪武将と名高い彼女が考えつくような戦法でもないと判断してしまっていたのだ。
「いや、アイツか!」
オレは何となく感じていた。この策を実行させている要。それがあの黒髪の人物だと。
「おおぉぉぉっ! 連射連射連射ぁぁっ!」
オレは《魔弾の射手》を岩盤に向けて撃ちながら、岩壁を崩して賊の逃げ道を塞いでいる。と、同時にクーアイからもらったグリンピースのような豆をポケットから出して口に含みボリボリと噛み砕いて胃に流す。
これは《グリンチャージ》と呼ばれるMP回復薬らしい。クーアイ騎士団を逃すために結構なMPを消費してしまったが、クーアイからはこれで回復しておけと渡された。
今回、オレの魔本の能力が鍵だったが、少ない魔力でどこまでやれるか不安だった。しかしこんな便利な回復薬があるのならと、
「オレはやる少年やでぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
岩盤崩しはオレ一人に任せて、他の者たちは賊を叩くことに専念してもらうことができた。
本来なら爆薬などを使うことを考えていたが、オレが連発できるならこの方が効率が良いんだ。
「よっしゃあ! これで逃げ道は塞いだ! あとはオレも 」
そう思い、眼下に群がっている賊たちに銃口を向ける が、引き金を引く人差し指がギチッと硬直する。魔力を込めて引き金を引くだけで、賊はかなり削れる。
いや、削るということは殺すということだ。命を……奪うということ。下では弓に貫かれ血を噴き出し倒れていく者が増えていく。断末魔の叫びが次々と耳に入ってくる。
これが 戦場。
人の命が呆気なく消えていく場所。それはまるで炎天下に小さな氷の塊を放置しているようなもの。徐々に、徐々に失われていく。
オレが何もしなくても、このままの状況を維持すれば勝てるんじゃないか……?
そんな考えが脳裏を過ぎる。オレが手を汚さなくても…………誰かが賊を殺してくれる。
その時、銀の光が近くにいた兵の頭を貫く。
先程戦場となった丘陵地帯では、賊たちが野営をしていた。
「頭ぁ、今日はサイコーの日でしたね!」
「ハッハッハ! 俺らには優秀な軍師がついてるからな! 明日はこのまま北に向かって、さらに仲間を増やす。もっともっと大きくして、いずれは【ラードック】に攻め入ってやる。そしてあのクーアイとモルニエを討ち、奴らが所持している魔本も根こそぎ奪ってやるぜ!」
「今は魔本持ちは全員“武器系”ですからね。できれば番号の若い魔本が欲しいですぜ」
「だな。だが安心しろ。それも近いうちに叶う。何といっても俺らには頭脳があるんだからな!」
喧しい連中だと思いつつ、オレ アウォト・ゲヘナムは手に持った酒で喉を潤している。
魔本か……確かに“武器系”は三つある魔本の種の中で最も低ランクのカテゴリーだと言われている。しかしどのような力も使い方次第で強くも弱くもなる。
あの“青の魔本”を持っているはずのクーアイ・タンタニータですら、先の戦場で呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
あくまでも魔本を使うのは人。その感情を揺らし、混乱を誘えば、力を使わせずに勝利を収めることも可能。その証拠に、今回の戦では大勝した。
「こんな連中に策一つ授けた程度で負けているようじゃ、オレの期待には応えられんか」
噂の【ラードック】も、この程度じゃ簡単に落とすことができるかもな。
そう思っていたその時、どこかから矢が飛んできて、賊のリーダーと喋っていた子分の頭を撃ち抜き絶命させた。
「なっ!?」
オレも思わず座っていた岩から立ち上がる。次々と賊たちが矢に倒れていく中で、オレはまず現況を正確に把握していた。
「これは――奇襲っ!? バカな! まさかあの数で攻めてきたのかっ!」
そう思い、矢が飛んできた方向に視線を向ける。そこにはまさしく考えた通りの人物が美しい銀色の馬に跨り数名の部下とともにこちらへ走ってきていた。
「そんな数で攻めてくるとは、本当にバカなのかっ!?」
オレは心底呆れてしまった。見たところ十数名ほどしかいない。今、奇襲で倒されたのも数名ほど。圧倒的に数ではこちらが有利。賊のリーダーも決して慌ててはいない。勝利を確信しているからだろう。
「者どもぉ! 皆殺しにできるチャンスだぞっ! クーアイを殺して魔本を奪えぇぇっ!」
子分たちも誰もが勝つことを信じているようで魔本を持つ者は武器化して手に持って突撃していく。向こうは十数名、こちらは三ケタ数。普通なら勝負にならない。
ただオレは何か違和感を覚えていた。それはクーアイの表情である。何故か悲壮感が漂っていない。あれだけの大敗を喫すれば少なからず恐怖を覚え悲壮感が滲み出る。
しかし彼女の表情からは……いや、その双眸からは勝利を勝ち取ろうという意志しか伝わってこない。
「何故だ? いくら“青の魔本”を持っているとはいえ、情報では手に入れてまだ一年ほど。まだ完璧に使いこなせてもいないはず。この戦力差を埋めることなどできるはずが――」
その時、岩山から何かが音を立てて落下してきた。
それは――巨大な岩盤だ。
「何っ!?」
ようやくそこで奴らの思惑がハッキリした。あそこにいるクーアイは囮だ。本命は、この夜闇に乗じて岩山へと登り、奇襲をかける戦法。さすがに岩を幾つも容易することはできなかったようだが、その分、弓矢や岩盤を崩して落とすという戦法をとっている。
奇しくもオレが賊に授けた作戦を見事に再現させられてしまっている。いや、まだだ!
「後方へ逃げろっ!」
「何故だ!? 前方にはあのクーアイがいるんですよ! これは千載一遇のチャンス!」
「バカかお前っ! 奇襲で子分どもはパニック状態だ。こんな状況で突っ込んでみろ! それこそ今度こそ――」
瞬間、クーアイの前方が瞬時に氷の世界へと変わり、突っ込んでいた賊たちが氷漬けになる。
「ちっ! 言わんこっちゃない! いいか、さっきはあくまでも虚を突いて、奴に魔本を使わせないようにしたからこその結果だ! 今この戦場ではこちらが不利! さっさと後方へ下がれっ!」
「お、おうっ! 野郎どもぉ! 一旦退けぇぇっ!」
だがその時、賊が逃げようとした先の左右の岩壁が次々と破壊され崩れていく。
「何だ!? 誰がやってるっ!?」
オレは目を凝らして、壁を破壊している存在を探す。
「――アイツはっ!?」
それは先の戦場で、クーアイ騎士団を逃がすことに成功した黒髪の少年。その手に持っている武器で壁を崩して道を塞いでしまった。
「お、おいアウォトさん! 逃げ道が無くなっちまった!?」
……これは迂闊だった。まさかあの数で、闇に乗じて奇襲をかけてくるとは考えていなかった。猪武将と名高い彼女が考えつくような戦法でもないと判断してしまっていたのだ。
「いや、アイツか!」
オレは何となく感じていた。この策を実行させている要。それがあの黒髪の人物だと。
「おおぉぉぉっ! 連射連射連射ぁぁっ!」
オレは《魔弾の射手》を岩盤に向けて撃ちながら、岩壁を崩して賊の逃げ道を塞いでいる。と、同時にクーアイからもらったグリンピースのような豆をポケットから出して口に含みボリボリと噛み砕いて胃に流す。
これは《グリンチャージ》と呼ばれるMP回復薬らしい。クーアイ騎士団を逃すために結構なMPを消費してしまったが、クーアイからはこれで回復しておけと渡された。
今回、オレの魔本の能力が鍵だったが、少ない魔力でどこまでやれるか不安だった。しかしこんな便利な回復薬があるのならと、
「オレはやる少年やでぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
岩盤崩しはオレ一人に任せて、他の者たちは賊を叩くことに専念してもらうことができた。
本来なら爆薬などを使うことを考えていたが、オレが連発できるならこの方が効率が良いんだ。
「よっしゃあ! これで逃げ道は塞いだ! あとはオレも 」
そう思い、眼下に群がっている賊たちに銃口を向ける が、引き金を引く人差し指がギチッと硬直する。魔力を込めて引き金を引くだけで、賊はかなり削れる。
いや、削るということは殺すということだ。命を……奪うということ。下では弓に貫かれ血を噴き出し倒れていく者が増えていく。断末魔の叫びが次々と耳に入ってくる。
これが 戦場。
人の命が呆気なく消えていく場所。それはまるで炎天下に小さな氷の塊を放置しているようなもの。徐々に、徐々に失われていく。
オレが何もしなくても、このままの状況を維持すれば勝てるんじゃないか……?
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