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小色たちを平地エリアに放り込んだあと、捉えていたゾンビの数体をエリアへ放った日門は、事の成り行きを見守ることにした。
ここには隠れる場所などないので、当然ゾンビは補食対象である二人を発見すると近づいていく。その動きは緩慢ではあるが、二人にとっては脅威でしかない。何せ一撃でもまともにくらうと即ゲームオーバーなのだから。
そう考えると、日門が二人に対して行っているのは非常に危険な行為でしかないだろう。ともすれば残酷な行いになってしまう。
何せ文字通り彼女たちの命を天秤にかけているのだから。いくら日門が見守っているといえど、日門だって間違うことがあるしゾンビのすべてを熟知していない以上は危険極まる行為でしかない。
それでも日門にはこの訓練を行うデメリットを限りなく減らすことができる手段を持っていた。だからこそこんな強硬策も実行することができるのだ。
日門は《ボックスリング》から一つの小瓶を取り出してユラユラと、中に入っている液体を揺らし始めた。
この液体があるからこそ、日門は二人に無茶を提案できる。
《聖女の涙》――異世界でともに旅をした聖女と呼ばれる存在によって生み出された浄化薬。
これさえあれば、たとえゾンビに噛まれたとしてもゾンビ化を治療することができるのだ。ただ、当然量には限りがあるし、完全にゾンビ化してしまったら、この薬でも元に戻すことができないことは分かっている。
しかし完全にゾンビ化する間ならば問題ないので、たとえ彼女たちがミスをしてゾンビに傷つけられても治療することができるというわけだ。
(まあ、涙って呼ばれてっけど、実際はアレなんだけどな……)
アレとは何か。あまりハッキリと言葉にはしない方が良いものであり、聖女のプライドや使用される側のためにもその正体は閉ざしたままの方が良いだろう。
実際コレを作る際に、聖女がどれだけ使命感と恥辱感の間で葛藤していたことか。しかし苦しむ民のためだということで、泣く泣く……本当に断腸の想いで製薬に踏み切ったのである。
(俺がこっちに戻る時に、全部捨ててくれって頼まれてたけど。嘘ついて持ってきて正解だったな)
まさかこの世界がこんなことになっているとは思っていなかったが、それでもせっかく作った超レアな品でもあるので、何かの役に立つ時がくるかもしれないと保存しておいたのである。
このことを知れば、きっと聖女は顔を真っ赤にして怒り狂い、下手をすれば日門は呪い殺されるかもしれないが。
「……理九の奴、まだへっぴり腰じゃねえか」
見れば、向かってくるゾンビに対し、足を震わせながら小色とともに後ずさっている。
「おーい、しっかりしろー! そんなんじゃいつまで経っても経験が積めねえぞー!」
理九もそれは理解しているだろうが、やはり恐怖が先行している様子。
すると怯えている理九を後ろにして立ったのは小色だった。
「お願い、《魔石》さん、力を貸してください!」
彼女が所持する《魔石》が淡く発光し、バチバチバチと放電現象が走る。
しかしゾンビはその脅威を察することもなく、小色へと向かってきた。
「ええぇぇぇぇいっ!」
小色の叫びと同時に、彼女の足元から地面を伝って電撃が迸りゾンビに直撃した。
その威力は凄まじく、ゾンビは感電しながらその身体を焦がしていく。そして一体のゾンビが丸焦げになった状態でボロボロと崩れた。
「や、やった! わたし、できたよお兄ちゃん!」
「こ、小色……! ぼ、僕だって!」
妹が奮起したところを目にし、このまま逃げるわけにはいかないと悟ったのか、意を決したかのような表情になった理九。
近づいてくるゾンビと対峙し、持っている《魔石》を力強く握り込む。そして何度も深呼吸をして、《魔石》を掲げた。
「――切り裂けぇっ!」
言葉と同時に上げていた腕を振り下ろす。直後、《魔石》から放たれた風の刃によって、ゾンビの身体が左右真っ二つになった。
「ひぃぃぃぃぃっ!?」
倒したのかいいものの、理九はそのグロさにドン引きする。確かにゾンビといえど人型だし、血とか肉片とか実際に見るのは結構グロいものがある。
「よしよし、二人ともいいぞー。ほれ、次来るぞー」
奥からさらに数体のゾンビが彼女たちに向かってきて、それらを小色たちが撃退していく。一度戦闘を経験すれば、あとは時間の問題で慣れが解決してくれる。そこから自分に合った戦闘スタイルを固めていくのだ。
(レベル1の平地エリアは問題ねえな。まあ、キツイのはレベル4くれえからか)
現在ゾンビの数も少ないし、その動きも十分対応できる程度だ。これがレベル1。
「よーし、次はもっとゾンビ増やすぞー!」
「ちょっと待って! 休憩とかないの!?」
「ウハハ、ダイジョーブダイジョーブ!」
「何の根拠があるんだよぉーっ!」
そう言って、さらにゾンビを追加していく。予め大量にゾンビを捕獲しておいたので、いくらでも追加注文することが可能だ。
こうして数を増やし、さらにはゾンビも強化してレベルを上げていく。各々のエリアではレベル5まで設定している。平地エリアで問題なくレベル5をクリアできれば、それなりの自衛力は持つことができた証。
次は環境を変えて、またレベル1からやっていく。それを繰り返して行い、彼女たちの経験値を上げていくのだ。
文句を言っていた理九だったが、レベル3まで息を乱しつつも攻略することができた。
次は懸念していたレベル4である。
現れたゾンビを見て、小色たちが息を呑む。何せ、ゾンビすべてがその手に武器を所持しているからだ。
ゾンビは人間のように賢いわけではない。だから攻撃を回避したり防御したりといった行動をほとんど取らない。しかし中には学習する者もいるようで、武器を持って振り回したり、軽く走ったりする連中もいた。
それらを見極めて捕獲し、このレベル4に放り込んだのである。
数こそ三体しかいないが……。
「ちょっ! 槍みたいなの持ってるんですけどーっ!?」
「こ、こっちは斧を持ってるよ、お兄ちゃん! それにあっちは何でか剣だし! どこにあったのそんな大きな剣!?」
二人が面白いようにリアクションしてくれるので、用意したこちらも大満足である。
「ちなみに俺のお手製の武器だから耐久力はすげえぞー」
「んなもん渡すんじゃないよバカッ!」
「そうですよぉ! 日門さんの鬼―っ!」
嘆く二人をよそに、武器持ちゾンビとの戦闘が開始された。
ここには隠れる場所などないので、当然ゾンビは補食対象である二人を発見すると近づいていく。その動きは緩慢ではあるが、二人にとっては脅威でしかない。何せ一撃でもまともにくらうと即ゲームオーバーなのだから。
そう考えると、日門が二人に対して行っているのは非常に危険な行為でしかないだろう。ともすれば残酷な行いになってしまう。
何せ文字通り彼女たちの命を天秤にかけているのだから。いくら日門が見守っているといえど、日門だって間違うことがあるしゾンビのすべてを熟知していない以上は危険極まる行為でしかない。
それでも日門にはこの訓練を行うデメリットを限りなく減らすことができる手段を持っていた。だからこそこんな強硬策も実行することができるのだ。
日門は《ボックスリング》から一つの小瓶を取り出してユラユラと、中に入っている液体を揺らし始めた。
この液体があるからこそ、日門は二人に無茶を提案できる。
《聖女の涙》――異世界でともに旅をした聖女と呼ばれる存在によって生み出された浄化薬。
これさえあれば、たとえゾンビに噛まれたとしてもゾンビ化を治療することができるのだ。ただ、当然量には限りがあるし、完全にゾンビ化してしまったら、この薬でも元に戻すことができないことは分かっている。
しかし完全にゾンビ化する間ならば問題ないので、たとえ彼女たちがミスをしてゾンビに傷つけられても治療することができるというわけだ。
(まあ、涙って呼ばれてっけど、実際はアレなんだけどな……)
アレとは何か。あまりハッキリと言葉にはしない方が良いものであり、聖女のプライドや使用される側のためにもその正体は閉ざしたままの方が良いだろう。
実際コレを作る際に、聖女がどれだけ使命感と恥辱感の間で葛藤していたことか。しかし苦しむ民のためだということで、泣く泣く……本当に断腸の想いで製薬に踏み切ったのである。
(俺がこっちに戻る時に、全部捨ててくれって頼まれてたけど。嘘ついて持ってきて正解だったな)
まさかこの世界がこんなことになっているとは思っていなかったが、それでもせっかく作った超レアな品でもあるので、何かの役に立つ時がくるかもしれないと保存しておいたのである。
このことを知れば、きっと聖女は顔を真っ赤にして怒り狂い、下手をすれば日門は呪い殺されるかもしれないが。
「……理九の奴、まだへっぴり腰じゃねえか」
見れば、向かってくるゾンビに対し、足を震わせながら小色とともに後ずさっている。
「おーい、しっかりしろー! そんなんじゃいつまで経っても経験が積めねえぞー!」
理九もそれは理解しているだろうが、やはり恐怖が先行している様子。
すると怯えている理九を後ろにして立ったのは小色だった。
「お願い、《魔石》さん、力を貸してください!」
彼女が所持する《魔石》が淡く発光し、バチバチバチと放電現象が走る。
しかしゾンビはその脅威を察することもなく、小色へと向かってきた。
「ええぇぇぇぇいっ!」
小色の叫びと同時に、彼女の足元から地面を伝って電撃が迸りゾンビに直撃した。
その威力は凄まじく、ゾンビは感電しながらその身体を焦がしていく。そして一体のゾンビが丸焦げになった状態でボロボロと崩れた。
「や、やった! わたし、できたよお兄ちゃん!」
「こ、小色……! ぼ、僕だって!」
妹が奮起したところを目にし、このまま逃げるわけにはいかないと悟ったのか、意を決したかのような表情になった理九。
近づいてくるゾンビと対峙し、持っている《魔石》を力強く握り込む。そして何度も深呼吸をして、《魔石》を掲げた。
「――切り裂けぇっ!」
言葉と同時に上げていた腕を振り下ろす。直後、《魔石》から放たれた風の刃によって、ゾンビの身体が左右真っ二つになった。
「ひぃぃぃぃぃっ!?」
倒したのかいいものの、理九はそのグロさにドン引きする。確かにゾンビといえど人型だし、血とか肉片とか実際に見るのは結構グロいものがある。
「よしよし、二人ともいいぞー。ほれ、次来るぞー」
奥からさらに数体のゾンビが彼女たちに向かってきて、それらを小色たちが撃退していく。一度戦闘を経験すれば、あとは時間の問題で慣れが解決してくれる。そこから自分に合った戦闘スタイルを固めていくのだ。
(レベル1の平地エリアは問題ねえな。まあ、キツイのはレベル4くれえからか)
現在ゾンビの数も少ないし、その動きも十分対応できる程度だ。これがレベル1。
「よーし、次はもっとゾンビ増やすぞー!」
「ちょっと待って! 休憩とかないの!?」
「ウハハ、ダイジョーブダイジョーブ!」
「何の根拠があるんだよぉーっ!」
そう言って、さらにゾンビを追加していく。予め大量にゾンビを捕獲しておいたので、いくらでも追加注文することが可能だ。
こうして数を増やし、さらにはゾンビも強化してレベルを上げていく。各々のエリアではレベル5まで設定している。平地エリアで問題なくレベル5をクリアできれば、それなりの自衛力は持つことができた証。
次は環境を変えて、またレベル1からやっていく。それを繰り返して行い、彼女たちの経験値を上げていくのだ。
文句を言っていた理九だったが、レベル3まで息を乱しつつも攻略することができた。
次は懸念していたレベル4である。
現れたゾンビを見て、小色たちが息を呑む。何せ、ゾンビすべてがその手に武器を所持しているからだ。
ゾンビは人間のように賢いわけではない。だから攻撃を回避したり防御したりといった行動をほとんど取らない。しかし中には学習する者もいるようで、武器を持って振り回したり、軽く走ったりする連中もいた。
それらを見極めて捕獲し、このレベル4に放り込んだのである。
数こそ三体しかいないが……。
「ちょっ! 槍みたいなの持ってるんですけどーっ!?」
「こ、こっちは斧を持ってるよ、お兄ちゃん! それにあっちは何でか剣だし! どこにあったのそんな大きな剣!?」
二人が面白いようにリアクションしてくれるので、用意したこちらも大満足である。
「ちなみに俺のお手製の武器だから耐久力はすげえぞー」
「んなもん渡すんじゃないよバカッ!」
「そうですよぉ! 日門さんの鬼―っ!」
嘆く二人をよそに、武器持ちゾンビとの戦闘が開始された。
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