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番外編
番外編 アンスレード
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「こいつ起きないな。大丈夫かこの国は」
俺は今、エーゲイト国国王の寝室のベッドの横にある椅子に腰掛けて寝ている国王を眺めている。
気配を消しているとはいえ……
この男、武器を持たない民には手を出さない。だが、武器を持ち戦う騎士には容赦がない。今向けている刃だけでなく今後も向ける刃を根こそぎ断つ。ある意味潔い、こういう男は嫌いじゃない。どちらかというと同類だと思う、仲良くなれそうだ。
この男の戦略を分析した。抜け目はない。唯一の抜け目が武器を持たない民だ。交渉の為とはいえ王が住む王城に連れて来るか?そこがこいつの唯一の抜け目だ。馬鹿かと思ったが、それならその方がこちらには都合が良い。遠慮なく攻めさせてもらう。
俺と部下で田畑を耕していた時、騎士に見つかり捕虜として捕まった。剣をクワに変えただけで民だと思うんだからな…。まぁ騎士としての気配は消したから仕方がないか。
辺境の地から荷馬車に乗せられ王城へ向かう。牢屋がある塔に入れられた。塔の見張りは入口に3人、食事を運ぶ騎士が5人、塔から王城までの経路、王城の見取り図も入手済みだ。後は機会を待つだけだ。
初めこそ警備も見張りもピリピリしていたが、2週間もしたら、気が緩み出した。俺は部下に目配せした。同じ牢屋に入ったのは3人、違う牢屋にそれぞれ2人づつ分かれたが、手練の部下7人と俺で皆が寝静まった夜中、遂に決行する。
牢屋の鍵を開け見張りを一人づつ気絶させ縄で縛る。それからは一気に王城まで攻め入る。夜中だけあって騎士達は少ない。まあ少し手荒にはなったが、最小限の被害で済んだ。王城の入口を塞ぎ、国王の部屋へ向かう。部屋の前に部下を数人残し俺は隣の部屋から天井裏を通って寝室へ入った。
このまま男の寝顔を見ていて何が楽しい、同じ寝顔なら妻の顔を見たい。
部下から合図が来た。王城を制圧したみたいだ。
さあ、やるか!
俺は椅子から立ち上がり、ベッドで眠る国王の腹の上に座り、国王の腕の上に俺の膝を置き、上半身を動かせないように固定した。
目を開けた国王と目が合う。
「動いたら死ぬぞ?」
首の両側に刺した剣は首ギリギリに刺さっている。
「さあ、交渉しようか!なあ国王よ」
顔がニヤけるのは許せ!こんな簡単にいくとは思わなかったが、こちらも失敗するつもりは更々無い。声を出して笑わないだけ上出来だろ?
交渉が終わり、俺達は捕虜になり捕まっていた民達と国へ戻った。
晩餐会2日目が終わり、
懐かしい事を思い出しながら向かった先、
俺はローガンの部屋の前、ローガンは奥方とは一緒の部屋で寝ない。今回も別々の部屋なのは確認済みだ。
もう夜中、辺りは闇夜、
ローガンの部屋の中に今回は扉から入った。扉の開閉で音は出ないが、気配は消してない。
ベッドで横になり眠っているローガンの枕元に立ち、
一気に振り下ろす。
カン!
剣の交わる音が静かな部屋の中で響く。
「フッ、今回は気付いたか」
「何度も同じ手を使いやがって!用事があるなら昼間に来い!昼間に!」
「静かにしろよ、まだ夜中だぞ」
「今回はどんな要件だ」
「話が早くて助かるよ」
兄上の事を頼み、俺は部屋を出た。
さあ、今度はハインスの寝込みを襲うか!
ハインスも王になるというのに危機感が全くないからな。王の首を落とすには寝込みが一番落としやすいというのがまだ分かっていない。あれだけ子供の内から鍛えてきたはずなのに。
どうせ今日も寝ぼけながら「父上?」と言うんだろうな…。
ちなみに、小競り合いの決め方だが、
「遅いぞローガン」
「悪い、出るとき手間取った」
国境にある湖、皆が寝静まってから俺達は3ヶ月に一度、15日にここで落ち合う。
釣り糸をたらし、
ア「最近お前の国から盗賊がこっちへ来たぞ」
ロ「悪い、逃したらしい」
ア「やるか」
ロ「そろそろか」
ア「前から一年はたったか?」
ロ「たってるだろ。今回の餌はどうする」
ア「盗賊を隠密に仕立てるか。お前の国から隠密が忍び込み俺の首を取ろうとした。こちらは宣戦布告を受け取った、でどうだ」
ロ「それでいくか」
ア「ならこちらから仕掛ける」
ロ「明日だけは止めてくれ」
ア「いつ仕掛けるかは分からん」
ロ「明日は母ちゃんと久しぶりに出掛けるんだ。今度すっぽかしたら殺される」
ア「奥方との時間は大事だな。なら明日以降にするよ」
ロ「悪いな」
ア「例の物準備しておけよ」
ロ「酒蔵に捨てるほどある。お前こそ準備しておけよ」
ア「酒蔵に準備してある」
ロ「よし決まりだな」
ア「ああ」
小競り合いの勝敗で敗けた方が勝った方の騎士達が飲む酒を渡す。
小競り合いで戦い疲れた体には酒が一番の褒美だからな。その日だけは、たらふく飲めると騎士達も喜んでいる。まぁその飲んでる酒はローガンが出した酒だけどな!
言わなければ分からないし飲んだら証拠隠滅だ!
俺は今、エーゲイト国国王の寝室のベッドの横にある椅子に腰掛けて寝ている国王を眺めている。
気配を消しているとはいえ……
この男、武器を持たない民には手を出さない。だが、武器を持ち戦う騎士には容赦がない。今向けている刃だけでなく今後も向ける刃を根こそぎ断つ。ある意味潔い、こういう男は嫌いじゃない。どちらかというと同類だと思う、仲良くなれそうだ。
この男の戦略を分析した。抜け目はない。唯一の抜け目が武器を持たない民だ。交渉の為とはいえ王が住む王城に連れて来るか?そこがこいつの唯一の抜け目だ。馬鹿かと思ったが、それならその方がこちらには都合が良い。遠慮なく攻めさせてもらう。
俺と部下で田畑を耕していた時、騎士に見つかり捕虜として捕まった。剣をクワに変えただけで民だと思うんだからな…。まぁ騎士としての気配は消したから仕方がないか。
辺境の地から荷馬車に乗せられ王城へ向かう。牢屋がある塔に入れられた。塔の見張りは入口に3人、食事を運ぶ騎士が5人、塔から王城までの経路、王城の見取り図も入手済みだ。後は機会を待つだけだ。
初めこそ警備も見張りもピリピリしていたが、2週間もしたら、気が緩み出した。俺は部下に目配せした。同じ牢屋に入ったのは3人、違う牢屋にそれぞれ2人づつ分かれたが、手練の部下7人と俺で皆が寝静まった夜中、遂に決行する。
牢屋の鍵を開け見張りを一人づつ気絶させ縄で縛る。それからは一気に王城まで攻め入る。夜中だけあって騎士達は少ない。まあ少し手荒にはなったが、最小限の被害で済んだ。王城の入口を塞ぎ、国王の部屋へ向かう。部屋の前に部下を数人残し俺は隣の部屋から天井裏を通って寝室へ入った。
このまま男の寝顔を見ていて何が楽しい、同じ寝顔なら妻の顔を見たい。
部下から合図が来た。王城を制圧したみたいだ。
さあ、やるか!
俺は椅子から立ち上がり、ベッドで眠る国王の腹の上に座り、国王の腕の上に俺の膝を置き、上半身を動かせないように固定した。
目を開けた国王と目が合う。
「動いたら死ぬぞ?」
首の両側に刺した剣は首ギリギリに刺さっている。
「さあ、交渉しようか!なあ国王よ」
顔がニヤけるのは許せ!こんな簡単にいくとは思わなかったが、こちらも失敗するつもりは更々無い。声を出して笑わないだけ上出来だろ?
交渉が終わり、俺達は捕虜になり捕まっていた民達と国へ戻った。
晩餐会2日目が終わり、
懐かしい事を思い出しながら向かった先、
俺はローガンの部屋の前、ローガンは奥方とは一緒の部屋で寝ない。今回も別々の部屋なのは確認済みだ。
もう夜中、辺りは闇夜、
ローガンの部屋の中に今回は扉から入った。扉の開閉で音は出ないが、気配は消してない。
ベッドで横になり眠っているローガンの枕元に立ち、
一気に振り下ろす。
カン!
剣の交わる音が静かな部屋の中で響く。
「フッ、今回は気付いたか」
「何度も同じ手を使いやがって!用事があるなら昼間に来い!昼間に!」
「静かにしろよ、まだ夜中だぞ」
「今回はどんな要件だ」
「話が早くて助かるよ」
兄上の事を頼み、俺は部屋を出た。
さあ、今度はハインスの寝込みを襲うか!
ハインスも王になるというのに危機感が全くないからな。王の首を落とすには寝込みが一番落としやすいというのがまだ分かっていない。あれだけ子供の内から鍛えてきたはずなのに。
どうせ今日も寝ぼけながら「父上?」と言うんだろうな…。
ちなみに、小競り合いの決め方だが、
「遅いぞローガン」
「悪い、出るとき手間取った」
国境にある湖、皆が寝静まってから俺達は3ヶ月に一度、15日にここで落ち合う。
釣り糸をたらし、
ア「最近お前の国から盗賊がこっちへ来たぞ」
ロ「悪い、逃したらしい」
ア「やるか」
ロ「そろそろか」
ア「前から一年はたったか?」
ロ「たってるだろ。今回の餌はどうする」
ア「盗賊を隠密に仕立てるか。お前の国から隠密が忍び込み俺の首を取ろうとした。こちらは宣戦布告を受け取った、でどうだ」
ロ「それでいくか」
ア「ならこちらから仕掛ける」
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ロ「よし決まりだな」
ア「ああ」
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