蛙の子は蛙
私の夫は言っていた。
「父上の女癖の悪さにいつも母上は泣いていた。俺は父上のような屑にはならない」
彼の父上の女癖の悪さは社交でも有名だった。女たらしでいつも女性と話していたわ。
でも蛙の子は蛙ね。
あれだけ愛人の存在が母親を苦しめたと言っていたのに。
あれだけ鼻につく香水の匂いに吐き気がしたと言っていたのに。
今の貴方はまるで貴方が忌み嫌った父親と同じよ?
母親の涙は見たくないけど、妻の涙は気にならないのね。そうね、私の涙なんて見ていないもの。
私は隠れて泣くのよ?
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
「父上の女癖の悪さにいつも母上は泣いていた。俺は父上のような屑にはならない」
彼の父上の女癖の悪さは社交でも有名だった。女たらしでいつも女性と話していたわ。
でも蛙の子は蛙ね。
あれだけ愛人の存在が母親を苦しめたと言っていたのに。
あれだけ鼻につく香水の匂いに吐き気がしたと言っていたのに。
今の貴方はまるで貴方が忌み嫌った父親と同じよ?
母親の涙は見たくないけど、妻の涙は気にならないのね。そうね、私の涙なんて見ていないもの。
私は隠れて泣くのよ?
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
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ことの顛末にえーってなってしまいました。
馬鹿な父親はどうか浮気相手と地獄に行って欲しいです。
にゃおん様
コメントありがとうございます。
愛人の正体、実は…です。
他作品もにゃおん様の目に止まると幸いです。
息子はどうなるのか
ああああああ様
コメントありがとうございます。
息子は…
(別作品で順次投稿予定です。執筆が間に合っていないので申し訳ないのですが…)
他作品もああああああ様の目に止まれば幸いです。
夫は絶対に不幸になれと心から願うわたしって心が狭いでしょうか。
お相手も。
自分の幸せの犠牲になった人がいて、自分は加害者だって理解して欲しい。
あしろ様
コメントありがとうございます。
別々の人生を歩むとしても心変わりした夫が妻より幸せになるのは許せません。幸せは心がどれだけ満たされるか、のように思うので、夫の心が満たされることはないと思います。どれだけお相手と仲が良くてもお相手では満たされないものはあると思うので。
他作品もあしろ様に目に止まれば幸いです。
追記(何度もごめんなさい)
たった一人しか愛せない夫(でも生涯にただ一人ではない)って、やっかいですね。奥さんはよく耐えた。今は彼氏とラブラブっぽいけど何年かしたら『愛する人』が変わりそう。
そして商会の会長夫人が粋でナイス!
あとさん♪様
コメントありがとうございます。
商会の会長夫人、粋なお方です。
今後投稿する作品もあとさん♪様の目に止まれば幸いです。
面白かった!
妻に出奔された夫側の心情を知りたいです。
本来は男のほうがいいから、妻が出ていって万々歳? 子どもは置いていけとか思わないのかな。
ちゃんと話し合って離婚したのか、気になります。(子どもの親権とか)
あとさん♪様
コメントありがとうございます。
こちらの作品では深堀りしませんが他作品で出会いや心情など、子の親権や跡継ぎ問題を投稿予定です。他作品は作者が好きなように書く作品なので今回ばかりはBL寄りですが…。
他作品もあとさん♪様の目に止まれば幸いです。
なんとも想像した以上の後編でした!その線は思いつきませんでしたー。心情で言えばとっちめたいけど、縁が切れて再出発、好きの反対は無関心、ですものね。再スタートをそれぞれ切った、でいいのかもですね。でも客の一人ってことは男娼でもしてたのかなー?
kokekokko様
コメントありがとうございます。
本職はサロンの従業員で、片手間で男娼もしていました。単なる女好きが高じてお金も稼げるし女も抱けるしで男娼をやっていました。夫と相手の出会いはサロンです。
夫との関係が切れて再出発。平民として街で暮らしていても良い人達に恵まれ、息子と娘と毎日楽しく幸せに暮らしています。
今後の作品もkokekokko様の目に止まれば幸いです。
『やっと愛せる人が出来た』ってことは、婚約者の時から偽りの愛を演じていたってことですよね。
妻と子供を失っても何とも思わない人間が幸せになれるはずがないと思うけど、男女でも上手くいかないのに同性なんてもっと難しい関係、こんな奴には無理でしょうね。
孤独で後悔しながら逝って欲しいものですなΨ( ̄∇ ̄)Ψ
跡継ぎとかどうなったんだろう?
唆されて乗っ取られてたら面白いな。
いつも素敵なお話ありがとうございます。
これからもご活躍楽しみにお待ちしています(///ω///)♪
千夜歌様
コメントありがとうございます。
「やっと愛せる人が現れた」はお相手の気持ちを友人が語っています。
夫は女性として妻だけは信じられ、婚約中も結婚してからも妻を愛していました。ただ、一人しか愛せない夫は妻よりお相手を愛してしまいました。
結局は父親と同じで、妻一人を愛することができない男です。
今後の作品も千夜歌様の目に止まれば幸いです。
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