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ガネット・フォルンは愛されたい
教え、
しおりを挟む「ハンス、ローゼ」
「ハリソン兄上」
「は~い」
「良いか、父上の事はボスと呼べよ?」
「ボスですか、分かりました」
「え~、そんな呼び方したらおねだりしても何も買ってくれないじゃん!」
「ろ、ローゼ?兄上の言う事を聞こう、な?」
「え~」
「ろ、ローゼ、兄様のお願いだ」
「もう仕方がないな」
(ちょっと!お兄様に圧かけないでくれない!)
(お前が言うことを聞けば圧はかけない)
(誰があんたのいう事を聞くのよ)
(お前だ)
(嫌よ)
「お兄様、無理に押し付けるのは、ね?」
「あぁ可愛いパジーが言うなら仕方がないか」
(お前!パジーのこの可愛い顔が、俺の可愛いパジーが、お前のせいで悲しい顔になったじゃないか)
(私のせいじゃなくてハリソンお兄様のせいよ?)
(お前!)
(ふふん)
「お前達どうした」
「ボス、何もありません」
「ハンス、お前までか…」
「そんな悲しそうな顔をしないで?ね?伯父様」
「ローゼ!」
ネイソンはローゼを抱きしめた。
「うわぁ、ボスもか…」
「は?」
「なあに?伯父様?」
「いや、気のせいか?」
「ボスって」
「ん?」
「なあに?伯父様?」
「何でもない」
「ねぇ、伯父様、ローゼぬいぐるみが欲しいな」
「ああ、いくつでも買ってやる」
「やった~、流石伯父様!」
「ローゼ!」
ネイソンはまたローゼを抱きしめた。
「ボス、チョロすぎじゃない?」
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