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その後、どうなったかと言うと、
チャーリーと私は結婚式を挙げ、今は離れで暮らしている。チャーリーはミリー商会とブラウニー侯爵家と婿に入ったキャメル侯爵家を走り回りながらやってる。私の補佐は良いって言ってるのに、「婿に入った以上きちんとやる!」と。まあ程々に頑張ってほしいと思う。
我が家で勉学を教えたユシュは文官見習いとして王宮に勤めてるいる。いずれチャーリーが宰相になれたら、チャーリーの補佐になると意気込んでる。
セナンはグレンの紹介で入った食堂で怒られ何度も辞めたいと泣いていたけど、今は看板娘として張り切って働いている。店主さんの息子さんと今度結婚するみたい。10歳年上の息子さんの一目惚れだって。
役者になりたいと言ったセナミは看板女優になるには数年後になりそうだけど、舞台女優として頑張っている。私もチャーリーと時々観に行くの。
お祖父様とチャーリーで始めた孤児院の問題も10年かかった。今年から教師も騎士の指導者も一応撤退した。騎士団を引退した騎士の方々が奉仕でこれからも孤児院で指導してくれるみたい。
孤児院の卒院した子達はそれぞれ職に就けるようになり、学校での差別も、働きだしてからの差別も無くなった。それでも職に就けない子達は他の貴族の方々の協力もあり領地で働かせて貰えるようになった。
お祖父様が言っていた「チャーリーを宰相にする」は、来年度から宰相補佐としてほぼ決定した。チャーリーは夢で終わっても良かったのに…とぼやいていたけど…。
お父様とお母様は今は辺境で頑張っているらしい。私の耳には入らないけど、お祖父様とお祖母様がたまに会いに行ってると風のうわさで聞いた。
サラは旦那様とミリー商会が新たに起ち上げたミリー商店、平民向けの商店で旦那様はアクセサリーをサラは売り子として働いている。売り子をしてるサラは活き活きとしていた。もうあの子は大丈夫。
元婚約者のジェフ様も商店街の経理や事務仕事をして頑張っている。恋人と近々結婚するらしい。彼には幸せになってほしい。本来の彼はとても優しく愛情深い人だと思うから。サラに対する態度はいつも紳士だった。それからお兄様のジークリード様とは数年前からお酒を飲んだり食事をしたりしているそう。
私は彼を平民にした罪を背負い続けないといけない。これからも力を貸せる時は迷わず貸すつもりだ。
私は今日も領地からくる書類を見て国へ報告する書類を作成する。
「母様~」
「お母様、聞いて~」
息子と娘の声に手を止め、子供達の話を聞く為に書類を机に置いて、扉から入って来た愛しい可愛い子供達を抱き締める。
「ハリー、フィーナ、私の愛しい子供達」
子供を愛せないと思っていたはずなのに、フィーナが宿った時、とても嬉しかった。悪阻の時は「何で、子供なんか」と何度も思った。それでもチャーリーはいつも側に居てくれ、私の不安や愚痴を聞いてくれた。「俺がエリーの分も愛すから大丈夫」と何度も何度も言ったくれた。
だんだん膨らみ出したお腹、お腹の中で動く我が子が愛おしくなり、痛い思いをして産んだフィーナを見た時、純粋に「可愛い」と思った。なれない赤子の世話もお祖母様やメイ、ローラ母様の手を借りた。
日に日に愛おしくなる我が子、あやすと笑って、機嫌が悪くなると泣く。それでも愛せないとも嫌と放棄する気にはなれなかった。
フィーナがまだ幼い時にハリーが宿ったけど、フィーナへの愛情は無くならなかった。悪阻の時は寝込んでいたけど、安定期に入れば抱っこもしたし、一緒に遊んだりした。こんなに可愛い子を邪険になんて私には出来ない。
ハリーが産まれ、フィーナはまだ自分も幼いのにお姉さんをしていた。泣けば頭を撫で、ハリーが寝れば側で寝ていた。
私もサラの面倒を見ていたら姉妹の関係は違ったのかしら…。
「お母様、聞いてよ~ハリーが、」
「母様、姉様が、」
「ふふっ、はいはい。一人づつ話を聞かせて?」
「なら私から」
「僕だよ」
「姉に譲りなさいよ」
「可愛い弟からだよ」
「愛しい子供達は何を揉めてるんだい?」
「お父様~」
「父様~」
フィーナとハリーはチャーリーに飛びついた。
「おかえりチャーリー」
「ただいま、愛しいエリー。今日は無理しなかっただろうね」
「今日は書類作業だけよ」
「根は詰めないでよ?」
「分かってるわ」
「ただいま、俺の愛しい赤ちゃん。母様が無理をしていたらお腹を蹴って教えてあげてね」
「もう」
「さあ愛しいフィーナ、愛しいハリー、二人の揉めてる話を父様に聞かせて」
他愛のない何気ない家族の会話に幸せを噛み締めながら、今日も愛しい家族達と一緒にすごす。
愛してる。
愛してる愛しいフィーナ。
愛してる愛しいハリー。
愛してる赤ちゃん。
愛してくれてありがとうチャーリー。
愛してるわチャーリー…。
完
チャーリーと私は結婚式を挙げ、今は離れで暮らしている。チャーリーはミリー商会とブラウニー侯爵家と婿に入ったキャメル侯爵家を走り回りながらやってる。私の補佐は良いって言ってるのに、「婿に入った以上きちんとやる!」と。まあ程々に頑張ってほしいと思う。
我が家で勉学を教えたユシュは文官見習いとして王宮に勤めてるいる。いずれチャーリーが宰相になれたら、チャーリーの補佐になると意気込んでる。
セナンはグレンの紹介で入った食堂で怒られ何度も辞めたいと泣いていたけど、今は看板娘として張り切って働いている。店主さんの息子さんと今度結婚するみたい。10歳年上の息子さんの一目惚れだって。
役者になりたいと言ったセナミは看板女優になるには数年後になりそうだけど、舞台女優として頑張っている。私もチャーリーと時々観に行くの。
お祖父様とチャーリーで始めた孤児院の問題も10年かかった。今年から教師も騎士の指導者も一応撤退した。騎士団を引退した騎士の方々が奉仕でこれからも孤児院で指導してくれるみたい。
孤児院の卒院した子達はそれぞれ職に就けるようになり、学校での差別も、働きだしてからの差別も無くなった。それでも職に就けない子達は他の貴族の方々の協力もあり領地で働かせて貰えるようになった。
お祖父様が言っていた「チャーリーを宰相にする」は、来年度から宰相補佐としてほぼ決定した。チャーリーは夢で終わっても良かったのに…とぼやいていたけど…。
お父様とお母様は今は辺境で頑張っているらしい。私の耳には入らないけど、お祖父様とお祖母様がたまに会いに行ってると風のうわさで聞いた。
サラは旦那様とミリー商会が新たに起ち上げたミリー商店、平民向けの商店で旦那様はアクセサリーをサラは売り子として働いている。売り子をしてるサラは活き活きとしていた。もうあの子は大丈夫。
元婚約者のジェフ様も商店街の経理や事務仕事をして頑張っている。恋人と近々結婚するらしい。彼には幸せになってほしい。本来の彼はとても優しく愛情深い人だと思うから。サラに対する態度はいつも紳士だった。それからお兄様のジークリード様とは数年前からお酒を飲んだり食事をしたりしているそう。
私は彼を平民にした罪を背負い続けないといけない。これからも力を貸せる時は迷わず貸すつもりだ。
私は今日も領地からくる書類を見て国へ報告する書類を作成する。
「母様~」
「お母様、聞いて~」
息子と娘の声に手を止め、子供達の話を聞く為に書類を机に置いて、扉から入って来た愛しい可愛い子供達を抱き締める。
「ハリー、フィーナ、私の愛しい子供達」
子供を愛せないと思っていたはずなのに、フィーナが宿った時、とても嬉しかった。悪阻の時は「何で、子供なんか」と何度も思った。それでもチャーリーはいつも側に居てくれ、私の不安や愚痴を聞いてくれた。「俺がエリーの分も愛すから大丈夫」と何度も何度も言ったくれた。
だんだん膨らみ出したお腹、お腹の中で動く我が子が愛おしくなり、痛い思いをして産んだフィーナを見た時、純粋に「可愛い」と思った。なれない赤子の世話もお祖母様やメイ、ローラ母様の手を借りた。
日に日に愛おしくなる我が子、あやすと笑って、機嫌が悪くなると泣く。それでも愛せないとも嫌と放棄する気にはなれなかった。
フィーナがまだ幼い時にハリーが宿ったけど、フィーナへの愛情は無くならなかった。悪阻の時は寝込んでいたけど、安定期に入れば抱っこもしたし、一緒に遊んだりした。こんなに可愛い子を邪険になんて私には出来ない。
ハリーが産まれ、フィーナはまだ自分も幼いのにお姉さんをしていた。泣けば頭を撫で、ハリーが寝れば側で寝ていた。
私もサラの面倒を見ていたら姉妹の関係は違ったのかしら…。
「お母様、聞いてよ~ハリーが、」
「母様、姉様が、」
「ふふっ、はいはい。一人づつ話を聞かせて?」
「なら私から」
「僕だよ」
「姉に譲りなさいよ」
「可愛い弟からだよ」
「愛しい子供達は何を揉めてるんだい?」
「お父様~」
「父様~」
フィーナとハリーはチャーリーに飛びついた。
「おかえりチャーリー」
「ただいま、愛しいエリー。今日は無理しなかっただろうね」
「今日は書類作業だけよ」
「根は詰めないでよ?」
「分かってるわ」
「ただいま、俺の愛しい赤ちゃん。母様が無理をしていたらお腹を蹴って教えてあげてね」
「もう」
「さあ愛しいフィーナ、愛しいハリー、二人の揉めてる話を父様に聞かせて」
他愛のない何気ない家族の会話に幸せを噛み締めながら、今日も愛しい家族達と一緒にすごす。
愛してる。
愛してる愛しいフィーナ。
愛してる愛しいハリー。
愛してる赤ちゃん。
愛してくれてありがとうチャーリー。
愛してるわチャーリー…。
完
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