143 / 187
142
しおりを挟む
コンコン
「爺さん入るぞ」
「グレン!」
「エミー!」
私はグレンに抱きついた。グレンも私を抱き締めてくれて、
「エミー、元気だったか?」
「うん」
「顔を見せてくれ」
私は顔を上げた。
「顔色が良いな」
「うん」
「チャーリーの家は楽しかったか?」
「うん。皆優しかった」
「そうか。もう帰って来たのか?」
「うん」
「これからは爺さんも婆さんも一緒だ」
「うん」
「沢山甘えろ」
「うん」
「今迄辛かった分、これからは幸せになれ」
「分かってる」
「俺も居るしな」
「グレンは私を護る騎士でしょ?それにお兄様でしょ?」
「そうだな」
「ならこれからも側に居てくれないと。それにこれからは忙しくなるわよ?」
「エミーの人使いの荒さは爺さん譲りだな」
「何で?」
「爺さんが邸に住む様になって俺は爺さんの小間使いだ」
「ふふっ、そう」
「これからは爺さんとエミーにこき使われるのか」
「そうね」
「そろそろ離して下さい」
「チャーリーは相変わらずだな」
「二人が仲良すぎて俺は嫉妬しますよ」
「俺はエミーの兄だからな。エミーの伴侶はお前に譲っただろ?」
「兄役も譲って貰って構いませんが」
「それは出来ないな。俺はエミーの赤ん坊の頃からの付き合いだ。エミーのおしめも替えたしな」
「え?」
「なあ、婆さん、そうだよな?」
「ふふっ、そうね」
「赤ん坊のエミーを妹として接してきた。今更兄役を譲れるか」
「赤ん坊のエミリーはグレンに凄く懐いていたわね。それにグレンもエミリーの面倒を進んで見てくれたわ。おしめもそうだけど遊び相手にもなってくれたわね」
「な? 今更譲れねえな。お前には伴侶になる許可を出しただろ?」
「そうですが。それでもエリーは離して下さい。俺のエリーです」
チャーリーは私の腰を持ち、私を自分の方へ引き寄せた。そのままチャーリーに抱き締められ、
「本当に仲良すぎ…」
「それは仕方ないわよ」
「分かってる。でも、嫉妬も仕方ない」
「ふふっ、そうね。そんなチャーリーも好きよ」
「俺は大好きだ」
「なら愛しいわ」
「俺は愛してる」
「私もよ」
「エリー」
私達は見つめ合った。チャーリーの優しい手が頬を撫でる。私はその手に頬を擦り寄せる。
「おい、あのさ、二人の世界に入ってる所悪いけど、今の状況分かってるよな?」
「「あっ!」」
私達は真っ赤な顔を俯けた。
「おい、ヘレン、儂は何を見せられているのだろうな」
「ふふっ、よろしいではありませんか。仲が良いなら」
「それもそうだが。それなら儂もヘレンを独占するとしよう」
お祖父様はお祖母様を膝の上に座らせ、後ろから抱き締めている。お祖母様はお祖父様の頬を撫でている。
「爺さんと婆さんまでか…まあ、いいや。それより連れて来たぞ」
「入ってこい」
「「大旦那様、大奥様」」
「お前等驚かないのか?」
「兄さん、大旦那様の膝の上は大奥様の定位置だよ?今更驚かないよ。それにまだ口付けが始まってないだけましだよ?」
「は?」
「口付けが始まると俺達なんて壁紙と一緒だよ。居ても居なくても関係ない」
「お前等も大変だな」
グレンを兄さんと呼ぶって事はジムの息子さんなのね、きっと…。
「エミリーヌお嬢様、お初ではありませんが、お初にお目にかかります」
「お初ではないの?」
「私もこの邸で育ちましたので」
「あっ、そうよね」
「お嬢様は兄上しかお側に置きませんでしたから」
「それはお前も幼児だったからだろ?」
「そうですね。私もお嬢様も幼児でした」
「そう」
「私はジムの息子のガインと申します。お嬢様の執事が務まるよう、これから精進致します」
「お願いね」
「はい。よろしいお願い致します」
「お嬢様、お初にお目にかかります。私はダンの息子のベンと申します。父上の跡を継ぎお嬢様の代わりに領地をお護りする所存です」
「お願いね」
「はい。よろしくお願い致します」
「早速だけど、ガインとベンには手伝って貰いたい事があるの。いいかしら」
「「はい」」
コンコン
「大旦那様、入ります」
「ジムか、入れ」
ジムは一度お祖父様とお祖母様を見て、見て見ぬ振りをした。流石ね。
「こちらをご用意致しました」
ジムは手に書類を持っていた。
「ジム、メイは?」
「今、お茶のご用意をしております」
「なら、配り終わったら一緒に聞いて欲しいの。ジムもよ?」
「分かりました」
「あ、グレンもね」
「俺も?」
「そうよ」
「分かったよ」
私は部屋を見渡し、
「グレン、椅子が足りないわ。持ってきて」
「早速こき使いやがって。お前等も手伝え」
グレンはガインとベンを連れて椅子を取りに行った。
「グレンさんは分かるけどメイさんも?」
「メイドとして意見を聞きたいの」
「あぁ、そうだね」
「メイドとして何が必要かは私には分からないもの」
「アイリーン様も言ってたしね」
「なるべくなりたい職種に付かせてあげたくても、出来ないものはあるわ。貴族になりたいと言ってもなれないもの。それに執事も無理よ?」
「執事は血縁を大事にするからね」
「そうね。ガインはグレンの知らない事も知らされてると思うわ」
「だと思うよ」
「爺さん入るぞ」
「グレン!」
「エミー!」
私はグレンに抱きついた。グレンも私を抱き締めてくれて、
「エミー、元気だったか?」
「うん」
「顔を見せてくれ」
私は顔を上げた。
「顔色が良いな」
「うん」
「チャーリーの家は楽しかったか?」
「うん。皆優しかった」
「そうか。もう帰って来たのか?」
「うん」
「これからは爺さんも婆さんも一緒だ」
「うん」
「沢山甘えろ」
「うん」
「今迄辛かった分、これからは幸せになれ」
「分かってる」
「俺も居るしな」
「グレンは私を護る騎士でしょ?それにお兄様でしょ?」
「そうだな」
「ならこれからも側に居てくれないと。それにこれからは忙しくなるわよ?」
「エミーの人使いの荒さは爺さん譲りだな」
「何で?」
「爺さんが邸に住む様になって俺は爺さんの小間使いだ」
「ふふっ、そう」
「これからは爺さんとエミーにこき使われるのか」
「そうね」
「そろそろ離して下さい」
「チャーリーは相変わらずだな」
「二人が仲良すぎて俺は嫉妬しますよ」
「俺はエミーの兄だからな。エミーの伴侶はお前に譲っただろ?」
「兄役も譲って貰って構いませんが」
「それは出来ないな。俺はエミーの赤ん坊の頃からの付き合いだ。エミーのおしめも替えたしな」
「え?」
「なあ、婆さん、そうだよな?」
「ふふっ、そうね」
「赤ん坊のエミーを妹として接してきた。今更兄役を譲れるか」
「赤ん坊のエミリーはグレンに凄く懐いていたわね。それにグレンもエミリーの面倒を進んで見てくれたわ。おしめもそうだけど遊び相手にもなってくれたわね」
「な? 今更譲れねえな。お前には伴侶になる許可を出しただろ?」
「そうですが。それでもエリーは離して下さい。俺のエリーです」
チャーリーは私の腰を持ち、私を自分の方へ引き寄せた。そのままチャーリーに抱き締められ、
「本当に仲良すぎ…」
「それは仕方ないわよ」
「分かってる。でも、嫉妬も仕方ない」
「ふふっ、そうね。そんなチャーリーも好きよ」
「俺は大好きだ」
「なら愛しいわ」
「俺は愛してる」
「私もよ」
「エリー」
私達は見つめ合った。チャーリーの優しい手が頬を撫でる。私はその手に頬を擦り寄せる。
「おい、あのさ、二人の世界に入ってる所悪いけど、今の状況分かってるよな?」
「「あっ!」」
私達は真っ赤な顔を俯けた。
「おい、ヘレン、儂は何を見せられているのだろうな」
「ふふっ、よろしいではありませんか。仲が良いなら」
「それもそうだが。それなら儂もヘレンを独占するとしよう」
お祖父様はお祖母様を膝の上に座らせ、後ろから抱き締めている。お祖母様はお祖父様の頬を撫でている。
「爺さんと婆さんまでか…まあ、いいや。それより連れて来たぞ」
「入ってこい」
「「大旦那様、大奥様」」
「お前等驚かないのか?」
「兄さん、大旦那様の膝の上は大奥様の定位置だよ?今更驚かないよ。それにまだ口付けが始まってないだけましだよ?」
「は?」
「口付けが始まると俺達なんて壁紙と一緒だよ。居ても居なくても関係ない」
「お前等も大変だな」
グレンを兄さんと呼ぶって事はジムの息子さんなのね、きっと…。
「エミリーヌお嬢様、お初ではありませんが、お初にお目にかかります」
「お初ではないの?」
「私もこの邸で育ちましたので」
「あっ、そうよね」
「お嬢様は兄上しかお側に置きませんでしたから」
「それはお前も幼児だったからだろ?」
「そうですね。私もお嬢様も幼児でした」
「そう」
「私はジムの息子のガインと申します。お嬢様の執事が務まるよう、これから精進致します」
「お願いね」
「はい。よろしいお願い致します」
「お嬢様、お初にお目にかかります。私はダンの息子のベンと申します。父上の跡を継ぎお嬢様の代わりに領地をお護りする所存です」
「お願いね」
「はい。よろしくお願い致します」
「早速だけど、ガインとベンには手伝って貰いたい事があるの。いいかしら」
「「はい」」
コンコン
「大旦那様、入ります」
「ジムか、入れ」
ジムは一度お祖父様とお祖母様を見て、見て見ぬ振りをした。流石ね。
「こちらをご用意致しました」
ジムは手に書類を持っていた。
「ジム、メイは?」
「今、お茶のご用意をしております」
「なら、配り終わったら一緒に聞いて欲しいの。ジムもよ?」
「分かりました」
「あ、グレンもね」
「俺も?」
「そうよ」
「分かったよ」
私は部屋を見渡し、
「グレン、椅子が足りないわ。持ってきて」
「早速こき使いやがって。お前等も手伝え」
グレンはガインとベンを連れて椅子を取りに行った。
「グレンさんは分かるけどメイさんも?」
「メイドとして意見を聞きたいの」
「あぁ、そうだね」
「メイドとして何が必要かは私には分からないもの」
「アイリーン様も言ってたしね」
「なるべくなりたい職種に付かせてあげたくても、出来ないものはあるわ。貴族になりたいと言ってもなれないもの。それに執事も無理よ?」
「執事は血縁を大事にするからね」
「そうね。ガインはグレンの知らない事も知らされてると思うわ」
「だと思うよ」
78
お気に入りに追加
2,312
あなたにおすすめの小説
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
【完結済み】妹に婚約者を奪われたので実家の事は全て任せます。あぁ、崩壊しても一切責任は取りませんからね?
早乙女らいか
恋愛
当主であり伯爵令嬢のカチュアはいつも妹のネメスにいじめられていた。
物も、立場も、そして婚約者も……全てネメスに奪われてしまう。
度重なる災難に心が崩壊したカチュアは、妹のネメアに言い放つ。
「実家の事はすべて任せます。ただし、責任は一切取りません」
そして彼女は自らの命を絶とうとする。もう生きる気力もない。
全てを終わらせようと覚悟を決めた時、カチュアに優しくしてくれた王子が現れて……
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
婚約破棄されたショックですっ転び記憶喪失になったので、第二の人生を歩みたいと思います
ととせ
恋愛
「本日この時をもってアリシア・レンホルムとの婚約を解消する」
公爵令嬢アリシアは反論する気力もなくその場を立ち去ろうとするが…見事にすっ転び、記憶喪失になってしまう。
本当に思い出せないのよね。貴方たち、誰ですか? 元婚約者の王子? 私、婚約してたんですか?
義理の妹に取られた? 別にいいです。知ったこっちゃないので。
不遇な立場も過去も忘れてしまったので、心機一転新しい人生を歩みます!
この作品は小説家になろうでも掲載しています
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
【完結】皆様、答え合わせをいたしましょう
楽歩
恋愛
白磁のような肌にきらめく金髪、宝石のようなディープグリーンの瞳のシルヴィ・ウィレムス公爵令嬢。
きらびやかに彩られた学院の大広間で、別の女性をエスコートして現れたセドリック王太子殿下に婚約破棄を宣言された。
傍若無人なふるまい、大聖女だというのに仕事のほとんどを他の聖女に押し付け、王太子が心惹かれる男爵令嬢には嫌がらせをする。令嬢の有責で婚約破棄、国外追放、除籍…まさにその宣告が下されようとした瞬間。
「心当たりはありますが、本当にご理解いただけているか…答え合わせいたしません?」
令嬢との答え合わせに、青ざめ愕然としていく王太子、男爵令嬢、側近達など…
周りに搾取され続け、大事にされなかった令嬢の答え合わせにより、皆の終わりが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる