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第23話 一旦終わってそしてまた始まる
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「弟は姉に恋愛感情を抱かないから!!」
そう俺が海深に叫ぶと
「そんな……ありえない…ありえないありえない…ありえない……」
そう呟きながら徐々に弱々しくなっていき
「ちょ、姉さん!?しっかり!!」
最終的に海深は倒れてしまった。
「明後日から姉さん仕事復帰だって言ってたけど大丈夫かな……」
医者からOKサインが出たとのことで今日の昼頃退院した海深なのだが、たった半日での出来事で疲れたのか、結局そのまま寝てしまった。
海深を部屋まで運んでベッドに寝かせることにした。
服は着替えさせてあげたかったが流石にできないのでそのままにしてしまった。
レコーダーの回収ぐらいは、と思ったが収納されてる場所が悪かった。
洋服の内ポケットに入っているみたいなのだ。
寝ている姉の洋服をまさぐるのは躊躇いがあり結局諦めた。
そのまま俺も飯を食べて寝ることにした。
そしてその日ある夢を見た。
おそらく俺が中学生になったばかりの時の事だ。
姉の身長に追いついた頃の話。
「あーあ、ついに追いつかれちゃったかー」
そう言いながらも嬉しそうな海深。
「えへへー!まだまだ伸びるよー!」
無邪気にはしゃぐ俺がいた。
「これじゃチビかいちゃんなんて言えなくなっちゃったよ」
「あとは体を鍛えればいつでもお姉ちゃんを助けられるようになるね!待っててよね!!」
まだまだ小さい体を少しでも大きく見せようといろんなポーズをとり、その度に海深は笑ってくれていた。
「あら、それは期待してるわね。ところで……ちゃんとは……どうなったの?」
突然夢があやふやになってきた。
「……ちゃんに告白したら……だったよ」
どうやら俺は誰かに告白したらしいのだが、結局それが誰かを思い出せずにそのまま途切れてしまった。
「あら、目覚めたのね」
「何してるの姉さん」
「昨日そのまま倒れて心配させちゃったしお詫びをと、ね。
男の子はこういう添い寝イベントが好きと聞いたのだけど違ったかしら」
起きたら目の前に海深がいた。
「あーうん。それはうん。好きだよ?相手が姉じゃなければ。そして俺の後ろで何してるんですかね幸さん」
横向きに寝ている俺の背中側には幸さんの気配が。
「ダーリンの背中におっぱい当てるの。好きでしょこういうの。体は正直に反応してるみたいだし。うふふふっ」
「ちょ!離してください!さすさすしないで!姉さんもマジマジと眺めないで!マジで恥ずかしいから!」
「「マジだけに?」」
「良いから離れろーーー!!」
2人の冷静なツッコミを受けて、我慢の限界がきて久々に叫んだ気がした。
二人がかりで襲ってくるとか想定外すぎる。
朝っぱらからセクハラを受けてるし、散々かよ!
「それで2人して俺の部屋に来てどうしたんですか」
部屋着から普段着に着替え仕切り直した。
着替えを見せろと2人はうるさかったが無理やり追い出した。
着替え終わって開けた時にはあからさまに残念そうな顔をしていた。
この2人似てるな。
そして当の2人は息を合わせてこう放った。
「「デートしましょう!!!」」
そう俺が海深に叫ぶと
「そんな……ありえない…ありえないありえない…ありえない……」
そう呟きながら徐々に弱々しくなっていき
「ちょ、姉さん!?しっかり!!」
最終的に海深は倒れてしまった。
「明後日から姉さん仕事復帰だって言ってたけど大丈夫かな……」
医者からOKサインが出たとのことで今日の昼頃退院した海深なのだが、たった半日での出来事で疲れたのか、結局そのまま寝てしまった。
海深を部屋まで運んでベッドに寝かせることにした。
服は着替えさせてあげたかったが流石にできないのでそのままにしてしまった。
レコーダーの回収ぐらいは、と思ったが収納されてる場所が悪かった。
洋服の内ポケットに入っているみたいなのだ。
寝ている姉の洋服をまさぐるのは躊躇いがあり結局諦めた。
そのまま俺も飯を食べて寝ることにした。
そしてその日ある夢を見た。
おそらく俺が中学生になったばかりの時の事だ。
姉の身長に追いついた頃の話。
「あーあ、ついに追いつかれちゃったかー」
そう言いながらも嬉しそうな海深。
「えへへー!まだまだ伸びるよー!」
無邪気にはしゃぐ俺がいた。
「これじゃチビかいちゃんなんて言えなくなっちゃったよ」
「あとは体を鍛えればいつでもお姉ちゃんを助けられるようになるね!待っててよね!!」
まだまだ小さい体を少しでも大きく見せようといろんなポーズをとり、その度に海深は笑ってくれていた。
「あら、それは期待してるわね。ところで……ちゃんとは……どうなったの?」
突然夢があやふやになってきた。
「……ちゃんに告白したら……だったよ」
どうやら俺は誰かに告白したらしいのだが、結局それが誰かを思い出せずにそのまま途切れてしまった。
「あら、目覚めたのね」
「何してるの姉さん」
「昨日そのまま倒れて心配させちゃったしお詫びをと、ね。
男の子はこういう添い寝イベントが好きと聞いたのだけど違ったかしら」
起きたら目の前に海深がいた。
「あーうん。それはうん。好きだよ?相手が姉じゃなければ。そして俺の後ろで何してるんですかね幸さん」
横向きに寝ている俺の背中側には幸さんの気配が。
「ダーリンの背中におっぱい当てるの。好きでしょこういうの。体は正直に反応してるみたいだし。うふふふっ」
「ちょ!離してください!さすさすしないで!姉さんもマジマジと眺めないで!マジで恥ずかしいから!」
「「マジだけに?」」
「良いから離れろーーー!!」
2人の冷静なツッコミを受けて、我慢の限界がきて久々に叫んだ気がした。
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着替え終わって開けた時にはあからさまに残念そうな顔をしていた。
この2人似てるな。
そして当の2人は息を合わせてこう放った。
「「デートしましょう!!!」」
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