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快晴の空は思いを総べる
一話:致命的な夢
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夢が叶った時、人は次に何を見るのだろう。
~~~
僕らが住む町、山央町(さんおうちょう)には二つの特徴がある。
一つ目は名前の通り、町の中央に大きな山があることだ。
中央の山より低い所に外輪山に囲まれた山央町は中央の山を中心に、様々な建物が建っている。
二つ目は天気がデタラメで、変わりやすいことだ。
この町は本当に水は循環出来ているのか、疑ってしまうほど天気が変わりやすい。
山央町では、天気予報なんて言葉は滅多に聞かない。理由は単純に、予報が当たらないからだ。
天気予報が曇りのち雨だったとしても、この町では、朝は大雨が降り、昼には晴れ、夕方には雪や霰が降ったかと思えば、夜には止んで、なぜか濃霧がかかっている。
山央町ではこれが常識になっている。
なので、山央町に住む人に折り畳み傘は欠かせないものになっている。
ちなみに、山央町は田舎町に分類される。
天気がすぐに変わるので、何をするにも適しておらず、発展しにくいのだろう。
そして、この町は度々電気が止まる。辺境の地にある上、天気のせいで、発電所から送電がしにくい。そのため、よく送電が止められる。挨拶とそう変わらない頻度で、計画停電が起こっている。
山央町で生活していくのは、ほかの町と比べたら、大変だ。
だけど、僕はこの町を致命的に愛している。
僕はこの町を守りたい。
守るためなら、なんだってする。
これは恐ろしい程に真っ直ぐな、僕達の夢の物語だ。
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僕らが住む町、山央町(さんおうちょう)には二つの特徴がある。
一つ目は名前の通り、町の中央に大きな山があることだ。
中央の山より低い所に外輪山に囲まれた山央町は中央の山を中心に、様々な建物が建っている。
二つ目は天気がデタラメで、変わりやすいことだ。
この町は本当に水は循環出来ているのか、疑ってしまうほど天気が変わりやすい。
山央町では、天気予報なんて言葉は滅多に聞かない。理由は単純に、予報が当たらないからだ。
天気予報が曇りのち雨だったとしても、この町では、朝は大雨が降り、昼には晴れ、夕方には雪や霰が降ったかと思えば、夜には止んで、なぜか濃霧がかかっている。
山央町ではこれが常識になっている。
なので、山央町に住む人に折り畳み傘は欠かせないものになっている。
ちなみに、山央町は田舎町に分類される。
天気がすぐに変わるので、何をするにも適しておらず、発展しにくいのだろう。
そして、この町は度々電気が止まる。辺境の地にある上、天気のせいで、発電所から送電がしにくい。そのため、よく送電が止められる。挨拶とそう変わらない頻度で、計画停電が起こっている。
山央町で生活していくのは、ほかの町と比べたら、大変だ。
だけど、僕はこの町を致命的に愛している。
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守るためなら、なんだってする。
これは恐ろしい程に真っ直ぐな、僕達の夢の物語だ。
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